◇フレッシュボイス過去ログ #4602の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『気分は名探偵』(我孫子武丸・他 徳間書店)16/5542 気鋭の本格ミステリ作家六名からの挑戦状。犯人当てアンソロジー。 以下、ネタバレ注意&既読の人にしか分からない書き方をしています。 法月綸太郎「ヒュドラ第十の首」。簡単簡単。いや、ほんとは難しかった。 データを補うため、知らない点をネット検索で調べたが、その過程で、「へー、 こういう物もあるのか」と感心したことがあり、そのおかげで二人まで絞り込 んだ容疑者を詰め切れなくなりそうになった。でもまあ、常識的に考えてこう だろう……と推理を固めて解決編を読むと、的中していた。ほっ。 西澤保彦「蝶番の問題」。……うーむ。これはとても優れたアイディアだと 思うんだけど、書かれた限りでは納得行かない。肩たたきと両手の荷物から、 この人は耳が聞こえないのだと思い当たるも、その時点では解決に結び付かな かったため、他の線を模索してしまった。たとえば片腕の人物がいるんじゃな いかとか、単に口がきけないんじゃないかとか。それらも徒労に終わって読み 返す内に、ああ、ほとんどが聴覚障害者なんだと察した。が、それでもなお詰 め切れない。健聴者が犯人でないのは分かるが、残る一人の聴覚障害者を犯人 とするには、どうしても承伏できない点があった。軋みの激しいドアの蝶番に サラダ油を塗ったところで、聴覚障害者には軋みが収まったか否かの判断がで きないのだから、犯行に踏み切れるはずがない。聴覚障害者なら、ドアが軋む と知った時点で、犯意を隠したまま、サラダ油を塗ることを提案し、健聴者に 確認して貰うのが当然であろう。 そもそも、聴覚障害者が犯人なら、第二の犯行には、残る唯一の健聴者を真 っ先に殺すんじゃないかなあ。他の二人に物音を聞かれる心配はないんだから。 そんな訳で袋小路に陥り、他に犯人がいると考え、美穂が実は生きていて、 問題なく喋ることができ、パソコン文書も音声入力で改竄したんじゃないか、 なんて可能性まで探ってしまった。 もう一つの仕掛け(手記が刑事の創作)は楽に見抜けた。 ではでは。
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