◇フレッシュボイス過去ログ #5231の修正
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・『道化の町』(ジェイムズ・パウエル 著/白須清美・宮脇孝雄 訳 河出書房新社)17/5552 近所中のごみバケツの蓋が消えるのは? エレベーターボーイの奇矯な振る 舞いの理由は? 想像力豊かな妻の解釈を笑っていたが……(「最近のニュー ス」)。“ジャックと豆の木”後日談、塔のてっぺんで飼われる、金の卵を産 む鶏をいかにして盗み出したか(「魔法の国の盗人」)。各国の役立たずのス パイをまとめてお払い箱にすべく仕組まれた陰謀。舞台となるバス内で殺人が 続発する(「愚か者のバス」)。 ミステリの枠内にとどまらない、幻想的でユーモア溢れる短編集。 一冊で、職人芸と名人芸と天才を感じさせる短編集というのは、なかなかな いでしょう。緩急自在、予想の範囲内のオチがあれば、遥か斜め上方を行くオ チもあり。ジャンルもミステリ、ファンタジー、ユーモアと、幅広い。 短編集の感想では、個人的ベスト3を挙げるのが定番のようなので、私も順 不同で挙げてみると……他のアンソロジーで既読の表題作「道化の町」を除く なら、ゲーム中に消えた宝石の行方を追う『アルトドルフ症候群』、国王相手 にとんでもない約束をした詩人がどう切り抜けるか、その解決策が愉快な『詩 人とロバ』、ある有名トリックの巧みな応用が見られる「ミスター・ニュージ ェントへの遺産」としておきます。 本格味溢れる「魔法の国の盗人」は、うまい方法だと思う反面、他の方法も 考えられるので、若干マイナス。魔法ありきの世界を舞台に本格ミステリを展 開する場合、短編では“改め”や“条件提示”の面で困難が伴うことを如実に 表しているような。 ではでは。
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