◇フレッシュボイス過去ログ #6153の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『六つの手掛り』(乾くるみ 双葉社)17/5552 その日初めて会ったばかりの五人の間で、何故か殺人事件が発生。手掛かり は、被害者の持っていた六つの玉に(「六つの玉」)。日本の大学を訪れたカ ナダ人教授が、学生達を前にマジックを披露したあと、何者かに殺される。顔 見知りはいないのに(「四枚のカード」)。悪戯好きの富豪が殺される。被害 者の作らせた特別な掛け軸が、謎を解くきっかけに(「二枚舌の掛軸」)。 ぱっと見、小太りなチャップリンといった風体の元奇術師・林茶父が、思い も寄らぬ鋭いロジックで難事件を解き明かす。 ここまで論理重視を目指したミステリ短編集は、最近では珍しいかも。本格 好きにとって、もうそれだけで嬉しくなる。 ただ、一から十まで完全無欠のロジックかというと、そうでもなく。収録順 があとになるに従って、若干の強引さが目立ってきた。まあ、小さな疑問が残 るっていう程度で、鑑賞に充分耐えるレベルですが。 ロジック以外の面では、解決の過程で示される意外な動機がいい(以外・意 外で洒落のつもりはない)。それなりに伏線を敷いた上での意外な動機に、か なり力を入れて書かれた作品集という気がします。 ではでは。
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