◇フレッシュボイス過去ログ #4375の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
まずは、表記についてひとつふたつ。 >「ゲートの中について、私に教えてくれ」 >「何のためにわしとおまえの二人だけで話していると思う? 王様が「わし」と言ったり「私」と言ったり。 >(――だめ。このままでは、撃てなくなる。早くしないと!) 弓矢は「射つ」と書きませんか? 拳銃は「撃つ」ですが。 以下、感想です。 最後までひねりが入っていて先が予想できず、面白かったです。わかってみれば単純 な種明かしを、登場人物それぞれの思い込みを勢いよく書くことで、読者に忘れさせて いるのですね。うまい構成です。 しかも、王女さま、強気でちょっとコワイ。こんな王女さまが相手では、彼もさぞか し苦労するでしょう。 ラスト、立ったまま気絶している彼が、気の毒なのにおかしみを感じさせます。ユー モラスなオチで、読後感もよかったです。 全体としては気の利いた話だっただけに、冒頭の大臣のセリフはどうでしょうか。 >「何用でございましょう」 王の前に立った大臣は、小さいがはきはきとした声で尋ねた。 大臣が王に向かって、いきなりこんな発言をするとはちょっと信じられません。礼儀 を欠きすぎていて、ここだけ漫画チックです。 つまり、「何の用だ」という質問は、「早く用件を言え」という督促でもあるわけで す。ニュアンス的には、「オレは忙しいんだから、つまらない前置きで時間をつぶさ ず、さっさと用件を言って解放してくれ」です。目下の者が目上の者にぶつけてよい言 葉ではありません。 しかも、両者は現代的な会社の上司と部下ではなく、国で最も権限を持った中世の国 王と、誰よりもその権威を守らなければならない法務大臣。権威というものは、面倒な 手続きをありがたがることで演出されます。順当に考えれば、大臣の発言は「御前に (まかりこしました)」、「お待たせいたしました」「お呼びと伺いましたが」などで はないでしょうか。 どうしても大臣から国王に何の用かと問わせたいのであれば、本題に入らず無駄話を する国王と、時間もないのにといらいらする大臣というシーンの後でしょう。礼儀に反 するが、わが王は暴君ではないし、時間もないから思い切って……と、決心した大臣が 「おそれながら」と問いかけるとか。 ついでながら、大臣が自分でノックをするのも変です。国王たるもの、近侍する者の 数がひとりふたりでは少なすぎます。誰が来たかを告げるのは、その者たちの役目のは ず。というか、誰それがおいでになりましたと告げることだけを仕事にする者が、扉の 前後に控えているはずなのです。 余談ながら、国王が「大臣を呼べ」と言ったとしても、言われた者が直接、廊下を走 って大臣室へ駆け込むことはありません。常時、国王の眼前に控えている役、次の部屋 で控えている役、その次の部屋へ……と伝言ゲームが続き、廊下を走る役、大臣室の扉 の前にいる役、大臣室の扉の中にいる役、と伝えられてやっと大臣に耳打ちされます。 人払いしたという説明文もセリフもないので、 >わしとおまえの二人だけで の一文が出てくるまで、部屋のようすがわからず、読んでいて戸惑いました。 室内の描写も適宜、入れて欲しかったです。豪華さをくどくど書く必要はないにして も、周囲の説明がなさすぎるのは……。読者が勝手にイメージしてしまい、合わない文 章が出てきたところで改めて混乱するため、感情移入を妨げてしまいます。 上記は書き直せという要求ではありませんので、そこのところ、どうか誤解なきよう お願いします。次回作以降の参考までにと思い、違和感の大きかった箇所を書かせてい ただきました。
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