◇フレッシュボイス過去ログ #5522の修正
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当初は二十八日に帰るつもりが、六月一日辺りに延びる見込みになったのも 束の間、一転して、明日三十日に一旦帰宅する予定に。マスク着用者が減って いるとのことで、ちょうどいいタイミングだったかも? ばたばたして、書き込みのネタが用意できなかったので、本の感想を棚卸し。 本の感想>『龍の館の秘密』(谷原秋桜子 創元推理文庫)13/5341 行方不明の父親を探しに、スペインへ渡る費用を貯めようと、アルバイトに 勤しむ女子高生の倉西美波。今回、彼女がありついたのは、「立っているだけ で一日二万円」という、普通ならありそうもない条件。やがてトラブルに巻き 込まれ、何故か辿り着いたのは京都にある「龍の館」。偶然にも親友と巡り会 ってほっとしたのも束の間、殺人事件が発生。庭の池に固定された被害者は、 どうして溺死寸前まで声を上げなかったのか(「龍の館の秘密」)。 何の因果か、治験に手を出す羽目になった美波。施設に泊まり込んでのバイ トは、相部屋の二人がひと癖もふた癖もありそうな女性で、落ち着かない。と ころが……(「善人だらけの街」)。 長さから言って、表題作がメインなのですが、前作「天使が開けた密室」に 比べると、だいぶ落ちるかなあ。だまし絵という非常に本格ミステリ色の濃い 小道具を登場させながら、消化不良に終わったような。代わりに、あるパズル を応用したトリックが用いられているのだけれど、何となく浮いている感じ。 散りばめられた伏線や暗示は、分かり易くはあるものの、適切な配置で、読 者に手掛かりを拾う心地よさを味わわせてくれる。 物語の締め方が、あまりにもベタで、ちょっといただけない。別の締め方を 予想していたせいもありますが、これはないだろうって思った。 「善人だらけの街」は、着想がユニーク。何が起こってるんだ?という興味 で引っ張り、予想が付きづらい。ただ、その解決に些か特殊な物を持って来た のはマイナス。これを普遍的な別の物に置き換えることができていたなら、傑 作とまでは行かなくても印象に残る佳作になっていただろうに……惜しい。 ではでは。
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