#9/3576 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 17/03/21 17:43 ( 47)
合い言葉は「お久しぶり」 と 雑感3 永山
★内容
という訳で(笑)、泰彦さん、お久しぶりです。
お子さん達の読書の話を読んで、考えさせられました。
いや子供ができたってんじゃあなくて、創作での小さな子の描き方についてですが。
AWCに名を連ねる人達の大部分が、小さな頃から本好き・読書好きだったと思いま
すが、いかにして本好きになったかを考えてみると案外、思い出せないのでは。私は…
…SL好きだったから、その関連書籍から入ったんでしょうけど、そのあと伝記物や小
説を読むようになる過程が分からない。気が付いたらそうなっていたと。
だから、と言っていいのかどうか、自作に子供(小中学生)を登場させるとき、その
子が本好きなキャラなら最初からそういうものとして描き、逆に読書嫌いな子は永遠に
読書嫌いであるかのように描いてきましたが、キャラクターの年齢からすれば一日にし
て読書好きになったとしても不思議じゃない訳で。そういった子供のキャラ各人につい
て本を好きになるきっかけのエピソードをこしらえておくのは、たとえ小説化しなくて
も有効かもしれないと思った次第です。
雑感3>「斑尾マンション殺人事件」〜10まで ※一応、ネタバレ注意!
脱字の説明をどうもです>ぴんちょさん。
警戒設定云々の話、私は知りませんでした。でも、検索したら、角度の点はともかく
として、新しいマンションでは結構備わっているみたいですね。検索結果の数から言っ
て、多くはないようですから、軽く説明は欲しかったかも。
10まで読了して、今は11の半ば辺りですが……段々しんどくなってきたような。
すみません。登場人物の何名かが度々、骨相学的分析?分類?を試みますが、そういっ
たシーンを繰り返し読んでいると、その内容を把握・吟味する以前に、何でこの登場人
物はここまで骨相学にご執心なのだろう?という疑問が先に立ってしまいます。登場人
物の誰か一人だけがこういうキャラならまだいいと思うんですが、複数いますし、つい
には制服警官の一人まで似た感じのことを喋り出したので、きついなあ、と。
それと、起きている事件のタイプから言って、犯罪と認識しての捜査が行われるかど
うかは微妙な線ですから仕方がないんですけど、警察の捜査活動のシーンが少なくな
り、結果、どんな風に捜査が行われ、どこまで進んでいるのかが、読者に見えづらくな
ったきらいがあるような。その影響で、何が謎なのかも見えにくくなっている気がしま
す。
あと、ネットスラングが多いのは、個性・特徴と言える反面、小説の公募では不利に
なるのでは? ネットスラングに限らず、俗語や業界用語などを小説に用いるときは、
何らかの積極的な理由があった方がいいような気がします。無論、御作をまだ読み通し
ていませんので、終わってみればネットスラングの多用に積極的な意味があると分かる
のかもしれませんが、今のところそうは感じられないかなと。
ああ、「付けたし付けたしで九龍城の様な小説になってしまいました」というのは、
凄く分かる気がします。そこを敢えて私の好み込みで言うと、マンションの密室性に精
通しているとの自信がおありでしたら、密室殺人に特化して欲しかったなあ。
関係ないけど、私、「密室入門」なる本は何度となく見掛けているのに、何故か「有
栖川有栖の密室大図鑑」(新潮文庫)を改題した物だと思い込んでいたようで、ずっと
スルーしていたことに気付いたです。(安く手に入れる)機会があったら、読んでみよ
うっと。
ではでは。
#10/3576 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #9 ***
★タイトル (sab ) 17/03/22 09:45 ( 25)
何で登場人物の誰も彼もが骨相学に興味を持つのか ぴんちょ
★内容 17/03/22 09:46 修正 第2版
というご指摘はごもっともと承知していますが。
書いている方の脳の状態としては
こういうケースでも骨相学の4分類はいえる
それにこういう場合でも、
とテンションがあがっちゃっていて
作中人物の誰彼となく語らせてしまうという…
やはり、ワトソン役がいないとダメなのか
(本作に関してはそれ以前と承知していますが)
エンタメは難しいですよね。
純文学なら文章が下手でも小説が歪んでいても
それも作者の味とかいわれるから。
あと、怖いのは、一行切りで落とされるまでは
うけるのかも、と夢から覚めないということですかね。
落ちてみて初めてダメさに気づくのだから
落ち続けるわけです。
今後はどうするかなあ。迷います。
#11/3576 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #10 ***
★タイトル (AZA ) 17/03/22 19:58 ( 45)
エンタメも純文学も難しい 永山
★内容
読了>ぴんちょさんの「斑尾マンション殺人事件」 ※ネタバレ注意!!
