◇フレッシュボイス過去ログ #7480の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『メルカトルかく語りき』(麻耶雄嵩 講談社ノベルス)16/6352 一年前に起きた同級生の変死。未解決のままの事件を解決してもらおうと、 高校生達は伝を辿って、メルカトル鮎に依頼する。新たな事件が起こる中、名 探偵ならぬ銘探偵の彼が披露した解決とは(「死人を起こす」)。作品の保存 された美袋のハードディスクをクラッシュさせたメルカトルは、新しいネタ を提供してやると言い出し、発生したての殺人を嗅ぎつけた。それは単純な事 件と思われたが(「九州旅行」)。祝福の書を取り戻して欲しいとの依頼を受 け、メルカトルと美袋は、新興宗教の五人が共同生活を送る島を訪れる。折し も、嵐になった夜、連続射殺事件が幕を開ける(「収束」)。高校内で殺人発 生。アニメオタクで知られる物理教師が、理科準備室で死んでいた。容疑は居 残っていた生徒二十人に。そこから論理的に絞り込んでいくと……(「答えの ない絵本」)。 麻耶雄嵩の放つ、問題作揃いの短編集。 ミステリをそこそこ読み込んできた人なら、事前情報を何ら耳に入れず、読 むのが最良でしょう。この趣向で、これだけの作品をよくぞ並べられたなと感 嘆する可能性大。本来、ロジックは本格ミステリの大きな武器であり、味方の はずなんだけど、この短編集はロジックで本格ミステリを刺している。シュレ ディンガーの猫をミステリでこんな風に扱うのも、思い付きそうで思い付かな い領域ではないかな。 内容以外で感心したのは、文章がだいぶまともになっていたこと。前は、筆 が滑ってる感じで、引っ掛かる表現がやたらと多かった。それに比べたら、と ても読み易い。まだまだ変なとこは残ってるけど。 これなら、この作者の他の作品も読みたいと思わせるものがありました。 ではでは。
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