#8189/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 14/06/13 22:45 ( 59)
マジックを観に行こう>明治村の呉服座その1 永山
★内容
実際に行ってから、少し時間が経っていますが、マジックショーのレポを。
急に思い立って行きました。明治村ってことで愛知県です。
名古屋自体、とても久しぶり。以前、司書講習を受けたときに使った、公共
交通機関のプリペイドカードが残っており、使うつもりでしたが、事前に調べ
てみるとだいぶ前に廃止されたとのことだったので、ついでに払い戻しも受け
てきたです。
今回はDAIKIというマジシャン。テレビで観たことがあるように思いま
すが、さほど強い印象は残ってません。期間限定で、明治村の呉服座(ごふく
ざではなく、くれはざと読むんですね。知らなかった)にてショーを行ったみ
たいです。
特筆すべきは、会場の雰囲気。明治の半ば、大阪にあった芝居小屋だとかで、
ゆるく傾斜の着いた畳敷きのスペースが、枡席っぽく区切られており、もちろ
ん靴は脱いで上がる。好きな場所を決め、上がるときに渡された座布団を置い
て座ります。最前列だと、舞台上が見えにくい気がしたんだけど、どうなんだ
ろ? 畳敷き以外にも歌舞伎の小屋みたいに、二階席もあり、さらには特等席
っぽいすだれの掛かったスペースもありました。音響設備はちゃんと現代的な
物でしたが、照明なんかは傘の付いた電球をいくつもぶら下げ、雰囲気を出し
ていました。
開演まで座って待っていると、係の人がビンゴカードを配り始めたので、私
も一枚受け取りました。ショーで使うんだそうです。
開演時間を迎え、DAIKIが颯爽と登場。このとき、隣の枡席に座ってい
たカップルが、「あれ? 違う」云々とつぶやいてた。ひょっとして、メンタ
リストを名乗るDAIGOだと思ってた?
最初はお金のマジック。ただの紙切れの束が手の中で折り畳んでまた広げる
と、一万円札の束になっている。さらに、箱の中の少量のお札が、一瞬で箱い
っぱいになるという定番。
お客さんに逆手で腕を交差させて組ませて、順手の位置に戻せないというの
も定番。
次いでイリュージョン。大きな鏡を背にした台の上に、パネルでできた小箱
が設置されている。それを開いていき充分大きくなったところで女性がそこに
収まる。再び閉じて行き、小箱のサイズになってからさらに刀を突き刺す。刀
を抜き、また小箱を展開していくと、女性が別の衣装になって現れる。
ここまでは観たことのある、かつ定番中の定番が並んで、ちょっと面白味に
欠ける演目。はずれかな〜と思っていたら、次から巻き返してくれました。
観客の中から、小学生と思しき女の子を手伝いに選び、舞台に上げる。「三
種類のマジックを用意しています。トランプ、お金、ロープのどれがいい?」
と尋ねるのですが、トランプのときだけ大声かつ強めのアクセントを置くとい
う聞き方。女の子も空気を読んで、トランプを選ぶ。
トランプをぱらぱらとはじきながらストップを言わせ、その止めた位置のカ
ードを覚えてもらい、サインをさせた上で、山に戻す。よーくシャッフルした
あと、今度は水とお茶、どっちのペットボトルがいいかを聞く。女子はお茶を
選ぶと、お茶のペットボトルを手元に残す。
中身の入ったお茶のペットボトルの周りにガムテープを、粘着面が外側にな
るように巻き付け、マジシャンが構える。そこへ女の子がカードの束を投げ、
サインをした一枚だけを貼り付けてみせる、と宣言。
ところが、カードは張り付かず。マジシャン自身も失敗しましたと言う始末。
さらに続けて、もっと凄い当て方をしましょう、とも。ペットボトルのラベル
をはぎ、さらに中身をグラスに移すと、中に一枚のカードが。サインの入った、
紛れもなく最初に選ばれたカードでした。選んだカードを何かに貼り付けるマ
ジックは観たことあるし、ペットボトルから出てくるのも同様。でも、こうい
う風に組み合わせるのは初めて。なかなかよいアレンジだと思います。
その2に続く。ではでは。
