◇フレッシュボイス過去ログ #6143の修正
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・『サム・ホーソーンの事件簿6』 (エドワード・D・ホック 作/木村二郎 訳 創元推理文庫)14/5342 雪の降った山道を馬に乗って移動していた二人の内、後方の女性が突如消え る。雪上には何の痕跡もない。伝説の巨大ノスリが連れ去ったのか(「巨大ノ スリの謎」)。トラクター事故で骨折したのは隣人のせいと逆恨みした男が、 妙なことを言い出した。不思議な指輪の力を使って透明になり、隣人を殺しに 行くという。杖なしでは歩くことさえままならないはずないのだが、果たして 彼の言葉通りに事件が起こり……(「羊飼いの指輪の謎」)。真夏のある日、 密室殺人の現場となった家に入っていったのは、雪だるま?(「夏の雪だるま の謎」)。 不可能犯罪を描き続けたサム・ホーソーンシリーズ、最終巻。 巻末の解説によると、サム・ホーソーン物は七十二作にのぼるとか。さすが に後期になると、目新しい謎の構築は少なくなっており、本書でも鍵とボルト の締まった密室が何度も登場します。それでも一定以上のレベルを保ち通した ことは素晴らしいし、書く立場から言うと驚嘆ものでしょう。作者のホックは 二〇〇八年一月に心臓発作で亡くなりましたが、このシリーズ最後の七十二作 目は同年の五月に、一つ前の七十一作目は二〇〇七年十一月に雑誌掲載された そうで。七十七歳を過ぎてなお旺盛な創作活動ぶりには、本当に驚くばかり。 本書では、年代が第二次大戦の頃となっており、物語の所々にそれを感じさ せるエピソードが描かれている。中には、結末とうまく絡めた物もありました。 また、主人公のホーソーン医師が結婚し、子に恵まれる過程も徐々に描かれ ていて、六巻に及ぶシリーズの歴史を感じさせます。 ではでは。
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