#1333/3621 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab ) 20/04/05 19:23 (206)
もしも暇なら読んで下さい HBJ
★内容 20/04/05 19:25 修正 第2版
以下、小生の思い付いた条件反射トリック一覧、
というか、今度書こうと思っている条件反射トリック物ミステリー
の流れです。
受けるかどうか暇がありましたら読んでみて下さい。
感想など頂けるとありがたいです。(暇な時に。)。
舞台。開放型の精神病院。
(家族経営で、
院長の父親、
医師である長男、
臨床心理士の次男、
医師である三男、とその妻、
長男の娘である女医A、が居る)。
仕掛人。病院の若い女医A。(長男の娘)。
探偵役。臨床心理士B。
■条件反射トリック1。
●仕込み。
患者1は自分の顔や骨格がシンメトリーでないと悩んでいた。
女医Aはシンメトリー整体で顔や骨格の矯正は可能だという。
そして、患者1にシンメトリー整体を指導する。
それは、音楽に合わせて右回転でぐるり一周しては
バックブロー(須藤元気みたいな)を放つものだった。
音楽(SUPER BELL'Z 中央線ノンストップ特快Mix)に合わせて
ぐるり一周回転しては須藤元気のバックブローを放つ患者1。
音楽はJR三鷹駅の到着メロディーに合わせて、
♪み、み、み、三鷹、み、み、み、三鷹
とテクノポップ調に歌うものであった。
●条件反射トリックの実行。
ターゲット1(病院の医師。長男)に
「患者1を三鷹駅からどっかに連れていってくれ」と頼む。
患者1はパニック障害で、電車など閉鎖空間が苦手な為
わざと電車に乗って慣れる必要があった。
患者1とターゲット1(長男)が三鷹駅ホームで電車を待っていると、
到着メロディーと「三鷹、三鷹」というアナウンスが流れてきた。
それを聞いた患者1は条件反射的に、
シンメトリー整体の須藤元気のバックブローを放ってしまい、
それがターゲット1(長男)にヒットしてホーム下に転落。
そこに電車が入って来る。
■条件反射トリック2。
●仕込み。
ターゲット2(次男)は女性恐怖症で、特に美人は苦手だった。
美人の患者2に思いを寄せていた。
女医Aはターゲット2(次男)に、
「条件反射を利用して、患者2をモノに出来る。
その為にまず、梅干を食べながらユーミンの曲(なんでもいい)
を聞け」と言う。
ターゲット2(次男)はなんの事だか分らないまま言われた通りにする。
数日後、女医Aは、患者2をサイクリングに誘う。
患者2に異様にサドルの高いサイクリング車をあてがう。
患者2が漕いでいると、漕ぐという反復運動で変性意識状態になった。
その状態の時に、サドルが股間をぐりぐりと刺激して、性的な快感も感じる。
その時、女医Aは、患者2の右前を走っていたが、
香水の香りを漂わせていた。
つまり、患者2に、股間の快感と香水の香りの条件づけをした。
●条件反射トリックの実行。
病院に帰ってくると、そこにはターゲット2(次男)が待っていた。
女医Aはあらかじめターゲット2(次男)に、
「香水で欲情する様に条件づけしてあるから、
この香水をつけて患者2に迫り(そうすれば欲情するから)
ハシゴを上って屋上に行き、
そこでセックスをしてしまえ。
尚、女性恐怖症のあなたは勃起しない可能性があるから、
ハシゴに上る前にこのバイアグラを口に含んでおく様に」
と指示してあった。
ターゲット2(次男)は香水をつけた状態で患者2に迫る。
患者2は欲情する。
ターゲット2「それでは、僕と屋上にでも行きませんか」
バイアグラを口に含むとターゲット2は屋上へのハシゴを上りだす。
その途中で、ユーミンの曲が流れてきた。
するとターゲット2は梅干を思い出して唾液を出す。
その唾液で口内の薬(実はオランザピン口腔内崩壊錠という向精神薬)
が溶けて、その場で失神して落下して死亡。
■条件反射トリック3。
●仕込み
臨床心理士Bは、「これはいよいよやばい」と思う。
今まで2回の条件反射的殺人が患者によるものだったので
これからも患者による犯行が予想されると思う。
