◇フレッシュボイス過去ログ #4326の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『死の相続』(セオドア・ロスコー/横山啓明 訳 原書房)12/5241 突然現れたその黒人の弁護士は、ぼくの目の前でピートに告げた。ハイチに 住むあなたの叔父が死んだ、ついては遺産相続の件で現地に来られたし、と。 ハイチに飛んだピートと僕を待ち受けていたのは、農園と大きな屋敷、そして 一癖もふた癖もある他の相続人達だった。 全員が揃ったところで、遺言が読み上げられる。それは奇妙な内容だった。 七人の相続人に順位を付け、権利のある者がこの地を二十四時間以内に去った 場合に限り、次の順位の者に相続権が移るという。 やがて起きる殺人。最初に殺されたのは、ピートの叔父の主治医だったが、 彼は相続に全く関係がない。その後、次々と相続人が……。 怪作です。 パルプ雑誌に連載された物であるせいか、章ごとに過剰なぐらいに盛り上げ ようとしている。表現が大げさだったり、変に凝っていたりと読みにくい。あ るいは、思わせぶりが多く、状況の説明を一部、後回しにしていることが、い らいらを募らせる。 それでも読まされるのは、一種異様な雰囲気が漂うから。死者の復活(ゾン ビ)が信じられているし、そのせいで暴動が起きるし、相続人は嫌な奴ばかり だし、奇天烈な密室殺人は起きるし、果てはほんとにゾンビが? てな風に、 サービス精神旺盛。 ミステリとしては、手掛かりの提示が甘くてあんまりよくない。最後に来て の真相解明は、ああそうですかと恐れ入るしかない感じ。 面白かったような誤魔化されたような、そんな作品でした。 ではでは。
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