◇フレッシュボイス過去ログ #2951の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『パズラー』(西澤保彦 集英社)14/4442 高校時代の同級生・梅木が事故死したという確かな記憶があるのに、同窓会 に出てみると梅木は健在で、別の生徒が死んでいた「蓮華の花」、死体の袖に 着いていた腐った卵から真相に迫っていく「卵が割れた後で」、書店で購入し た古びたミステリに挟まれていた紙片から、思わぬ過去が暴かれる「時計じか けの小鳥」、鉄壁のアリバイを持つにも拘わらず、それを主張することなく同 級生殺しを白状した女生徒の狙いとは?「アリバイ・ジ・アンビバレンス」等、 六作からなる短編集。 この題名から、がちがちの本格物と思って手に取ったのですが、読み始めて みると、微妙に違う。悪くはないのだけれど、謎の程度があっさりしている感 じがしてならなかった。「パズラー」という言葉に、過度に期待してしまった のがまずかったか……。 でも、巻末の解説と後書きを読むことで、納得。本書は、謎が解かれていく 過程を楽しむミステリを集めたものでした。この、「謎を解く過程」に魅力を 置くミステリって、今のところ少数派ということもあって、言われてみないと 気付かないケースが多いのです(苦笑)。 まあ、そういったミステリ上の分類めいたことを持ち出さなくても、本書に 収められた短編は、いずれも論理のアクロバットを展開しており、充分に面白 い。甲乙付け難い中から、敢えてベストを選ぶなら、「卵が割れた後で」に一 票を。 ではでは。今日のパリーグひいき球団一勝二敗。
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