#8202/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8189 ***
★タイトル (AZA ) 14/06/26 22:31 ( 54)
マジックを観に行こう>明治村の呉服座その2 永山
★内容
次も客席から、小学生ぐらいの男の子二人を選び、ステージへ。テレビのマ
ジック番組で一時頻繁に見掛けた、宙を浮くテーブルでした。これは男の子達
の反応が面白かった。テーブルを下から覗き込む仕種とか、マジシャンの決め
ポーズに、慌てて合わせるとことか。
続くマジックも、また観客を手伝いに。といっても、今度は子供ではなく、
大人の男性二人です。手術台に模した平台の上に女性アシスタント(金髪外国
人)を仰向けに横たわらせ、バンドで固定。さらに彼女の首と足首をそれぞれ
ロープで縛って固定し、ロープの端を、男性客が一本ずつ持って引っ張る。首
担当の男性の手際が悪いのか、それとも演出上、わざと女性アシスタントがや
りにくくしているのか、とにかく手間取ってる。女性アシスタントが「イタイ、
イタイ、シメスギ」と片言の日本語で訴え、笑いを取る。
どうにかこうにか準備が整い、首と足首、それぞれに結んだロープをぴんと
張り、女性がすり替われない状況のできあがり。そこへ棺桶型の箱を被せ、頭
部とつま先以外の身体をすっぽり隠す。二人の客にロープを引っ張らせたまま、
マジシャンは金属製の板二枚を取り出し、箱の真ん中辺りに突き立てていく。
箱が二つに分割された格好になり、当然、女性アシスタントの身体も上下二分
割に(?)。さらに客にロープを引っ張らせ、二つに分離。キャスター付きの
平台も二つに分かれ、人体切断マジックの完成です。箱のサイドの扉を開くと、
分離した上半身と下半身が見える。本物の人間かどうか、触って調べるよう男
性客を促すマジシャン。上半身担当の男性、さっきので調子に乗ったのか、や
たらと念入りに調べます。女性アシスタント「シツコイ」と、また笑いを取る。
調べ終わると、分離した平台を戻して、箱をつなぎ、二枚の板を抜く。箱を
取りのけると、女性アシスタントの身体は無事につながっており、ロープをほ
どいてもらって舞台に立って、拍手喝采。
ここでいかにも幕間のアトラクションて感じで、ビンゴ大会を始めましょう
という流れに。まず、ビンゴしたときは大きな声で「ビンゴ!」と叫んでくだ
さいってことで、何度か叫ぶ練習をする。何のこっちゃ。
ビンゴは、大きめのビニール袋に、各数字の書かれた紙が入っていて、そこ
に手を突っ込んで適当に抜き出した数を発表していく形式。マジシャンだけで
なく、観客にも数字を引かせる。
そして――「54」が発表されると、観客全員が同時にビンゴ! ま、予想
の範疇とはいえ、なかなか面白い。袋の中から紙を無作為に取り出しているよ
うに見せて、実は特定の紙は好きなときに引けるというマジックはこれまでに
何度か観ましたが、そのアレンジが巧い。
ちなみにビンゴの賞品は、「みんな同時にビンゴしたという驚き」でした。
ここで盛り上がったテンションを抑える。演者はマジシャンを志した経緯を
語り、マジックを演じるときに心がけていることにつなげたあと、花と紙吹雪
の舞い散るマジック。花瓶の花(もちろん作り物ですが)が、念力で咲いたよ
うに見えるやつ。
袋詰めにした女性アシスタントをさらに箱に押し込み、ふたをし、その上、
箱ごとロープでぐるぐる巻きにして、最後に鍵を掛ける。この状態で、マジシ
ャンは箱の上に立ち、大きな布を何度かかざす。すると一瞬でマジシャンと女
性アシスタントが入れ替わっている。
続けて、マジシャンが大きな布に自ら巻かれ、姿が見えなくなる。布を解い
ていくと、現れたのは女性アシスタント。マジシャンは会場の後方から颯爽と
姿を現し、フィナーレへ。
てことで、結構盛り上がりました。定番のネタが多いものの、工夫も見られ
てよかった。もう一回観たいかとなると、微妙なところなんで、一つでもいい
から大きな驚きを与えるマジックがほしかったですね。
ではでは。
