◇フレッシュボイス過去ログ #5007の修正
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ドラマ「古畑中学生」、昨日の放映だったのね。まさか、再放送分と同じ日 にやるとは思わず、見逃した。orz 自宅で録画予約して来たから、録れていると思うけど、感想を一日一書き込 みに当てる目算が……。 てことで、本の感想の棚卸。 本の感想>『夏期限定トロピカルパフェ事件』(米澤穂信 創元推理文庫) 16/4462 『春期限定いちごタルト事件』から一年と少し。高校二年生になった小鳩と 小山内の両名は、相も変わらず、小市民になろうとしてなれず、模索の日々を 続けていた。 夏休みに入り、小鳩は小山内の頼みを聞く格好で、彼女の選んだ町内スイー ツ巡りに付き合わされることに。その過程で、例によって例のごとく、小さな 事件や小さくない事件に巻き込まれる羽目になる。 前作同様、「小市民」の使い方に違和感を覚えます。それはさておき。 ほぼ全編が小鳩の視点で語られるため、他の登場人物に対する見方も小鳩に 近いものにならざるを得ず、それが欠点になった感じ。これのせいで、読者が 先んじて真相に辿り着くことはない気がします。 小鳩の視点でないらしい箇所も散見されますが、この形を取った積極的理由 が分からない。ミステリの演出として、効果を上げたとは思えないのですが。 とはいえ、本書に対する最大公約数的な評価であるらしい「キャラクターと 謎とが密接に関連したミステリ」というのは、なるほど確かにそうだなと納得 できます。そういう作品をこしらえるのは、単品ではなかなか難しい作業にな ると思うのですが、本作は前作を受けて、うまくやった印象を受けました。 ミステリのロジックとしては、極些細な点で引っ掛かることがいくつか。た とえば「シャルロット・」の解は、作中に示されただけでは不充分な気がしま す。私が思い付いたのでもOKでは、とか。全体を通しての事件の方は、こん なにうまく行くのかなという疑問が大きい。アクシデントで頓挫する可能性、 結構高そう。 でも、相対的には充分に楽しめるロジック展開でした。謎が何なのかを明か さない、換言すれば読者が謎を見付けなければならないタイプ自体、貴重でし ょうし。連作短編集ではなく、長編の顔を最初から見せたこともプラスに評価 したいです。 ではでは。
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