#2657/3700 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (lig ) 23/05/05 15:42 ( 48)
略称は『ガクヨミ』で(適当) らいと・ひる
★内容
カクヨムで学園ミステリのコンテストが始まるらしいですね。しかも東京創元社と組
んで。
タイミングばっちりで学園ミステリが書けたので、今回はPVのみ目的じゃなくて入賞
を狙うという意味での本格参戦をしようかなと思っています。(※いつもは1次突破と
か気にしないんですが、今回は積極的に見ることになります)
東京創元社で学園ミステリというと『創元推理文庫』から発売されることが前提なん
でしょうかね?
私はあまりミステリは読まないのですが、あのレーベルだと米澤穂信の〈小市民〉シ
リーズしか知らなかったりします。
本格推理というより、わりとゆるめなミステリを読む読者を想定していいのでしょう
か?
まあ、そんなことよりカクヨムの読者選考というのが、わりとキツい条件。
さらにweb小説前提ゆえに連載に耐えうる作品じゃないとPV稼ぐのは難しい。長編を一
気に投稿するは悪手ですからね。web小説だと読者の好みや閲覧の仕方と合致しなくてま
ったく読まれませんし。
一話一話の中に山場があるというものを投稿していかないと、読者の興味を最後まで
引けないし、かなり難しいてのは異世界ものでも同じではある。
そういえば、ミステリは投稿サイトと相性が悪いのはなぜか? というような分析を
されていた方がいたので、紹介しておきます。
https://note.com/kazakura/n/nc51b8b1c95eb
読者層がまったく違うので、相性が悪いのは仕方ないですよね。
ちなみに自分が投稿予定の作品は、あえて殺人事件のトリックをガバガバにしたキャ
ラ重視の物語です。まあ、事件以外のところに仕掛けを置いているという本末転倒な作
品ですが。
レーベルに合わなければ弾かれるのも仕方ないと思ってますが、それ以前に読者選考
を通る気がしない。いくつかPVを稼ぐ作戦(正攻法で)は考えているのですけど、どれ
も徒労に終わりそうです。
ではでは。
#2659/3700 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #2657 ***
★タイトル (AZA ) 23/05/06 01:43 ( 68)
真夜中のミステリ書き 永山
★内容 23/05/06 01:47 修正 第2版
読者選考>
カクヨムの場合、「選考って称するからには投票制にしてくれ! 一人三票ぐらい
で!」と思うのですが、思うだけで要望すら出していない。実際のところ、投票制にな
ったとしてもほぼほぼ望み薄だろうから、という。(--;
ミステリと投稿サイトの相性の悪さについての論、読みました。ありがとうございま
す。
なるほどと感じる一方で、だったら最初からミステリに限定したサイト・ミステリ好
きのみをユーザーに想定したサイトを作ったらどうなるか?という興味が。でもまあ、
実力があって完結させる力もあって時間のある人しか、作家として参加しない恐れが高
いか。
あと、きちんと完結しているミステリもたくさんあるように思うんですが、どの程度
のパーセンテージからエタる率が高いジャンルと見なされるのかしらん。あるいは、連
載中のミステリ作品を追っかけた経験が私にはないから、「完結作品も充分多いじゃな
いか」と感じるだけなのか。
レーベルカラー>
東京創元社のミステリ分野のカラーについてですが、私の感覚ではまごうことなき、
本格推理・本格ミステリですね。
これにはまず、「本格」という語句に対する認識が、ミステリ好きと、そこまででも
ない読者との間には違いがあるんじゃないかと思っています。
たとえば、らいとさんが挙げられた、米澤穂信の小市民シリーズ。
ミステリ好きからすれば、米澤穂信の小市民シリーズも、本格の範疇に入る(少なく
とも、入れたくなる)作風なんです。※個人的な意見ではなく、多くのミステリ好きが
思っているはず。“本格ミステリ読み”であることを掲げる人の感想サイトでも小市民
シリーズは取り上げられていますし。
ただ、感覚的に、「本格のど真ん中を行く作品」「気軽に読めるライトな本格作品」
といったような区分けも成り立っている。ミステリ界隈からすれば、どちらも本格です
が、そうではない層にとっては、後者は「ライトノベル・ライトミステリ」であって、
「本格推理・本格ミステリ」ではない、という意識を持ったとしても全然おかしくない
です。
ここで本格ミステリの定義なんてものを持ち出すと、各人各説あって、推理小説の歴
史に触れなければいけない側面もあり、話がいたずらに長くなるだけなので省略。(^^;)
現時点の私が気に入っている定義を紹介するにとどめます。