#8203/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8202 ***
★タイトル (AZA ) 14/06/27 21:16 ( 34)
改装なった名古屋市科学館を回想 永山
★内容
明治村へマジックを観に行ったついでに、先駆けて、名古屋市科学館にも寄
りました。昔、何度か行ったことがあるのですが、いずれもリニューアル前で
した。リニューアル後、大人気を博しているとの報道をテレビ番組等で観て、
これは行かねばと。
で、実際、結構な人出でした。休日とは言え、開場時間前から長蛇の列が出
来ていました。
今回、私の一番の目当てはプラネタリウム。入場券購入時に併せてプラネタ
リウム鑑賞券も買わねばならないシステムで、これに長蛇の列が。鑑賞券不要
の場合は別の窓口に並ぶんですが、そちらは閑散としていました。
私が並んだ時点で、三十分待ちぐらいだったかな? すでに初回上映時刻に
被る待ち時間です。それなのに、私が観る予定でいた初回の残り座席数は二百
以上あるとの表示。列にいる人全員を足せば届くかな?といった数。そんな具
合に、だらだらと時間が過ぎて、結局、全席埋まらない内に上映時刻になって
しまった。明らかに販売方法はおかしいと思ったです。窓口を上映回ごとに区
分けするか、それが無理なら、並んでいる人に前から順に鑑賞希望回を聞いて
いくなり、直に鑑賞券を販売するなりするようにしなくちゃ。科学館にとって
も、利用者にとっても、損だよ〜。
※四月時点の話です。現在の販売システムがどうなっているのか、知りません。
でまあ、初回を見られないのなら、明治村でのマジックに間に合わないと分
かっていたので、プラネタリウムはあきらめた。突如、列を外れたので、周り
からどう思われただろう(苦笑)。そのまま最寄りの駅に向かいかけたんです
が、思い直して、プラネタリウムなしの列に並びました。いや、列なんてなか
ったんですが。
すぐに買ってすぐに入場、回れるだけ回る――と、その前に、整理券が必要
なラボが二つあって、急いで配布場所に向かったのですが、極寒ラボはすでに
配布終了、放電ラボだけ整理券を手に入れられました。このシステムも何とか
してほしい……。
放電ラボや展示物の感想については、いずれ機会があればということで。展
示に関しては、大混雑で、楽しむのに適した状況とはとても言えませんでした
が、それでも楽しく感じたのだから、空いているときを狙っていけばかなり期
待できそうですよ。
ではでは。
#8943/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8202 ***
★タイトル ( ) 16/06/12 16:29 ( 97)
マジックを観に行こう>DAIKI再び 永山
★内容
※出先なので、一応警戒して、ゲスト書き込みをしております。
この12日、名古屋で結構大きなマジックショーがあることを知り、高額なチケット
もポイントを使ってそれなりに安く買えると分かったので、行こうと決めまして。折角
名古屋まで足を延ばすのだから、前後に何かないかなと調べたところ、土曜に当たるせ
いでしょう、11日に三つ重なっていました。一つは五千円、一つは二千五百円(レク
チャーも参加するなら+三千円)、一つは無料。一つ目の人は初見だけど12日のシ
ョーでも見られるし、専門的に過ぎる内容を予感させた。あとの二つはともに二度目。
ショーとしては多分真ん中のが一番よいと思ったんですが、あんまり浪費する訳に行か
ないし、ここは無料で。その代わり?、名古屋市内ではなく、春日井まで行かねばなり
ません。
てことで、春日井市消費生活展2016・DAIKIテーブルマジックショーへ、足
を運びました。DAIKIというマジシャンは、二年前に明治村でのショーを観て以
来。どことなく、歌のおにいさんといかアニソンのおにいさんを連想させる見た目だと
思います。
今回興味を惹かれたのはこの手の催し物の一部として行われる無料ショーで、テーブ
ルマジックをやるという点。普通、ステージショーでしょう。
