◇フレッシュボイス過去ログ #4652の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『狂人の部屋』(ポール=アルテ 著/平岡敦 訳 ハヤカワポケットミス テリ)17/6452 ハットン荘に暮らすソーン家は呪われている。約百年前、ある部屋にこもっ て小説を執筆していたハーヴィーが、忌まわしい予言を残して怪死。現場の絨 毯は何故か水で濡れていた。さらに、予言は成就し、関係者が焼死した。 その後、開かずの間となっていた部屋を、現当主のハリスが開くと、再び返 事が起こり始める。ハリス自身が転落死体となって発見され、問題の部屋を見 たハリスの妻が失神、絨毯にはやはり濡れた痕跡が。加えて、この不幸は、ハ リスの弟ブライアンによって予言されていたのである。 止むことのない怪事件に、不可能犯罪解明の大家、ツイスト博士が乗り出す が……。 序盤は、提示される謎があまりにも曖昧模糊としており、また、男女がくっ ついたり離れたりすることに多くが割かれているため、なかなか乗れず。思わ せぶりな記述をしたあと、それを放り出したまま場面転換するのも、それに拍 車を掛けた感じです。 中盤に入り、謎が整理され、どこに注目して読めばいいのかを把握。同時に、 事件も新たな展開を見せて、引き込まれました。それでもなお、肝心要な点を 隠した描写が散見され、少なからずいらいらしたのですが……まあ、この“マ ジック”を完成するには、こうするぐらいしか手はなかったかもしれない、と いうことで納得しています。物語としての締めもよかった。 個々のトリックを見て行くと、予言に関するものはほとんど外してしまい、 それ以外はだいたい当たり。犯人を間違えた、というか特定に至らなかったの が痛い。ミステリの常道にとらわれるといけません。 という訳で、読み慣れた人の方が引っ掛かりやすいミステリかな? ではでは。
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