◇フレッシュボイス過去ログ #2848の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『白い兎が逃げる』(有栖川有栖 光文社カッパノベルス)13/4351 劇団の看板女優・清水玲奈は、観客として来た男のストーカー行為に悩まさ れていた。親しい劇団仲間に相談を持ち掛けると、脚本を担当する亀井がボデ ィガードを買って出た。しばらく収まったかに見えたストーカー行為だったが、 やがて再開され、業を煮やした亀井達は、ある計画を実行し、ストーカーを引 っかけようとする。作戦は成功したかに見えた。ところが、事態は思いも寄ら ぬ展開になる。ストーカー男が死体になって見つかったのだ。小学校のうさぎ 小屋の裏で。玲奈は迷惑を蒙っていたものの、殺害するほどの動機はない……。 追う者と追われる者の逆転?を描いた表題作を始め、四つの短編からなる作 品集。 四作品の内の二編を別のアンソロジーで既読だったため、一冊の本としては 物足りなく感じてしまった。それは関係ないとして。 有栖川らしいばりばりの本格物を期待して読むと、やはり物足りないでしょ う。火村シリーズを読みたいから本書を手に取ったという人でも、ちょっとど うかな。手堅すぎて、もう一歩といったところではないかしらん。 上の粗筋紹介で、短編集と記しましたが、実際は中編集と呼びたくなるくら い、それぞれが長く感じられる。もっと手際よく、短めに切れ味を示した方が、 よかった気がしないでもありません。 あと、時刻表トリックを使いながら、時刻表を作中に入れないのは、とても 珍しい、というか不親切(入れたら一発でばれそうなトリックだが)。 編中のベストは、「比類のない神々しいような瞬間」かな。つい最近、某テ レビドラマで、似たようなネタが使われてました。 ではでは。
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