患者全員に条件づけを行う。
それは、K1などの格闘技を見せながら、催吐薬入りの食物を食べさせて
嘔吐させるというものだった。
これにより、暴力と吐き気を条件づけする。
患者3は高所恐怖症だった。
女医Aは、「バランスが悪いから高所恐怖症になるのだ」と言って
リクレーションルームで一輪車に乗る様に指導する。
しかし患者3は何回も転倒し、その時、反射的に手を突くのだった。
リクレーションルームには、中島みゆきの曲(なんでもいい)が流れていた。
中島みゆきの曲と、手を突く、という行為を条件づけする。
●条件反射トリックの実行。
臨床心理士Bと患者3は、高所恐怖症の克服の為に吊り橋を渡る。
渡っている途中で遠くから中島みゆきの曲が流れてきた。
それを聞いた患者3は、手を突くという反射をしようとする。
が、同時に「手を突く」という暴力から吐き気を催してその場で吐く。
つまり、臨床心理士Bが狙われたのだが、
自ら仕込んでおいた暴力と吐き気の条件づけで助かったのである。
■条件反射トリック4。
●仕込み
運転恐怖症の患者4は、
病院の医師(三男)の奥さんの車を運転させてもらう約束をしていた。
(これも、認知行動療法の一種として行われる)。
そこでコンタクトを作る為に眼科に行く。
この眼科は女医Aの知り合いだった。
眼科医は、眼圧検査の為に眼球に空気をプッっと当てるが
その度に患者4は瞬きをする。
眼科医は緊張を和らげる為と言って飴をくれた。
患者4が飴を舐めると唾液が出てきた。
唾液を飲みながら眼圧検査を受けて瞬きを繰り返す。
これによって、唾液を飲むと瞬きをするという条件づけがなされた。
●条件反射トリックの実行。
患者4は、病院の医師(三男)の奥さんを乗せて、車を運転していた。
山道に差し掛かったところで、患者4はだんだんと緊張してきた。
奥さんが飴をくれた。これは
「緊張したら飴でもあげて」と女医Aに言われていた為だった。
そして飴を舐めると唾液が出て、唾液を飲み込むと激しく瞬きをし、
そのせいでコンタクトが外れて、崖下に転落。
■条件反射トリック5。
●仕込み
病院では、リクレーション療法の一環として、BBQなどをやっていた。
その為に患者5は薪割りをしていた。
患者5はナタを振り下ろし薪を割る。前方には金木犀が植わっていて
その香りが漂ってきていた。
つまり、ナタを振り下ろすという行為と金木犀の香りを条件づけていた。
●条件反射トリックの実行。
患者5に、「病院の医師(三男)の家(病院の隣にある)にも薪を届けて」
と言いつける。
患者5は、医師の家に薪を届けに行く、ナタを持ったまま。
そして出迎えた医師は金木犀の束をもっていた。(これは、寸前に
別の患者からプレゼントされたものだった)。
金木犀の香りに反応して患者5はナタを振り上げて医師を殺す。
■条件反射トリック6。
●仕込み
臨床心理士Bは、「病院の医師やその家族が狙われている。
最後には院長が狙われるだろう。院長を守らなければならない」と思う。
そこで色々な仕込みをする。
まず、リクレーションルームの壁にニス(目に染みる)を塗り、
同時にリクレーションルームにヴェートーベン「第9」を流す。
(涙とヴェートーベン「第9」の条件づけ)。
又、リクレーションルームのトイレにニンニクのニオイを漂わせた。
(ニンニクのニオイと排尿の条件づけ)。
そして、院長には、絶えずニンニクのニオイを
(まるで吸血鬼でも避ける様に)させておくように言う。
女医Aは、リクレーションの一環として、
患者6にバスケットボールをやらせていた。
ディフェンスで相手を突き飛ばす訓練を繰り返しやる。
同時に「夕焼け小焼け」の音楽を流す。
(ディフェンスで相手を突き飛ばすのと「夕焼け小焼け」の条件づけ)。
●条件反射トリックの実行。
院長は、患者6、女医A、臨床心理士Bを連れて、崖っぷちを散歩していた。
夕方5時なって、市の放送で「夕焼け小焼け」が流れてきた。
患者6は、その音に反応して、
バスケのディフェンスみたいに院長を跳ね飛ばしそうになる。
しかし身をよじった院長の体からニンニクのニオイが。
