◇フレッシュボイス過去ログ #6310の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・(柴田よしき 東京創元社クライムクラブ)13/3550 就職活動のために借金してまで色々と買い揃えた「僕」石狩が、肝心の就職 がままならないまま、とにかく借金を返そうと深夜のアルバイトをして稼いだ お金。翌朝、払い込みに行くが、すられてしまう。 途方に暮れる石狩が思い出したのが、昨晩のバイト帰りに出会った、化粧の 濃い女性――人気沸騰中のカリスマ占い師、摩耶優麗だった。彼女に、それま での行動をずばりずばりと言い当てられた上、会いに来いと言われた石狩は、 占いで助けてもらおうと期待するでもなく、とにかく文句を言ってやろうと優 麗の元に乗り込む。それがきっかけになって、彼女の会社に入り、こき使われ るとも知らず。 ちょっと頼りない石狩と、傲岸不遜の占い師摩耶優麗が、様々な問題を解き 明かしていく短編集。 うーん。キャラクター設定はよくある型とは思うものの、うまく描けている し、文章だってこなれている。ただ、ミステリとしては不完全というか、悪い 意味で着崩した印象を受けます。謎をきちんと提示しない内に解決が始まっち ゃう、みたいな。いや、それでもあとで読み返せば推測可能だったんだな、と 思わせてくれるならいいんだけれども、これはとてもじゃないが無理。 もっとこう、神秘性を保ったまま、占い師が謎解きというか真相をずばり言 い当てる構成と思ってた。そういう探偵役なら、上記のような謎の提示の不充 分さもカバーできるかもしれないし。でも、本書の優麗はあまりにも俗っぽい。 キャラクター小説と承知して読めば、まずまずかな。 ではでは。
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