◇フレッシュボイス過去ログ #5317の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『美女』(連城三紀彦 集英社)19/5662 美容整形の大家として名をなした医師は、女たらしでもあった。そんな彼の 元を訪れたある女性が、妙なことを頼んできた。明らかに今より醜くしてほし いと願っているのだ(「夜光の唇」)。一本の電話から始まる、七人の男女の 物語。それは連鎖反応を起こしたかのように――(「喜劇女優」)。会社帰り、 地下鉄の駅を出ると降っていた雨。そこから既に始まっていたのかもしれない。 妻の浮気を知らされた男は、知らせてきた女から持ち掛けられた“復讐”計画 に乗ることにした(「夜の右側」)。 ミステリ作家にして恋愛小説の名手が魅せる、珠玉の短編集。 これは凄い。 絶賛している書評サイトがあったので手に取りましたが、大当たり。『美女』 なんていうタイトルだから、ミステリの短編集とはつゆとも思わない。ミステ リと教えられても、女と男のどろどろした話か、心理サスペンスのような内容 を連想してしまいがち。 でも、元々「幻影城」出身の作者だけに、やはり根底には本格のスピリット が流れているんだなあ。物語の多面性、見事な裏返しを堪能させてもらいまし た。粗筋では触れませんでしたが、「夜の二乗」もよかった。佐野史郎主演で ドラマ化されていた記憶が。 それだけでなく、情緒的なストーリーで、いわゆる文学的な観点からも、高 いレベルに達していると思います。本格ミステリでありながら、ここまで“文 学”しているなんて、普通に考えれば、奇跡のようなことではないかと。 ではでは。
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