◇フレッシュボイス過去ログ #5311の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
その前に――お題募集中です。 本の感想>『サムソンの犯罪』(鮎川哲也 徳間文庫)13/4441 私立探偵の<わたし>は、雇い主の弁護士を通じ、様々な事件の調査を命じ られる。弁護士の依頼人を窮地から救うために奮闘するのだが、容疑者は他に いても、アリバイがあって簡単には崩せない。 難航する調査に行き詰まり、知恵を借りるために、バー『三番館』へと足を 向ける。そこのバーテンダーは、事件のあらましを聞くと、ちょっとしたこと を指摘してヒントをくれるのだ。 三番館シリーズの短編集第二弾。 図書館処分本のいただき物。 三番館シリーズって、てっきり、アシモフの黒後家蜘蛛の会シリーズを受け て、鮎川哲也流にアレンジしたのだと思っていたのですが、本書の解説を読み、 全くの偶然であることを教えられました。鮎川哲也先生、大変失礼を致しまし た。申し訳ありません。 主役の私立探偵は、敢えて言えばハードボイルドタイプに分類されましょう が、板に付いていない感じ。相手が初対面であろうと親しかろうと、ざっくば らんな口調が大半を占めるのですが、どうも浮いています。話を聞き出す術に しても、特段唸らされるものはなく、むしろ「こういう場合はストレートに聞 いた方がいいんだ」みたいな前置きをし、直に尋ねる場面が多かったような。 謎の設定は大なり小なり、アリバイ崩しが興味の中心で、目新しさはあまり なし。ただ、いずれも何らかの捻りがあって、趣向を凝らしているのはさすが です。「分身」だけはややホラーテイストで、いわゆる本格らしさも出ていま したが、解決は些か拍子抜け。 二十五年以上前に出版された本書ですが、古さをそれほど感じさせません。 安楽椅子探偵型のミステリを、充分に堪能できる作品集です。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE