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●■　彼女が待っている　■ 　　(143行)
　昨夜の底冷えは異常なほどだった。仕事を終えた俺は彼女の待つアパートへと一路向かう、５分ほどの短いアイドリングが終わり軽くアクセルを呷るインジェクションからワイヤーのリンケージを通り足の指先に１６ＢＥＥＴの乾いたサウ
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0744 1988/ 2/ 9

●「さようなら」　　( 49行)
「ゲーム」今朝、私はいつもより早く目覚めた。身支度を整えて書斎へ入る。冬の透明な光が書斎に窓枠の陰を落としている。私は清潔な机の前に座った。遠くに山並みが見える。目を細めて私は考える。
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0745 1988/ 2/ 9

●実験的小説＞プロＩ翡翠岳舟　　( 58行)
学校の帰り道、なんと人が倒れていた。駆け寄って見ると、私と同じくらいの女子（つまりは高校生）で、どこぞやの制服と思われる紺の服は土だらけであった。顔を見る
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0746 1988/ 2/ 9

●リレーＢ＞　第１８回　　痛手　　　　　　　［三月兎］　　( 37行)
　残されたジャンは一瞬、ためらった。しかし、躊躇している間はなかった。追っ手を皆殺しにしなかったために、生き残りが仲間を呼び集めたらしい。巨大な津波のごとく
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0748 1988/ 2/ 9

●「４０平方メートルのエデン」　クエスト　　(101行)
　ここは、千葉県の片田舎。大空印刷株式会社の社宅である。３ＤＫに家族が４人。私と妻の洋子、そして啓一と留美子の子供達。　広さはともかく何しろ太田区の会社までの通勤が大変である。
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0749 1988/ 2/10

●APPLE COMPLEX 【巨人達の憂鬱】（予告編）コスモパンダ　　(132行)
☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆　＜特　　　報＞　☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆ 　　　　　　　　　　「ＡＰＰＬＥ　ＣＯＭＰＬＥＸ　第２段」　　　　　　　　　　　　　　　【巨人達の憂鬱】
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0750 1988/ 2/10

●新リレーＡ＞　第１６回　終盤への掛け橋　　　　　　ＣＯＬＯＲ　　( 69行)
００７山下（私信＞メガネさん年賀状有難う御座居ます）は目の前で最上の幸福という顔をしているＮｏ．２佐藤をみた。彼はアンカケ焼きそばを口一杯に頬ばっていた。
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0751 1988/ 2/10

●＜遠い日の思いで＞　　　　　コスモパンダ　　(117行)
＜遠い日の思いで＞　　　　　コスモパンダ　グリップが熱く感じる。連続照射のため、レイガンが加熱しているのだ。　辺りは炎に包まれていた。俺達の走って来た跡は、炎のベルトと化していた。
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0752 1988/ 2/11

●【エッセイについて考える】─秋本　８８・２・１１　　(159行)
今月のわたしはこの空中分解に、まだひとつの作品しか載せていない。その一作もお正月の競作もので、いわば芸術祭参加作品。おっとお、ちと高尚な例えであった。
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0753 1988/ 2/11

●　Ｓｅｅ　Ｙｏｕ　Ａｇａｉｎ　　　　　　　　　　　ＣＯＬＯＲ　　( 28行)
　さぁ、別れの時はきた。君はこれから旅立つ舟人だ。僕も一緒に行きたいけれど、行けないのだから見送らせてくれ。　様々な思い出を忘れないで持っていてくれないか？
◆ＣＦＭ「空中分解」 #0754 1988/ 2/12

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