◇フレッシュボイス過去ログ #5346の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信 新潮社)13/4531 ※帯より引用。()はルビ。 ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃(フ ィニッシングストローク)」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相をひっくり返 す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト 一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど収録 作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ! 上記の惹句にそそられ、読み始めたのですが、冒頭の一編を読んで、ちょっ と期待外れだったなと感じました。「『ラスト一行の衝撃』に徹底的にこだわ った」「ラスト一行で落ちる」とは言い難いのです。ラスト一行ではなく、か なり手前で分かるのだから。※ちなみに、最初の一編を読み始めてすぐ、別の 答を思い付いたので、もしこれが外れていたら自作に使おうと思っていたら、 外れていたので、すぐに作品化しました(笑)。 続く二番目の作品も、同じ意味で期待外れ。悪くはないが、看板に偽りあり の印象が強まる。 そんな風に、すっかり油断していたところへ、やっと来ました。『玉野五十 鈴の誉れ』。これも警戒していたら先読み可能でしょう。けれど、そうでない 状態で読み進めたため、完全にやられました。よかった。 作品全体としては、連作の意味合いは薄いかなと。もっと凄い仕掛けに期待 しちゃいました。 また、米澤穂信作品にしては、かなりダークな方にウェイトが乗っているよ うな。これまで読んだ物は、ぐっと来る重たいダークさだったのに対し、本作 は嫌〜な感じを出すことに力を注いでます、多分。これはこれでいいんですけ ど、同じような物を求める読者には、ややきついかも。 ではでは。
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