◇フレッシュボイス過去ログ #5510の修正
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本格とは?> 昨日に引き続き、このお題で。 作品に使う云々を離れて、私が創作において影響を受けた言葉がいくつかあ りますが、本格とは?となると、島田荘司の「本格ミステリー論」(同著者に よる講談社『本格ミステリー宣言』所収)です。 そこで提唱されたのは、シンプルに表現すれば、「本格ミステリとは、詩美 性のある謎が論理的に解かれる物語」ですね(現在、手元に資料がないため、 記憶に頼って書いております。表現に差異はあるかもしれませんが、大意は合 っているはず)。本格とは、ではなく、本格ミステリとは、となっている点に 注意。島田荘司は本格ミステリと本格推理を区別しているので。 で、昔の私は、この本格ミステリと本格推理を区別する考え方にも影響を受 け、本格をトリック派、ロジック派、マジック派の三つに分類しようと思った です。昔々の書き込みを確認できないので、またまた記憶に頼って書きますと、 ミステリを「謎とその解決過程で読者をもてなすエンターテイメント」と定め、 その手段として、密室やアリバイ等の典型的なトリックを前面に押し出す:ト リック派、意外な手掛かりや論理によって謎を解明してみせる:ロジック派、 叙述トリックもしくは独創的なトリックを駆使する:マジック派――てな感じ でした。 マジック派の中の“独創的なトリック”の部分が分かりづらいと思い、島田 荘司の初期長編等を作例に挙げていました。要するに、種明かしの瞬間に、読 者が感嘆の声を漏らすような謎とトリックというニュアンスのつもりでした。 今、思い返すと、やっぱり、よいものを取り込みたい意図のにじんだ文言にな ってしまってるなー。 それはさておき。 パソ通時代にしては、割と反響があった方だと思います。リリック派を設け てはどうか?的なコメントを寄せてくださった方がいたことは、今でも覚えて いるほど。作例をあまり知らなかったこともあり、私自身は持論の拡張をしま せんでしたが。 とまあ、こんな風に過去を振り返ることも、創作意欲の高揚に。 身体的には畑仕事の手伝いでくたびれてることもあり。 ではでは。
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