◇フレッシュボイス過去ログ #7347の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『京都魔界伝説の女 魔界百物語1 』(吉村達也 光文社ノベルス) 12/3441 ※粗筋は裏表紙折り返しより引用 雷鳴轟く京の都を高台から見下ろすひとりの人物―― その手には、完成年代及び著者ともに不詳の悪魔の書 『陰陽大観』が携えられていた。その冒頭の一行は、 《魔界は天に在らず、地に在らず、人の心に在り》 人の心に悪魔を運ぶことを使命と信じ、殺人者を生み 出す快感に最大の生きがいを覚える狂気の伝道師QAZ。 謎のコードネームを持つ人物が仕掛けた第一の大罪は、 京都魔界伝説の地を舞台に、前代未聞のバラバラ殺人。 人間の左手とぬいぐるみのサルの左手が、同じ場所から 見つかった! 悪魔の挑戦を受けて立つのは、東京から 京都へ活動拠点を移したばかりの精神分析医・氷室想介。 作者ライフワークの全百巻シリーズがいま始まった! 亡くなった直後ホームページにてメッセージを発したことで知られた作者の、 ライフワークとされた魔界百物語。その第一弾を読んでみました。手に取ると まずその分厚さに怯みそうになります。が、読み始めると、リーダビリティは なかなかのもので、さくさく進む。かなりの部分、観光案内的な情報紹介に費 やしているためもあるでしょうが、その紹介の仕方自体が上手でないと、こう まで読み易くはならない訳で。 ミステリとしては、途中まではいいんだけど、犯人サイドの視点が出て来て、 長々と絡繰りを説明調で語る部分から失速。最終的には探偵役が一応、推理で 解決するのだから、犯人側の視点はもっと短くすべきだったと思う。それでも まあ、大きな逆転が用意されていたことを評価し、及第点を出せる出来映えで した。 この調子で百巻まで出すつもりだったという企画力には恐れ入ります。 ではでは。
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