『本格ミステリ・本格推理とは、謎とそれに関する説得力のある解決をメインに据えた
(余分な要素が少ない)物語である』
念のために付記しておきますと、「魅力的な謎」「意外な犯人」「空前絶後のトリッ
ク」等といった要素は、“面白い”本格ミステリに求められるものであり、定義に入れ
るのは相応しくない。
また、「論理的な解決」ではなく「説得力のある解決」との表現を採るのは、叙述ト
リック物や倒叙推理物が必ずしも論理的に解決させるとは言えないため。
「本格」の振れ幅は意外と広くて、孤島等の隔絶された状況下での連続殺人でも、日
常の謎ばかり扱ったほのぼの事件簿でも、あるいは魔法や超能力が出て来る世界観のミ
ステリであっても受け止める。
その上で、東京創元社の求めるミステリならではの要素を挙げるとしたら、とりあえ
ず、捻りが筆頭に来るんじゃないかと。編集者各位は古今東西のミステリを読破し、ち
ょっとやそっとじゃ驚かなくなっているでしょう。そのようなミステリ読みを揺さぶる
には、捻り、ツイストを利かせるのが定番ではあるけど効果もあるのではないかと考え
ます。一度解決したと見せて裏がある、ぐらいでとどまらず、さらにもう一回ひっくり
返すぐらいの仕掛けが望ましい、かも。
しかし解決そのものをひっくり返すのは結構難しい(何故って、見せ掛けの解決の時
点でそれなりに説得力を有しているはずだから)。
だったら、一部をひっくり返すのは比較的容易ではないか。たとえば動機が当初考え
られていたものとまったく違う、意外なものだった、とか。動機の見方が変わることで
感動を呼べればなおいい、みたいな具合に。
と、ここまで個人の意見と一般論をごちゃ混ぜにして書いてきましたが、この見方で
当たっているかどうか、確証はありません(汗)。
何よりも気になるのは、学園ミステリ大賞なら東京創元社が単独で催しても行けそう
なのに、カクヨムと組んで開催するその意味、狙い。もしかしたら、これまでの東京創
元社ミステリになかったものを期待している?
だとしたら、応募要項にある条件がかなりきつめで、異世界ものや特殊能力ものを排
除してるのがやや解せませんが。
ではでは。
#2660/3700 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #2659 ***
★タイトル (lig ) 23/05/06 11:52 ( 68)
エターナルフォースブリザード らいと・ひる
★内容
永山さん、ミステリの解説ありがとうございました。わかりやすくて為になります。
そういえば、前の書き込みから半年以上経っていました。お久しぶりです(笑)
カクヨムと組んだ理由>
単なる邪推なんですけど、東京創元社が単独で催さなかったのは、単純にコストの問
題じゃないですかね?
ある程度はカクヨムのシステムで弾いてもらった方が、手間も下読みに投げる必要も
なくなりますから。
たしかにデメリットも多いですが、それだけの体力が出版社自身にないのかもしれま
せん。いちおうランキング上位だけでなく、編集部からもピックアップするとのことが
書いてあったので、これが救済策になるのかも。
でもまあ、永山さんの仰る『これまでの東京創元社ミステリになかったものを期待』
というのもありえるのかもしれない。
エタ率>
小説家になろうのミステリジャンルでは、現在連載中の作品が3182で完結作品が316
5。これだけ見ると半々じゃないかと思うかもしれませんが、連載中の作品で3ヶ月以内
に更新されたものを抽出すると254。
つまり完結する可能性がある作品は8%くらいです。といっても、これが全部完結す
るとは限らないので、さらに割合は低くなりますが。
カクヨムの場合は連載中3498に対して完結は7315とカクヨムの方がミステリ作品は多
いですね。で、連載中の作品から1ヶ月以内(3ヶ月を選べなかったので)に更新した作
品で抽出すると308。9%ですから、なろうと同じくらいでしょうか。
※データは2023/05/06の11時現在。
レーベルカラー>
永山さんの解説はかなり参考になりました。自分の本格推理の印象はもっとお堅い感
じのイメージでしたね。江戸川乱歩とか横溝正史とか松本清張とか。
『謎とそれに関する説得力のある解決』というのが、わかりやすい解答でありがたか
ったです。
となると、自分の作品も大がかりな修正を加えなくても大丈夫かなと思えたりもして
きます。ただ、終わり方をビターにするかハッピーエンドにするかで、犯人が変わって
くるという作りなので、どうしようかと悩むところ。裏の裏をかいて読後感の悪さを出
すのか、裏の裏というのはフェイクということにしてハッピーエンドにするのか。
まあ、2ヶ月あるのでそこらへんはよく考えてみようと思います。
そういえば、城平京の『虚構推理』(読んでなかったらすみません)も本格に入るの
でしょうかね?
