◇フレッシュボイス過去ログ #5678の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『本格推理14』(鮎川哲也 編 光文社文庫)12/4341 美しい妻を殺された男は本当に悲劇の夫なのか? 動物病院の待合いでテレ ビ番組を観ていたサンタのなりをした男が語り出す推理があり得べき真相を浮 かび上がらせる「問う男」。ネット上のミステリマニアクラブが、オフ会を実 施。ただしハンドルネームは伏せて、主催者・レーンが誰なのかを当てるとい う趣向「ドルリー・レーンからのメール」。雪の密室の謎に、バカミス系トリ ックが炸裂する「氷上の歩行者」。 上記他、併せて十三編の本格を志す短編ミステリを揃えた、おなじみのアン ソロジー。第十四弾。 新・本格推理シリーズを読んだ直後だと、その差が顕著に感じられます。与 えられる上限枚数の違いもありましょうが、旧シリーズはよくも悪くもアマチ ュア的で、まとまりがいいものの、やや薄味。破天荒な作品が減っているのは 残念でした。 本編の中で私がベストに推したいのは、「ドルリー・レーンからのメール」 ですが、いささか理解に苦しむ点が一つあります。それは、初対面の登場人物 らが円形のテーブルに就く位置関係。物語の記述者(登場人物でもある)は、 間を空けて座るのが当然であろうと言いつつ、中学生の隣に座る。前後の描写 を読むと、その時点では間を空けて座れる席があったことになるのに。私は当 然、ここに何らかの仕掛けがあるものと思い、読み進めたのですが、何にもな し。どうしてこんな妙な記述をしたのか、意味が分かりません。 これを除くと、「問う男」がよかった。厳密さは欠くものの、構図の逆転が なかなか鮮やかです。物語としても、この人の作品が収録作中一番かも。 ではでは。
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