◇フレッシュボイス過去ログ #7254の修正
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・『タラント氏の事件簿』 (C・デイリー・キング 著/中村有希 訳 新樹社)15/5451 呪いが掛けられているという古写本が、見張りのいる中、密閉状態の部屋か ら消えてしまう(「古写本の呪い」)。移り住んだ館で怪現象が起こる。階段 を上ると、すぐ背後を付けるような足音がし、夜中には正体不明の不気味な影 が現れ、ついには姿なき存在に階段から突き落とされる(「現れる幽霊」)。 密室で発見された他殺体。絵に突き立てられた釘が意味するものは(「釘と鎮 魂曲」)。モーターボート<第四の拷問>号は、かの有名なマリー・セレスト 号の再来なのか? ボートは無人で座礁、持ち主一家は全員溺死(「『第四の 拷問』」)。 不可解な謎に心惹かれるアマチュア探偵、トレヴィス・タラントの活躍と決 断を記した短編ミステリ集。 前評判を知ってちょっと期待しすぎたかと思いますが、そこを勘案すれば、 工夫の凝らされたなかなかよいシリーズ短編集であると言えましょう。 ミステリとしては「釘と鎮魂曲」が編中のベストかな。とある古典的なパズ ルを思わせるトリックが面白い。次点は、怪奇趣味と本格ミステリとの融合の お手本のような「現れる幽霊」とします。やけに高評価な「『第四の拷問』」 は、この正体でこんな行動を取るか?と首を捻らざるを得ない。 ラストを締めくくる「最後の取引」は、ミステリを離れた名探偵退場の物語 として、異色の怪作。読み終えて振り返ると、名探偵の登場から退場までを他 のレギュラーキャラクター達の成長と合わせて描いた連作の趣が強いですね。 ではでは。
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