事件はファンタジーでも、現実的に説得力のあるトリックを捏ち上げるという『謎と
それに関する説得力のある解決』にばっちり填まった作品ではありますが。
と思って調べてみたら第12回本格ミステリ大賞を受賞してました。
とはいえ、あれは東京創元社としては異能要素が強すぎてレーベルには合わないか。
ではでは。
#2661/3700 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #2660 ***
★タイトル (AZA ) 23/05/07 17:14 ( 43)
惑うは魔道 永山
★内容
レーベルカラー>
レーベルカラーというか本格についてなんですけど。
これを言うとまた戸惑わせてしまうかもしれませんが、松本清張作品は本格に分類さ
れることは少ないです。社会派推理の始祖というイメージが強いせいもありますし、他
の凡百の社会派に比べれば、清張はきちんとしたトリックを用いてよっぽど本格推理に
近いのですが、やはり本格には入れないことがほとんどだと思います。参考までに。
あと、前回の書き込みで記した定義は、あくまでも本格推理・本格ミステリの定義の
一例でして。
本格ミステリ好きの読者が求める、本格ならではの面白さとなると、謎が魅力的(マ
ジック派)か、謎解きの論理が魅力的(ロジック派)か、思いも寄らないトリックが用
いられている(トリック派)のいずれか一つは意識して入れた方がいいかも。
でもまあ、賞の名称は「学園ミステリ大賞」なのだから、どこまで本格であることを
求められているのかは分からない訳で。東京創元社の名前を意識しすぎるのもよくない
のかなあ……? 手探り状態が続く。(^^;)
エタ率>
おお、わざわざ計算して示してくださり、ありがとうございます。
他のジャンルのエタ率が不明なため、断定はまだできないものの、10パーセントに
届かないというのは客観的に見て確かに低いでしょうね。
連載形式を一切認めない小説投稿サイトがもしあれば、どうなるのやら。ジャンルの
別なく、全体の作品数が激減するのは間違いなさそうですが(当たり前のことしか言っ
てない ^^;)。
あ、どうせならこの方が興味深いかも――従来の投稿サイトで、ある日を境に「連載
は認めない」もしくは「連載作品は完結するまで広告報酬を確定しない」なんてルール
を打ち出したらどうなるか。粗製乱造が席巻?(汗)
『虚構推理』>
『虚構推理』は小説では未読で、アニメ版を数話、観た覚えが。面白いというか、面
白いことをやっている(ユニークなことを思い付いた)なという感じ。嘘の解にまで説
得力を持たせるのは、結構しんどいはず。(^^; 反面、現実に即した解と即していなく
てかまわない解とを並べればいいと見なせば、大変さは軽減されるのかな。
本格かどうかは、一応、現実に即した解が示されるのでその部分は本格。非現実な解
の方は、読者の知らない後出しの事柄が多いから、ミステリとして楽しみづらいエピ
ソードがありそうな気がします(あくまで予想)。本格ミステリ大賞を受賞しているく
らいだから、後者の要素はさほど気にならないのかも。
関係ないけど、原作小説の作者名をだいぶ長い間、“城・京平”と間違って覚えてい
たことを思い出したです。手が覚えてしまっていて、今でも時々間違えるくらい。訂正
し忘れている文章があるかもしれず。
ではでは。
#2662/3700 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #2661 ***
★タイトル (lig ) 23/05/07 23:27 ( 12)
にわかは二話か らいと・ひる
★内容
永山さん>
本格ミステリについての再度の解説ありがとうございました。
ニワカの自分としては、下手に「本格」の言葉に触れない方がいいのかもしれません
ね。
あんまり感覚で喋ると、推理マニアの方々を敵に回してしまいそうな……(苦笑)
無知を晒せるAWCで命拾いしているような気がします。
ではでは。