◇フレッシュボイス過去ログ #7473の修正
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★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『セブン殺人事件』(笹沢左保 徳間文庫)12/5331 たたき上げの宮本刑事とエリートの佐々木警部補は、対照的な特徴を持ちな がら、自他共に認めるライバル。二人は事件の度に真っ向から対立し、推理合 戦の果てに真相に辿り着く。七つの殺人事件に挑んだ短編集。 二人の探偵役が推理を戦わせ、事件を解決するというスタイルは、現代でも かなり希な設定だと思います。それを三十五年ほど前に短編集の形で作り出し た、作者の着想の妙は賞賛に値するでしょう。しかも、どちらかが引き立て役 になったり、両方を立てるために引分けにしたりといった展開が多い中、本作 品は必ずどちらかに軍配が上がっているのもいい。 ただ、事件そのものの印象は、さほど強くありません。それぞれ、核となる アイディアに面白味はあるものの、ちょっとした思い付きレベルがほとんどで、 設定の秀逸さに負けている感じ。惹句から連想する、火花散る推理合戦のイメ ージはあまりないのが惜しかったです。編中のベストを選ぶと、ラストの「放 火魔殺人事件」かな? 明らかな誤植があって気を削がれましたが……。 それから、会話が堅く、単調なのは当時の風潮なのかしらん? 読み易くは あるのですが、退屈に感じてしまいました。 事件が薄味なのは短編だからかもしれず、二人の探偵役が長編で大事件に挑 み、真っ当な推理対決をし、すっきり決着するという物語を読んでみたくなっ た次第です。 ではでは。
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