◇フレッシュボイス過去ログ #6243の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
おっと、その前に、お題募集中だっ。 本の感想>『天使は探偵』(笠井潔 集英社)13/4441 スキー場に現れた黒装束の男は、リフトに乗っている間に、空中に飛び立ち、 着地に失敗して死亡した?(「空中浮遊事件」)。難コースのゲレンデにばら まかれたバラバラ死体。新興宗教の女性信者がその直前に、かまいたちの出現 を予告し、ビラを撒いていた……(「屍体切断事件」)。 八神村営スキー場とその周辺を舞台に起きる、数々の怪事件。推理作家の矩 巻濫太郎と、そのスキーの先生であるインストラクターの大鳥安寿が、謎を解 いて行く、連作集。 楽屋落ちの匂い漂うキャラ及び舞台設定、過去にテロ事件を起こした新興宗 教という俗っぽい要素の中、本格推理っぽい事件があれこれ展開していく訳で すが、何か落ち着かない。美味しいんだけれど舌触りが悪い料理を食べたよう な感触が残る。 舞台設定と、途中で唐突に示されるテーマが遊離した印象を受けるせいかも しれません。「探偵は神になれるか?」という従来からのテーマと「天使が探 偵をする」という対比はユニークだけど、やはり唐突。記述者が安寿の探偵ぶ りを持ち上げる辺りも、読んでいる方としてはそれほど優れた探偵ぶりには感 じられなかったので、心地の悪さに拍車が掛かった気がします。 こういうキャラ及び舞台設定にするなら、気軽に読める作風で統一した方が よかったんじゃないかとさえ思えてしまう。でも、この作者は承知の上で敢え てやっているようにも思えるし……。 色々と食い足りなさを覚えたのは確か。 ではでは。
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