そのニオイに反応して、患者6は尿失禁を起こす。
臨床心理士Bは、
「これは、院長が襲われると思って、自分が仕込んでおいた条件づけだ。
患者らに色々な条件づけをして医師らを襲わせたのは、女医Aだろう」
と迫る。
女医Aは「証拠がない」と言う。
臨床心理士B「患者らに行われた条件づけは
全てリクレーションルームで行われた。
自分はリクレーションルームにある仕掛けをしておいた。
始終リクレーションルームに居た人はこの条件づけにひっかかるだろう」
そう言うと臨床心理士Bはもっていた携帯型CDプレーヤーで
ヴェートーベン第9を流す。
すると女医Aはその音楽に反応して涙を流す。
臨床心理士B「その涙があなたが仕掛人という動かぬ証拠だ」
以上。
#1335/3621 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #1333 ***
★タイトル (AZA ) 20/04/06 21:39 ( 41)
条件反射トリックの感想 永山
★内容
読ませていただきました。ありがとうございました。
とりあえず、一つの病院でこれだけ人が立て続けに亡くなったら、悪い噂が立って、
経営に響きそう。(^^;
まず気になったのは、条件反射を取り入れた犯行をこれほど多く並べられると、果た
してこんなにうまく行く物なのかという思いが強くなって、読者が懐疑的になりそう。
また、受けるかどうかという観点からも、大まかに言えば同じ手口の犯行が続くため、
読者にはいささか単調に映る恐れが。
言い換えると、条件反射絡みのトリックは一つか二つに絞った方が活きるかもしれま
せん。描き方次第の面はあると思うので、一概には言えませんが。
昨日の書き込みで触れた、プロバビリティの犯罪による殺人トリックと組み合わせた
構成にして、メリハリを付けるのもありだと思います。
もしくは、第一の事件は犯人が意図して条件付けしたのではなく、ある人物の日常生
活において偶然にも条件付けられている事柄に気付き、それを利用して殺人を成し遂げ
る、という形にするというのはいかがでしょう。その成功に味を占めた犯人が、自ら条
件付けを行って殺人を重ねるようになる、という流れにすることで、読者が入り込みや
すくなる効果が期待できる?
オチは皮肉が効いていてとてもよいと思いました。
条件反射の条件付けに、やたらと簡単に成功しているように見えるのは、粗筋だから
しょうがないとして。
トリック3では、防御目的の条件付けに成功するタイミングが、全患者ほぼ同じでな
ければならないと思いますが、そんなにうまく揃えられるものなのでしょうか。
また、全患者に同じ条件付けを行うということは、それだけ発覚する恐れも高まるは
ずです。何かのきっかけで、たまたま条件反射が発動してしまうことだってないとは言
いきれない。そうなると、犯人は「自分の他にも患者に条件付けをしている者がいる」
と気付いて、計画を中止する線が濃いような。
たまたま発動と言えば、他のトリックも犯人が予期せぬところで発動してしまう恐れ
がないとは言いきれない。。特に、トリック5の金木犀の香りを使うのは誤発動が比較
的起きやすそうで、扱いづらい印象を受けました。
ところでHBJさんがこのアイディアを使って書くのは、初めから犯人を明らかにし
た倒叙形式でしょうか。それとも犯人を伏せたオーソドックスなスタイルでしょうか。
条件反射トリックを一つだけ使って描くなら、倒叙の方が切れを出せそう。一方、条
件反射トリックを用いていることを読者からなるべく隠したいとすればオーソドックス
だよなあ、と思いながら読んでいました。
ではでは。
#1336/3621 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #1335 ***
★タイトル (sab ) 20/04/07 10:31 (110)
ご意見ありがとうございます HBJ
★内容 20/04/07 19:02 修正 第6版
永山さん。色々感想ありがとうございます。
>果たしてこんなにうまく行く物なのか
