◇フレッシュボイス過去ログ #4057の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『ローリング邸の殺人』 (ロジャー=スカーレット 著/板垣節子 訳 論創社)16/6451 ホテルで療養中のケイン警視を、ファラデーと名乗る男が訪ねる。親友でロ ーリング邸の主であるアーロンの身に危険が迫っていると主張する彼に、ケイ ンは胡散臭さを感じてお引き取り願う。が、相前後してケインの元に届けられ た一冊の書籍、そこにあったメッセージがケインをローリング邸に向かわせる。 ローリング邸に住み込むことに成功したケインは、調べを開始するが、住人 達の話が微妙に食い違うなど、どことなくぼんやりとしていてはっきりしない。 病の床に就くアーロンに危険が迫っているのは確かなようだが……。 そんなケインを嘲笑うかのように、死を迎える主。病死か、他殺か。他殺な らば犯人は誰か? 乱歩が惚れ込んだ米国本格推理作家スカーレット、最後の作品。 正直なところ、序盤のケインがローリング邸に住むことになる辺り、さらに はその後の調査のくだりは、何を書きたいのかと文句を言いたくなるほど実に もどかしい展開でした。謎めいてはいるのだけれど、はっきりしたことが一つ もなく、もやもやを抱いたまま読み進まざるを得ないという感じ。会話文にや たらと指示語や仄めかしが出て来ることも、これに拍車を掛けたと思う。 ところが、人死にが出た頃から段々と面白くなり、ケインが推理を語るクラ イマックスに至っては、「そうだったのか!」と膝を打ちたくなる素晴らしさ。 手掛かりも堂々と配されており、実によく考え抜かれたミステリでした。 悔し紛れに一つ書くと、私、ある事柄を手掛かりに真相を見破る一歩手前に は立ったのだ。だが、それがまさかこの組み合わせとは思わなかった。 時間の余裕があるときにじっくりと読みたいミステリです。 ではでは。題名から、「大嘘新聞」トークライブで聞いたローリング族ネタ を連想しました(苦笑)。
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