◇フレッシュボイス過去ログ #7304の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『砂の城の殺人』(谷原秋桜子 創元推理文庫)14/5441 高校生の倉西美波は、海外で行方不明になった父を捜す旅費を貯めるため、 相も変わらず、割のいいバイトを追い求める日々。冬休み前、ひょんな成り行 きから、廃墟専門カメラマン瑞姫の助手を務めることになる。その二日目、向 かった先は瑞姫自身に縁のある古い家屋で、昔、瑞姫の母親が失踪した現場だ という。瑞姫は「今日は母に会える気がする」という予感から、ここに来たら しいが……果たして、砂上の楼閣のように崩れ去りそうなその家を調べてみる と、ミイラ化した死体が見付かった。 青春ミステリ第三弾。 前作ではやや落ちたかなと思いましたが、持ち直した。本格ミステリらしい 道具立てやトリックに、サービス精神を感じます。一筋縄で行かない真相は、 懲りすぎな気がしないでもないけれど、これも読者をもてなす心意気かと。 不満を述べると――道具立てやトリックは面白いのだけれど、見せ方が今ひ とつかなあ。手掛かりのひっくり返し方にしても、悪くはないものの、決め付 けというか後出し的なずるさを感じなくもなし。凝っている割に、登場人物が 少ないため、犯人が誰かという興味は薄いし。 キャラクター面に関わるストーリーでは、今回、大きな進展あり。この分だ と、いずれ海外冒険譚的な本格ミステリもあり得る? ともあれ、作者の軸足は本格ミステリにあると思うので、この路線で続けて いってほしい。ライトノベルの仮面を被った本格ミステリ。ライトノベルが本 格ミステリになろうとしたんじゃなく、芯はあくまで本格ミステリ。 ではでは。
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