◇フレッシュボイス過去ログ #5227の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『ラグナロク洞 《あかずの扉》研究会 影郎沼へ』 (霧舎巧 講談社ノベルス)13/4441 中央アルプスにある影郎村を訪れた《あかずの扉》研究会の二人、鳴海雄一 郎と二本松翔は到着早々、洞窟に閉じ込められる。事故か、何者かの意志が働 いたのか。洞窟内は他に数名が同様に閉じ込められるも、宿泊施設があるおか げで、数日は過ごせる。だが、安寧は許されなかった。殺人事件が発生し、被 害者が死の間際に指差したのは、翔だった。 その後も連続する殺人。そして残されるダイイングメッセージの数々。地上 では何が起きているのか。村に伝わる影郎様の伝説とは。 誤字については、前に触れたし、措くとして。 ミステリにおけるダイイングメッセージのお約束をひっくり返し、なるべく 現実にあり得る形に近付けようとした点は、大いに評価できる。その結果がト リックやロジックに結び付いている辺りも、なかなかうまい。作中で展開され るダイイングメッセージ講座にしても、メタ的な読者サービスにとどまらず、 講座を行うちゃんとした理由がある。このダイイングメッセージ講座を趣向と して評価するなら、私の付ける点数はもっとアップする。 反面、ストーリーがあんまり面白くない。閉鎖状況で連続殺人が起きる割に、 閉じ込められた面々に緊迫感が乏しい気がする。本シリーズは探偵役が複数登 場することが特徴の一つで、これを活かした展開を期待する点として以前記し たが、活かし切れていない感が強い。名探偵が命を落としかねないような危機 を描いて欲しい。 あとは、図面をもっと早い段階で提示していいんじゃないかと。 ではでは。
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