◇フレッシュボイス過去ログ #5295の修正
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・『九月の恋と出会うまで』(松尾由美 新潮社)17/4652 二〇〇四年の夏、ささいなことから引っ越しを決意した北村詩織は、少々苦 労した末、割安なマンションに入居することができた。 数日が経過し、落ち着いた頃、趣味のカメラに関する作業をしていた詩織は、 どこからともなく声が聞こえてくることに気付く。エアコン用の穴から聞こえ てきたその男の声は、一年後の世界にいると言い出した……。 SFとミステリの両分野で活躍する著者が、本領を遺憾なく発揮した、切な くも温かいストーリー。 およそ色っぽさとはかけ離れた、「エアコン用の穴から聞こえてくる、未来 からの声」なんていう道具立てにも拘わらず、このような物語を紡ぎ出すなん て……恐れ入りました。 ラブストーリー。時間物のSF。サスペンス溢れるミステリ。心理的ホラー。 様々な顔を持つこの作品で、大きな柱であり、魅力となっているのは、やはり 最初の二つ。これらを足して、ロジカルな恋愛小説という物を堪能しました。 エピソードの取り入れ方は上手いし、一部の予定調和もむしろ気持ちいいほど。 事前情報がほぼゼロの状態で読むべき小説ですので、多くは語りませんが、 お薦めです。特に、甘いのが好きな人には(食べ物の好みじゃありません)。 ではでは。
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