14時頃スタートということでしたので、13時過ぎには着いておきたいなと予定を
組む。ちょうど春日井駅前を12時57分に出て、13時2分に市役所(会場)近くの
バス停に着くという便がありましたので、これにしようと。
春日井駅に正午ちょうど、JRで到着し、昼飯に近くの軽食屋で焼きカレーのセット
を。付いてきた味噌汁とサラダがめっちゃ小さくてびっくりした(笑)。でもカレーは
美味しかったです。
店を出て、駅前のバス停には12時50分頃に並んだ。目当ての便の前後に、紛らわ
しい時刻に到着する便はない。だから、およそ三分後に入ってきたバスに、何の確認も
せずに乗ったところ――間違えてた(汗)。おかしいなあ12時57分に発車したの
に。
二つ目のバス停で目的地に着くはずが、車内の表示では違う名前が次のバス停として
出た。これはやばいと、慌てて停車ボタンを押したです。降りる際に運転手に、市役所
に行くにはどうすればいいですかと焦り気味に尋ねると、駅まで戻ってバスに乗るか、
あっちの方(指差してくれたんですけど東西南北が分からん)へだいぶ歩いたら行ける
とのこと。お礼を言って、とりあえず歩いてみた。途中、地元の人に改めて尋ねると、
より詳しい道順を教えてもらえました。ありがたや。
予想最高気温三十度の下、てくてく歩いて、市役所を発見。結局、13時13分に着
いたので、予定からはおよそ十分遅れで済みました。
さて、敷地内に入ってみると、イベント開催中とあって、人がいっぱい。特に親子連
れが多い。市役所や市民会館等の中庭に当たるスペースで、フリーマーケットをやって
ました。その間を右往左往したんですが、どこでマジックをやるのかさっぱり分からな
い。市役所の人と思しき案内の方に尋ねて、市役所の中でやると分かった。地元の人は
みんなプログラムみたいな物を持ってるから承知してるんでしょう、怪訝な顔をされた
気がする(笑)。でも、ありがたや2。
14時まで三十五分ぐらいあるので、催し物をざっと見物。エコロジーがテーマの出
展が多かった。振込詐欺の啓発及び白バイに跨がっての記念撮影で警察も来てたし、バ
ルーンアーティストがいたし、重さ当てクイズや消費者クイズとかもやってました。
マジックをやると思しきホールでは、法律に関するやや子供向けの○×クイズが行わ
れていましたが、13時45分ぐらいに終了。そろそろだろうと端っこの席に座る。や
っぱり、地元の人を優先しないとね。
しばらくすると、DAIKIが姿を現し、関係者らしき人達と挨拶を交わしているの
が見えました。それとほぼ同時に、おもむろに会場の準備が始まる。職員が大きめの丸
テーブル一脚をホールの中央に持って来たかと思うと、座ってる来場者に、椅子を持っ
て集まってくださいと。みんな、椅子を持ってテーブルの周りを三重ぐらいに囲む。ち
びっ子が多いぞ。テーブルのすぐ近くでかぶりつき。
14時を6分過ぎたところで、進行役の中年女性がマイクを通して、DAIKIを紹
介。見慣れない単語なのか、“イリュージョニスト”を噛んでた。
すぐさまショーがスタートし、最初は私が勝手に“見えないトランプ”と呼んでる演
目。懐からトランプ一組を取り出す手つきをする演者。その手には何も見えない。複数
の観客に透明トランプを渡し、順次、ケースから出し、シャッフルするように言う。そ
の後一枚を引かせ、一人にそのカードのマーク、別の一人に数を言ってもらう。このと
きはスペードのエースでした。そのカードを裏向きにしてカードの山に戻し、ケースに
戻し、演者のジャケットの内ポケット目がけて放る。繰り返しますが、この一連の流れ
は透明トランプで行われています(笑)。それから演者は懐からトランプを取り出す。
ここでやっと目の当たりにできます。ケースを開け、中からカードを引っ張り出し、少
しずつずらしながら観ていくと、一枚だけ裏向きになってる。そのカードを観客の一人
に引っ張り出させ、表向きにすると――スペードのエース。おおっと沸く。
次は、観客の一人から借りた千円札一枚を、手の中でごにょごにょやってると、高額
