◇フレッシュボイス過去ログ #4247の修正
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雨のせいか回線不調。やっと復旧した。 昨日の分を書き込めなかったけど、この間、一日二書き込みしたし、まあい いかなと。 本の感想>『出口のない部屋』 (岸田るり子 東京創元社ミステリフロンティア)15/3561 編集者の香川は、ホラー作家の仁科千里を訪ね、原稿を渡される。「出口の ない部屋」という題名のそれは、ある部屋に閉じ込められた三人の男女の物語 だった。 大学講師、医者の妻、若手作家――見ず知らずの三人は、何故、この部屋に 閉じ込めれたのか。しかし記憶が曖昧で、閉じ込められる直前のことさえ、よ く覚えていない。そこで、一人ずつ、自らについて話し、こんな目に遭わされ る理由に関し、ヒントを得ようと試みる。 鮎川哲也賞作家のデビュー後長編第一作。 デビュー作『密室の鎮魂歌』がいまふたつぐらいだったので、さして期待せ ずに読み始めましたが、これはなかなかのリーダビリティでした。元々、文章 表現はうまい作者が、ちょっと変わった設定を捻り出し、さらに前作では抑え めだった女性のいやらしさを描いたことで、面白い物語に仕上がった感じ。 殺人トリックが二つ出て来ますが、これらはあくまでおまけ、というよりも むしろ、取って付けたようで余計なものとすら言えるくらい。本作は、構成の 妙で読ませる作品。 ですが、ミステリに慣れた読者は、このぐらいなら多分、三分の一も読めば、 作者の狙いに察しがつくでしょう。あとは辻褄を合わせるだけですが、そこの 部分にホラーテイストを用いたことで、かなり効果的な煙幕を張ったと言える かもしれません。 ではでは。
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