◇フレッシュボイス過去ログ #7261の修正
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『第三の女』(夏樹静子 集英社文庫)を読了。ネット古書店で四十二円で 購入した物。ドラマとの比較を念頭に感じたことをつらつらと。 ドラマと比べると、やはり書き込み具合が違う。特に冒頭、見知らぬ男女が あっという間に肉体関係を持つまでに到るシーン、ドラマだと絵空事に過ぎる 浅薄さが前面に出ていたのに、この原作では心理をしっかり描き込んで、それ なりに頷ける流れになっている(それでも肉体関係には到らないと思いますが ね)。 終わらせ方も、ドラマと原作では少し違う。好みの分かれるところでしょう が、ドラマは逃亡劇と勧善懲悪に焦点を絞ったのに対し。小説の方は皮肉を効 かせていた。 主役の男の“とほほ”さはドラマも原作も同じでした(笑)。「暗闇の中で 知り合い、顔も知らぬまま肉体関係を持った相手」とは通じ合っているから、 手掛かりがなくても一目見ただけでぴんと来る!と自信満々なんですが、実際 には、迷ってばかり……。 あと、この作品に以前触れた際、原作未読らしいのに原作を駄作と決め付け るネット批評に言及しましたが……その批評で論われていた欠点のほとんどは、 ドラマ化に際してのアレンジ(改悪)であり、原作小説ではちゃんと処理され ていることを確認。傑作とは言えなくても、この原作ならフランス犯罪小説大 賞をとっても、まあおかしくはないかなと思えるレベルでした。 ではでは。
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