#107/3592 ◇フレッシュボイス2
★タイトル ( ) 17/06/07 10:10 ( 47)
感想>絡繰り士・冥 と そばにいるだけで 夢乃
★内容
ども、夢乃です。
絡繰り士・冥、と言うより、一連の七日市学園ミステリ(と勝手に呼んでいます)で、
十文字龍太郎が自分で言うほどには「名」探偵には見えないな、という感じが。この
ことは作中でも触れられているので、おそらく作者の意図通りなのかと思います。今後
用意されているであろう名探偵らしい活躍の場を楽しみにしています。
七日市学園ミステリ、今のところ殺し屋グループに対して遊戯的殺人者グループが数歩
遅れを取っている、という感じですね。遊戯的殺人者グループは何人もの被害者を出し
ているのに、殺し屋グループはまったくの霧の中。冥は数名抑えているようですが。
殺し屋グループで出てきたのは八神蘭だけ、ですね。(万丈目と前辻は遊戯的グループ
にカウントしています。八神以外ではコーディネーターが一人出てきただけ?)
十文字探偵の手によって、今後明かされていく、のかな。
ところで、「絡繰り士・冥 2−2」で八神が密室の謎を解けなかったことに違和感。
十文字の推理通りなら、八神は家庭科室が密室になったその場を見ていないとおかしい
わけで、そうしたら(八神にとって)謎にならない。少し離れた場所で刺したとすると
木部は重傷のまま、気絶した百田を家庭科室まで運んだことになり、廊下にも血の跡が
残るだろうから、これもありえない。と、合理的な解釈ができずに悩んでいます。
話は変わって「そばにいるだけで」(またかよ(^^))
えーと、何度か読んだのですが、65−1で純子にボディガードを付けるとか護身術を
習うとかになるまでの話のくだりがどうもしっくりこないのです。念のためそうする、
というのは解るのですが、話の流れが。どういうことかというと。
脅迫状(紛いの手紙)は、当てた声に対する苦情なので久住淳に対するもののはず。
しかし、久住には私生活というものがないから、基本的に久住の周りには常に複数の
大人がいることになるのですよね。(星崎との食事のような「例外」もありますが)
それなので、最初からそれほど深刻になることはないはずだし、「念のため純子も注意
しよう」ならば解るけれど、話の流れでは「念のため」をすっとばして、いきなり純子
のガードになっている。そこが今一つしっくりしないな、と思いました。
あと、純子と相羽の関係が相羽母が知っていることの、純子の認識。
(話が長くて、時々、前に読んだ時に頭の隅に引っかかってそのまま忘れたことが、
ふと意識の上に浮かび上がってきます(^^;)
61−2では「相羽君のお母さんは、ご存知です」と「相羽母は事情を知っている」と
認識しているのに、64−1では「(相羽君と私が付き合ってるってことを、知っ
てる?)」と、相羽母が二人の付き合いを知っていることを認識していない感じ。
61−2で「相羽君のお母さんは、ご存知と思います」くらいだったら違和感はないの
ですが。
あとあと、65−4の単なる誤字。
1.鷲宇の名前が「憲伸」になってます。
2.改訂された箇所、所々語尾に「*」があります。
(改訂箇所に印を付けておいて、アップする前に削除しわすれたのだと思う)
ではでは。
#108/3592 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #107 ***
★タイトル (AZA ) 17/06/08 18:49 ( 46)
感想レス>夢乃さん 永山
★内容
拙作を読んでくださり、ありがとうございます。
気付かなかった点に気付かせてもらい、今回も感謝感激です。
・『絡繰り士・冥』
十文字が言うほど名探偵ぶりを発揮していないのはその通りなんですが、このあと活
躍するかどうかは保証できませんです(苦笑)。あんまり書くとネタバレに。
八神にとっての密室。
書いているときは――八神は仕留めた手応えがあったし、百田が完全に意識を失って
いるかどうか分からないから、家庭科室が密室になったことを知らないまま、可能な限
り素早く立ち去った――という風な意識でいましたが、読み返してみると全く分かりに
くい。その前の段階で、十文字達が犯人の行動をあれやこれやと推測しているのも、読
者に影響を与えそう。
蛇足で、今思い付いたのですが、八神なら現場が密室になっていたとあとで知れば、
謎はすぐに解きそうですが、その後いかなる行動を取るものなのか。百田への疑いを晴
らすために、真相を示唆しようと試みるか?というと、そこまではしない気もする。
その辺も含め、八神の「密室の謎は分からなかった」の台詞は削ることにします。
・『そばにいるだけで』シリーズ
ボディガード。
あ。言われて初めて違和感に気付きました。確かに、一足飛びに純子の方に護衛云々
はおかしいです。護身術を身に付けるのはまだしも。それ以上に、恋人の話につながっ
ていくのが、完全におかしい。
流れをなるべく変えないことを第一に、手直しを考えると……久住への脅迫があった
と純子に知らせたときに、「実は、だいぶ前になるけれども風谷美羽宛にも似たような
手紙が来ていたの」的な台詞を入れるのがよさそう。
付き合いの深度。
これまた、書いているときは、になってしまいますが。
担任から問われたときと、相羽母から問われたときとでは、“付き合っている”の純
子の受け取り方が違っていたというか、作者がその時々で異なるニュアンスで執筆して
いたとしか(汗)。言葉や表現を変えるべきでした。執筆の間隔が空いた弊害かも。
深さの異なる“付き合い”のニュアンスを出せるよう、直しを入れることも考えたの
ですが、正直、難しい。言葉を追加したら、読むときにうるさい感じが出てしまいそ
う。
ご指摘の箇所を改める方が確実な手段と判断し、直します。
誤字。
*は作中で描写視点が変わるときの区切りによく使うので、*ではなく※を訂正箇所
の目印に使い、UP前に検索で全部チェックする体制でした。が、そもそもの訂正時に
*を※に変換し忘れていたようです。それでも、検索時に「訂正箇所がゼロ?」ってこ
とになるから気付かないといけないのに(汗)。
「憲伸」は変換候補に「憲親」が見当たらなくなってました。名前として他の候補な
んて出て来ないと信じ込んでいたため、他にもやらかしてる可能性が。まずいな〜。
ではでは。