読み終わりました。
前回の雑感ではしんどくなってきたなどと失礼な物言いをしましたが、謎解き場面に
差し掛かると、読んでいるこちらもテンションが上がりました。ドミノ倒しのようにぱ
たぱたと解き明かされていく様は、ある意味壮観です。
一方、謎の解明が犯人の告白によるというのは、ミステリとしては物足りないと感じ
る読者が多いんじゃないかと。折角、手掛かりを散りばめておられるのに、探偵役が手
掛かりを拾っていく展開がほとんどなかったのは勿体ない。少なくとも、探偵役が10
0%に届かないまでもある程度解明するくだりが欲しかったです。あと、できれば犯人
が自ら告白する理由・動機にも、しっかりしたものがあるとよかったと思います。
総体に、描写する視点の揺れが気になりました。基本的には三人称一視点を採用され
ているようですが、一つの場面で、途中に空白行を取ることもなく、人物Aから人物B
に視点が移っているケースが多々あって、少々読みづらかったです。他のジャンルでは
知りませんがミステリでは、一つの場面では一人の視点に絞って書くのがセオリーとさ
れていると思います。と言っても例外はあるのですが、それとてミステリとしての何ら
かの仕掛けに結び付いている必要あり。
描写で特に問題と思ったのは、犯人の視点を取っていること。犯人Aが犯行を始める
前までならまだいいかもしれませんが、犯行に着手したあと、犯人としてのAの心理描
写をせずに、他の点ではAの心理描写を行うのは、フェアじゃないと見なされる傾向
が、ミステリの読み方にはあります。
それと関連して、斉木が撃たれた(ように見える)場面で、血が流れただの失神した
だのと書かれていましたが、後に明かされる真相だと、血が流れたり失神したりするこ
とになるとは思えませんでした。
オチがいいと思います。皮肉な感じが出ているし、伏線とまでは言えないにしても暗
示めいた記述がちゃんとありましたし。
ただ、このオチは短編で切れ味鋭く見せる方が、より効果が発揮されたかもしれな
い?……とも感じました。長編で使うのであれば倒叙推理、つまり最初から犯人を明ら
かにしてその完全犯罪が成立する過程をじっくり見せたあと、落とすのが、べたではあ
るけれどいいんじゃないかと。
あと、前回の書き込みに対するレスをありがとうございます。テンションが上がって
つい書いてしまうというのは分かります。私もあります。好きな場面だけ妙に長くなっ
たりとか、調べた資料を全部入れたくなったりとか。まあ、そこらを抑制するのも筆力
ということで、日々精進。
探偵役とワトソン役(記述者役)を配置するというのは、ミステリを書くのに慣れて
いない内は、比較的書きやすい形式かも。探偵役、特にいわゆる名探偵タイプは長々と
喋り続けてもさほどおかしくないし、対照的にワトソン役はふんふんと頷いているだけ
でもまあ成り立つ。各人のキャラクターが立っていれば、掛け合いだけで筆が乗ってく
る。尤も、みんながみんなそんな書き方ばかりしていては、つまらなくなるでしょうけ
ど。
ではでは。誤字脱字を中心とした指摘は、また後ほどに。
#12/3576 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #11 ***
★タイトル (sab ) 17/03/22 23:22 ( 28)
ちょっと解説です。ネタバレあり ぴんちょ
★内容 17/03/23 02:44 修正 第4版
斉木がカミーラに撃たれるシーンはですね、
あれは別に撃たれた訳でもないのに一見撃たれたかの様に読める様に
叙述ミステリーを入れた積もりだったのですね。
「結構太い…根元の絆創膏から血が」
「病気じゃないよ」
という会話で、読者にぺニスを連想させて
実はドレーンチューブ、という叙述ミステリー
だったのですが。
(あそこでTよりもUの方が好き云々言っているのは
叙述ミステリー入ってますよ、という読者への合図の積もりでした。
たしかこのTよりU…というのは昔短編でこのawcにうp
していて、永山さんにawc大賞の一票をもらった記憶が。 )
で、斉木の犯行の手口告白のところで、
撃たれた訳ではなく、カミーラは
豚肉の塊でも撃った弾を斉木の胸の
ドレーンの箇所に埋め込んで
さも撃たれた様に偽装した、
というどんでん返しにしようという積もりだったのですが。
何故か斉木にちゃんと説明されていません。
もう書いていて疲れていたのかもしれません。
#13/3576 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #12 ***
★タイトル (AZA ) 17/03/23 19:50 (121)
読了>ぴんちょさんの「斑尾マンション殺人事件」 永山
★内容 17/03/24 20:18 修正 第2版
※ネタバレ注意!
