◇フレッシュボイス過去ログ #2833の修正
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その前に。 らいとさんからいただいた感想へのレスは、日付が変わるまでに書き上げら れそうになく、後日としました。読んでくださり、ありがとうございます。 本の感想>『レオナルドの沈黙』(飛鳥部勝則 東京創元社)14/5441 性転換をした霊媒師の波紋京介が、降霊会の席上で遠隔殺人を宣言する。会 の出席者の一人が挙げた人物を、この場所から思念を送り、首吊り自殺させる というのだ。そんな馬鹿なことが……と思いつつ、参加者三名が車を飛ばして 確認に行くと、果たしてその人物は自宅で首を吊って死んでいた。しかも、全 ての家具は家の外に持ち出され、首吊りの踏み台にはレオナルド=ダ=ヴィン チの手稿本が使われていた。 さらに二度目の遠隔殺人宣言が行われ、再び、波紋京介の言葉通りに人が死 ぬ。どこの誰とも知れぬ男は、雪に頭から突っ込み、逆立ちの姿勢で死んでい た。死亡推定時刻のアリバイは、波紋を含めた関係者全員にある……。 この不可解な謎に、コンテンポラリーアーティストにして名探偵の妹尾悠二 が挑む。 昨今のレオナルド=ダ=ヴィンチブームの中、たまたま本書のタイトルが目 につき、手に取りました。 人物造形は物語の運びは、やや物足りない。全体に芝居がかっていて、大げ さな感じを受けます。 だが、本書はミステリ。謎の設定はなかなか魅力的です。遠隔殺人そのもの はこれまでの推理物にも多くはないが、完全オリジナルという訳でもありませ ん。だが、これを立て続けに行い、しかもそれぞれに不可思議な状況を付加し たのはちょっと珍しいかも。 ただ、遠隔殺人の謎解きに至って、拍子抜けさせられる読者も多いと思いま す。悪い意味で綱渡り的な芸当の末に成り立っているので。そんなにうまいこ と行くかなあ?というのが、正直なところかと。 だから、遠隔殺人のトリックに期待して読むと、がっかりする可能性大。で も、本書には別の驚きが待っています。それが何かは明かせませんが、かなり 巧妙です。作者は自信があるのか、フェア精神の表れなのか、真相を何度も暗 示させているため、大凡の察しが付く人も結構いるでしょう。それでもなお、 この巧みさは味わう値打ちあり。 ではでは。
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