◇フレッシュボイス過去ログ #4205の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『パラドックス学園』(鯨統一郎 光文社カッパノベルス)11/5330 パラドックス学園に入学した推理小説好きのワンダは、ミステリ研がなかっ たため、パラレル研究会に入部する。そこは、著名なミステリ作家と同じ名前 を持つ者ばかりが集まっていた。しかし誰も、推理小説やミステリなるものを 読んだことがなく、それどころか知りもしないという。しかもこの世界では、 現実に起きる殺人事件のほとんど全てが、本格ミステリにあるような謎と意外 性に満ちた犯行であった。この違和感に、ワンダは自分がパラレルワールドに 入り込んでしまったのでは?と考えるようになる。 やがて身近で殺人が起きるが、当然のように密室殺人だった。 バカミスの大家が、パラレルにメタミステリの要素を加え、新たなるバカミ スを送り出した。 うーん……。この作者ならではのバカミスですが、この作者だからと許して しまうには、ちょっと問題ありかなあ。 仕掛けについて一言でも書くと、それはネタバレに等しく、また読者の選択 肢を奪いかねないため、具体的には書きづらい。とりあえず、メタ設定を活か して意外な犯人を作り上げたが、全ての場合に通用するとは思えない、という ことで。現場の状況にも差が生じないとおかしいし。 キャラの名前が某作を彷彿とさせる、というか、同じ(全く同じではないが) で、そこにも一応の仕掛けはあるものの、牽強付会の印象が拭えないと感じら れました。 会話に出て来るパラドックスが全て、既存のものから取ったようなのも、ち ょっと不満。この作者ならオリジナルの面白いものを組み込んでくると信じて いただけに、がっかり感がひとしお。 ミステリに飽きて、珍品ばかりを追い求めるようになった人には、まあまあ 楽しめるかもしれません。 ではでは。
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