◇フレッシュボイス過去ログ #4646の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『見えないグリーン』(ジョン・スラデック/真野明裕 訳 ハヤカワミステ リ文庫)16/6442 数十年前に活動をした素人探偵七人会のメンバーが、次から次へと奇怪な死 を迎える。 最初の一人、ストークスは、「グリーンに狙われている」と警戒していたに も拘わらず、密室と化した自宅トイレ内で死んだ。 その後、各メンバーの周辺で奇妙な出来事が続発。オレンジを投げ込まれた り、ドアにイエローページをナイフで留められたり、藍の化学式を家に残され たり、墓を青ペンキで染められたり……。犯人は虹の色をメンバーに割り当て ようとしているらしいが、目的が分からない。 そして最後に残っていた赤色が、皆の前に示された直後、第二の殺人が発生 する。 SF作家スラデックが遺した最後のミステリ。 前々から読みたかったミステリ。密室の部分だけが、他作家の作品でしばし ば取り上げられる(トリックは伏せた形で)ため、どんなトリックなのかおお よそ想像できていたのが、かなりもったいなかった。 SFを本領とする作家らしいと思わせるところは特になく、でも、ミステリ を外から眺めてきた人が書いた作品だなという雰囲気はたっぷり。こうすれば 君達ミステリ読者はこう反応するだろう、そこを引っ掛けてやるって感じ。実 際、引っ掛かりました(苦笑)。 密室トリックは発表当時、極めて独創的なものとして評価されたことでしょ う。手掛かりの出し方も巧みで、なるほどそうつながるのかと唸らされた箇所 がいくつもありました。 二度ほど、無駄と思えるどたばた劇が短いながらもあって、そこだけはつい ていけず。 登場人物は設定としてはそれぞれ特徴的で、ユニークなんだけれど、もっと いい描きようがあった気がしました。 ではでは。
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