◇フレッシュボイス過去ログ #5588の修正
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スカパー開放デーでテレビ観ていたおかげで、一日一書き込みのネタが書け ず。よって、本の感想を棚降ろし。 と、その前に。 明日夜九時のNHKニュース内で、三沢光晴追悼特集があるとの噂。もし事 実なら、NHKが取り上げるとはちょっと意外です。 本の感想>『少年検閲官』(北山猛邦 東京創元社ミステリフロンティア) 16/6451 書物を所有してはならない世界。大掛かりな焚書がなされ、もしも所有する 者あらば、書物のみならず、隠し場所も燃やされ、灰となる。人々はラジオで 知識を得るが、そのプログラム内容は政府によって検閲されている。 そんな世界の日本に、英国から訪れたのはクリスティアナという少年。クリ スはとある町に到り、そこで起きている奇妙な事件を知る。『探偵』と呼ばれ る怪人物が、多くの家に赤い十字型の印を付けて回ったり、住処とする森の奥 深くに大人達を誘い込み、殺害後、首を切り落としたりするのだという。ミス テリに関心を抱くクリスは、事件にも興味を示す。 そこへ新たな事件が。『探偵』を捕らえるべく活動していた自警団の長が、 湖上のボート内で殺害され、犯人は消失してしまう。湖の周りは大勢が取り囲 んでいたにも拘わらず……。 事件解決に乗り込んできたのは少年検閲官のエノ。彼は二人の部下を手足と して使い、さらにクリスに協力を求める。 序盤から描き方がファンタジーめいていて、これは恐らく現実的なロジック だけでは解決しないんだろうなと思っていたら、そうではありませんでした。 書物の所有が許されない世界を構築し、その中でしか成り立たないミステリを、 なかなか見事に展開してくれます。終盤の収束具合が心地よい。 その論理と展開を読者から隠すためには、少々無理を通す必要があった感じ。 読者に堂々と提示しては、ばればれになる可能性大だから、仕方がないかな。 それでも、書物のない世界だからって、“あれ”は他にもたくさん存在するだ ろうと思え、気になったのは事実。この辺り、うまく処理しくれていたら、傑 作になったかも。 ではでは。
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