◇フレッシュボイス過去ログ #5072の修正
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「とことん!ルパン三世」、ついつい観てしまう。 故に、一日一書き込みは、本の感想ストックから棚卸し。 本の感想>『殺人者と恐喝者』(カーター・ディクスン/森英俊 訳) 13/6331 ひょんなことから、フェイン家で催眠術の実験が催されることになった。そ の道では有名なリッチ博士により、ヴィッキー・フェインは術を掛けられ、夫 のアーサーを殺害するように命じられる。凶器は、博士の用意したゴム製の短 剣。ヴィッキーは術を掛けられる前の時点で、短剣がゴム製であることを知り、 だからこそ安心して振り下ろしたと考えられたのだが……短剣はいつの間にか 本物になっていた! アーサーは死亡し、警察が介入する。もしもヴィッキーが催眠術に掛かって いなかったとして、では動機は? 実は、彼女は同居する叔父のヒューバート から、アーサーが浮気相手を殺害し、隠蔽したという話を極秘に聞かされてい た。ならば、借りに夫に恨みがあったとしても、殺人者として告発すればいい だけの話ではないか。 矛盾した状況にけりを付けるのは、不可能犯罪の大家、H・M卿。 これは……うーん、やはりアンフェアだと言わざるを得ない。作者の狙いは 理解できるし、翻訳者の苦心の跡も分かるのだけれど、もっとうまいやり方が あるだろうと思える時点で、本作のやり方はだめと断定すべきなのでしょう。 謎の設定は非常に魅力的であるだけに、勿体ない。 手掛かりの出し方もまた巧みだが、これって状況証拠と呼ぶにも弱いくらい で、想像の域を出ていないような。推測に沿って調べてみたら、明々白々な物 的証拠が出て来たことになっているが、その詳細は読者に伏せられたまま進む。 ここにも不満を感じます。 あと、この“逆転の構図”が判明したあとなら、最初に疑われた人物に対す る容疑も復活してくると思う。そのことに言及がなかったのにも不満。 他にもどたばたが過ぎるところや、台詞が思わせぶりだったりくどかったり するところなど、色々と惜しい作品です。 ではでは。
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