>大まかに言えば同じ手口の犯行が続くため、読者にはいささか単調に映る
>条件反射絡みのトリックは一つか二つに絞った方が活きる
「なろう」あたりへの投稿を(勿論、AWCにも)想定しているのですが。
となると、縦糸横糸ドラマ的に、毎回事件が起こらないと、
と思い込んでいる感じはあります。
そうでなくても、トリック1個か2個に絞るとなると、
書く事がなくなる気がする。
殺人事件がどんどん起こる以外に何を書きますかねえ。
(「金田一少年」でもなんでも、
普通のミステリーは、事件はそうは起こらないで、
せいぜい3回ぐらいでしょうか。
読んでいる分にはいいのですが、
自分で書くとなると、
事件が起こらないなら何で原稿を埋めればいいのだろうか、
と思ってしまう)。
短調に感じるというのは私も思っていまして。
3つめの吊り橋の事件で、
臨床心理士VS女医という図式が出てきたにも関わらず、
4つめのコンタクトの事件が又普通に起こると、
「又、条件反射的事件が続くのかよ」と思える感じがします。
そこらへんはまだ考え中ですが。
>条件反射の条件付けに、やたらと簡単に成功しているように見える
これは私もそう思っていて、
「猫じゃ猫じゃ」などでも犬を訓練するのに相当苦労していた様な。
「こういう条件づけをしました」だけでは全く説得力、
というか臨場感に欠けるかも。
>トリック3では、防御目的の条件付けに成功するタイミングが、
全患者ほぼ同じでなければならないと思いますが、
言われてみればそうですが。集団感染みたいなもので。
「シグナル100」(漫画)では、クラス全員に一度に催眠をかける
というのがあった気が。
ここらへんは自分でも突っ込みどころ満載だなあと思います。
>トリック5の金木犀の香りを使うのは誤発動が比較的起きやすそうで
言われてみるとそうなんですが、着想の段階だと、「上手く行くんじゃないか」
と思えてしまって。
少し考えてみます。
>倒叙形式でしょうか。それとも犯人を伏せた
オーソドックスなスタイルでしょうか
条件反射トリックが5個も6個もあって、
それらの謎解きを大団円で一気にやるとなると、
謎解きに行く前に読者が飽きてしまう気がして。
ですから、事件が起こる度に、
謎のsnsに犯行の手口が晒される、
などの形で読者には都度謎解きが示される、
というやり方を漠然と考えています。
色々アドバイスありがとうございました。
まだトリックの流れを考えた段階で
(トリックが無い事にはどうにも書けないと思い、
先にトリックを考えたのですが)
設定やストーリーはそんなに深く考えていません。
臨床心理士VS女医という構図にしたらいいのか、
女医の動機はなんなのか、
自分の家族を皆殺しにしたいのか、
女医はサイコパスで、動機なんてなく、ただ「驚かしたいからやった」のか、
女医に操られる入院患者はどんな気持ちでいいなりになるのか、
等々まだあんまり考えていません。
これら細かい設定やストーリーを先に考えたところで、
肝心のトリックがない事にはどうにもならないと思い、
先にトリックだけを考えました。
これからゆっくり設定やストーリーを考えていきたいと思います。
果たして最後まで出来るかどうか。
予定としては、夏頃までにプロット完成、
晩秋の頃までに下書き完成、
その後推敲しながらupする、みたいな感じです。
ご期待下さい。
追伸。
考えてみると、
患者大勢に一斉に条件づけをするなんて有り得ない
と思えてきますね。
しかも、その条件反射が、犯人の仕掛けた条件反射と同時に起こる、
なんて、有り得ないですよね。
患者が条件反射で突き飛ばそうとしたら、
院長からニンニクのニオイがしてきて、
別の条件反射が起こって尿失禁を起こす、など。
なんか、ピタゴラスイッチの様でもあります。
(一人で考えていると、「こういうのもアリかなあ」
と思えてくるのが怖いところです。
しかし、第九を聞くと涙が出る、という条件反射はアリなんですよね。
うーむ。
という事は、
条件反射仕込みの段階では不特定多数であっても、
実際に発動する時に特定の人に起こるのなら
不自然には感じないということですかね。)。