叙述トリックの解説、ありがとうございます。
該当箇所を読んだときは、何か変だな?と違和感を覚えつつも、叙述トリックを狙っ
ていたとは思い至らず、解明の件を読んだときにやっと理解した有様です。
まともに狙撃されたのに怪我で済んだというだけでも、結構な驚きを与えるトリック
ですから、叙述トリックを意図してのペニス云々は欲張りすぎだったかも。それに叙述
トリックは本来、作者が読者に仕掛けるものであり、犯人が解説するのは不自然という
か無理が生じるのが普通だと思います。
以下では、誤字脱字その他気になった箇所を挙げてみました。同じ形で繰り返し出て
来るものもありましたが、煩雑になるので二度目以降は省略しました。
あと、イルカが頭から音波を出しているというのはいつ頃突き止められたのか、気に
なりました。作中作とは言え、一九六七年と明記してジョン・レノンが書いた体を取っ
ているので、その当時からイルカが頭から音波を出していることは分かっていたのかな
と思い、ざっと検索したのですが確定できなかったもので。
@@引用開始(指摘付き)@@
「ああ、そうだな。…えッ、ポールがどうかしたって?」
↑「……」と二升取るのが通常だと思います
逆光になっていてよく見えなかった。それに僕としては、この話の続きも聞きたっ
「か」脱字?↑
そういう君みしてみれば、ジョージの語るLSD体験は妙にリアリティーがある
↑「み」→「に」?
ジョンはポールを操ったったと書いてあるから、ああいう動物を見付けて飼育し
↑方言みたいになってる
斉木というのはパート管理員の名前である。
↑「ア」脱字?
エレベーターを降りて3件目に事務所はあった。
↑「3軒目」
「今、来たばっかりじゃない」PCの向こうからギョロった眼を向ける。「そんな
↑
「ギョロっとした眼」or「ギョロっと眼を向ける」?
「そんな、宜しくたのんます」
↑「そんなら」?
明子は望遠鏡と取り上げると、つまみを調整してやった。
↑「を」?
ハザード出して車から下りた。
↑「を」脱字?
大沼は女と別れると、小走りにジムニーの方は駆け寄って来た。
↑「へ」?
自分で入れたインスタントコーヒー持って出てくると、タバコの横にどんと置い
↑「を」脱字?
更にドアを押し開けると、所長が壁に背にへたり込んでいるのが見えた。Yシャ
↑「壁を背に」?
がする。自分からあそこに座っている役員にほうれん草すればそれで免責になる。
↑
この使い方をするときは「ほうれんそう」と全て平仮名にすべきかも
エレベーター、アルカトロズ風通路を経由してAMの玄関に行くと、アイホンを
↑「アルカトラズ」?
「タイマーですよ。古いやつだから、タイマー内臓じゃないんですよ」
↑「内蔵」
確かに言われてみるとすごいかったるく感じがした。
↑
「かったるい感じがした」or「かったるく感じた」?
のも多少入っているじゃなかろうか」と。
↑「ん」か「の」が脱字?
ボールがレーンを滑っていく音や、ピンの砕ける音が迫力があって、全く贅沢な
↑
ピンが砕けるっていうのは大げさでは……
「そのスッチーの件って、草津さんお件と似ていると思いません?」と明子は言っ
↑「さんの」?
「ぞうだとしても、斉木さん銃撃事件にしても、犯人が養鶏場の女かも知れないん
↑「ぞ」→「そ」?
「こんなところでなくてホテルに」言うていて、気が付いた「ところで幾らなん
↑「言うといて」?
だからって訳じゃないけれども、私もさっきからからの会話を録音していたんで
↑「から」一つ余分
ここまで来ると明子は、「ちょっと話が込み入ってきたから、もう一回めもに
↑「メモ」
24時間管理員は、3時に新聞屋と通す為に、この時間に一度起きるのだった。
↑「を」?
で8万もするって自慢していが」
↑「していたが」?
「そんな事したって、大沼さんは入院しちゃったんだから、そんな事したって、時
↑_________________________↑
「そんな事したって」が被ってます
その頃管理室では、既に40時間以上も勤務されられている鮎川が、『ビートル
↑「させられている」?
そう言われて、蛯原は退場した。
そうこうしている間に、遺体は救急隊員によって搬送された。
そうすると明子も戻って来る。
↑「そう」で始まる文が三連続で気になりました
これはもう、当時のコインを見ても凸っぱちだし、エピキュロスに傾倒していた
いというから、これはもう私の言う、ヤンチャ坊主型ですな。
↑一つの文に「これはもう」連続で気になる
カシウスは、『それではアントニーも殺してしまおう』と言っんですが、ブルー
↑「言ったん」?
@@引用終了(指摘付き)@@
ではでは。
#14/3576 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #13 ***
★タイトル (sab ) 17/03/24 00:25 ( 23)
拙作、読んで頂いて有り難うございました ぴんちょ
★内容 17/03/24 01:11 修正 第3版
叙述トリックに関するご指摘もそうですが、
数々の助言アドバイス有り難うございました。
書いている途中で、これはいい、これはダメ、
という意見を貰えればどんなにいいかと思います。
一人で書いていれば独り善がりにならざるを得ないし。
(日常の会話とて相手の表情を見ながら話している
ので、一人で喋っていることにはならないし)
これ以上外すのもなんなんで、
同人に入る、とか、創作教室に通うとか、
マジで考えてます。
あと、誤字脱字に関しては
ワードのスペルチェックなど通した
積もりだったのですが、
あんなにあったんですね。