◇フレッシュボイス過去ログ #5673の修正
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・『新・本格推理03』(監修 鮎川哲也/編集長 二階堂黎人)15/6441 赤字路線の鉄橋ばかりを狙う爆弾魔が暗躍。葬儀帰りの春日が出会った男の 奇妙な振る舞いは、何を意味するのか(「とむらい鉄道」)。ミステリ研伝説の 男が、チェスタートンの「見えない人」に異を唱え、新たな“見えない人”テ ーマのミステリを書いた。究極の“見えない人”トリックとは(「作者よ欺か るるなかれ」)。頭部を切断された教祖の死体が一晩で、何故か移動させられ る。まさか聖ディオニシウスの遺した逸話そのままに、首を抱えてしばらく動 き回ったのか?(「聖ディオニシウスのパズル」) 鮎川哲也が携わった最後の「本格推理」シリーズ。 おなじみのアンソロジーですが、今回の目玉は、投じた三作全てが収録され た小貫風樹か。三作どれも佳作の域に達していますが、「とむらい鉄道」が抜 きん出ており、残りの「稷下公案」「夢の国の悪夢」はどちらも少々無理が目 に着く感じ。とはいえ、盲点を突いておっと思わせてくれるポイントがあるの で、満足できます。 他では、粗筋紹介で触れた二作が好み。犯人当てで、“見えない人”テーマ に挑戦した「作者よ欺かるるなかれ」は、広げた大風呂敷を見事に畳んでいま す。ロジック重視の「聖ディオニシウスのパズル」は、決め手に欠け、ご都合 主義な部分も見受けられるものの、論理展開がいかにも本格推理っぽくていい。 皮肉の効いた落ちもなかなか。 アマチュアのアンソロジーでこのレベルなら、間違いなく買い、ですぞ。 ではでは。
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