◇フレッシュボイス過去ログ #3865の修正
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『人魚伝』 著者 安部 公房 (早川書房 世界のSF35より) 安部公房の話は考えられない展開をする。最初、人魚伝というものだから、アンゼルセ ンの人魚みたいにロマンティックかと思えばまったくそうでなかった。普通人魚のイ メージといえば、髪の長いロマンティックな美少女を連想させるのだが、似ているの は、上半身が人間で下半身は魚なだけ。本質的に肉食で、主人公が肉を買ってきたら、 その恐ろしい牙でばりばり食べてしまう。人魚というよりラブクラフトのインスマスの 住民に近いのではないだろうかと思う。主人公は難破船で潜水中に全身緑色の人魚を見 つけ、その人魚を見たとたん恋をしてしまったのだが、そんな恐ろしい珍しいものは凡 人なるどるちゃんにとっては金もうけの手段になってしまうだろう。人魚を難破船から 出ないようにしていて、他の人間を呼び、見世物にしてしまうと思う。イヤ、主人公が 人族とは離れた人魚を恋をしたのはわけがあって、後からこの話にでてくるのだけど、 人魚の涙が難破船の中で飽和状態になって、人魚の涙を飲まなくても、その同じ難破船 の中にいるだけで、海水と接する表皮から、魅了させるものがじわじわとはいってきて いるのではないだろうか。 そしてその魅了させるものがでているのを分かった上で、人魚は主人公のされるがま ま、主人公の住居にはいったに違いない。 以前どるちゃんがSF全集でC・L・ムーアのシャンブロウと同じ状態になったのでは ないだろうか。シャンブロウの彼女は人間の男から精気(どうやって精気をとるのか不 明だが。。。)をとる代わりに例えようもない快楽を与えている。この人魚伝の人魚 も、主人公を文字通り魅了させて、食べていたのだった。 本当に男って困ったものですねぇ。どるちゃんなら男ができたら、奴隷にしていじめて しまうわん。
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