◇フレッシュボイス過去ログ #4093の修正
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桜の花も終わり、近所では大型のつつじが盛りを迎えている。たしか、「オオ ムラサキツツジ」とかいう品種だったか。 私が少年時代を過ごした町では、この品種のつつじの植え込みがとても多かっ た。で、このつつじの植え込みは、少年時代の私にとって、恰好の遊び場の一つ であった。 つつじの花を摘みガクをとる。するとつつじは花びらが分かれておらず、丁度 ラッパのような形となる。そこに口を充て、ちゅっ、と吸うとほんの一瞬甘い味 が広がる。子どもたちはそれを「つつじのハチミツ」と呼んでいたが、まあ多分、 蜜の味なのであろう。 ちなみに小型のつつじや、さつきではこの味がほとんどなく、オオムラサキツ ツジのみで有効。しかしこのつつじ主に(赤)紫で、他に色の濃い物と白い物が あったが白はあまり味がしなかった。紫の物でも必ず味がするわけではなかった。 吸っても味がない場合、「虫に吸われた後だった」などと言っていたものだ。 まあ考えてみれば、この遊び、いま考えると衛生的にはどうだろうと思う。 またこの植え込みは、昆虫採集をする絶好のポイントでもあった。 捕虫網の柄で植え込みを叩く。 すると下に大量の「ドウガネブイブイ」が落ちて来るのだ。 ご存知のかたも多いと思うが、この昆虫、カナブンに酷似しているが、サイズ 的には一回りほど小型か。色は光沢のある、やや緑がかった色。 時にはドウガネブイブイに混じってハナムグリやカミキリムシなどが捕れるこ ともあった。 こいつらを拾い集め虫籠、時にはビニール袋へつめる。何十という単位の虫が 短時間で集まったものだ。 さて、捕まえた虫は別に飼う訳ではない。もちろん食用にもしない……… 最後には全て逃がす。 ただ捕まえるという行為が楽しかった。 ちなみにこの虫、茶色い糞をするのだが、それがまるで水彩絵の具のチューブ を絞り出すような形で出て来る。 また虫自体、妙な、独特の臭いがあり、それが手につき親に嫌われたのを覚え ている。
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