紙幣に変化するマジック。何と、“三万円札”になりました(苦笑)。借りた相手に、
このままがいいですか、元に戻した方がいいですかと聞くと、答は当然戻して欲しい
と。でまた手の中でごにょごにょやって、千円札になりました。そのまま懐に仕舞う
ポーズをして笑いを取ってから返却。
三つ目はロープマジック。長さの異なる二本のロープを絡めて、ちょいと引っ張る
と、同じ長さの二本に。次に二本を結び合わせ、結び目を近くの子供に引っ張らせる
と、結び目の部分だけが外れて短い一本に。さらに二本が一本になり、最終的に輪っか
になる。
四つ目、これがラスト。トランプを取り出す、今度は透明ではありません(笑)。持
ったまま横にずらして、全て異なるカードだと示す。それから客の一人、子供を選ん
で、裏向きのまま扇に開いたカードから一枚を選ばせる。ハートのエースであることを
観客全員で確認後、山の中に戻す。先の子供がカードを選んだ人差し指を別の客にET
よろしく触れ合わせ、その新たな客に最初と同じようにカードを選ばせると、ハートの
エース。別の客、子供に指タッチ。山をぱらぱらと弾いて、指を差し込ませる。指のす
ぐ下のカードを見ると、ハートのエース。また同じように指タッチした子供に、今度は
テーブルに置いたカードを、適当なところで上下二つに分けさせる。分けたところのト
ップをめくると、ハートのエース。最後に、そのハートのエースを除いた状態の山を
テーブルに置き、近くの子供ら全員に手で覆わせる。演者も手を入れ、ジョーカー一枚
を引っ張り出し、魔法を掛けたとの意味を告げる。子供らが手をのけると、そこにカー
ドのヤマハなく、同じサイズの透明な直方体が。悲鳴に似た歓声と拍手喝采で幕。
全部で四演目、時間にして二十分ほどの短いショーでしたが、会場は大盛り上がりで
した。一般の人がデパートで購入可能なネタがほとんどだったので、マニアには物足り
ない構成だったでしょうが、盛り上げ方はさすが。終わったあとも、お客さんと記念撮
影に応じていましたが、大変な人気ぶり。何でも地元出身で春日井市の観光大使らし
い。だからなのか、前日は長崎のハウステンボスにてショーを催し、とんぼ返りでこの
イベントに出たみたい。凄い。
帰りは、来るときに乗り損ねたバスの復路を行く訳ですが、来るときにバス停の位置
を把握するつもりだったので、どこにあるのか分からない〜。再び案内の人に尋ねる
と、親切に教えてくださいました。ありがたや3。
ではでは。
#8944/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8943 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/13 20:59 ( 21)
だいきとせいき 永山
★内容
昨日の書き込みで、DAIKIが春日井でのショーの前日にハウステンボスに出演し
ており、その移動っぷりに感心した旨を書きましたが、ちょっと考えてみて、ハウステ
ンボスの前日にどこに出演していたのかも記しておかないと、凄さが伝わらないと気付
いたです。ブログによれば、九日は名古屋でショー、十日が長崎ハウステンボス、そし
て十一日が愛知県春日井市。これぞとんぼ返り。
ちなみに、私が今回の名古屋遠征で観覧した本命のマジックショー(十二日)の会場
に、DAIKIも来ていたみたいです。他の出席者が話しているのを聞きました。
十三日は岐阜県の病院でショーを行うとあったから、もう一回ぐらい観たいなと帰り
掛けにちょっと足を延ばすつもりでしたが、雨降りと疲労と、あと当日の朝っぱらから
岐阜で極小さな地震があったのをニュースで知って、やめてしまった(汗)。
十二日にテレビ朝日系で放送されたアリ追悼の緊急特番、出先でざっと観ただけで、
自宅で録画した分はまだ観ていませんが、それなりによい作りだったような。と言って
も、ほぼアリVS猪木に絞って、あの試合の裏話や声の分析がメインでしたね。これで
はアリVS猪木という試合が主役で、アリが主役の番組ではなかったかなあ。そういう
意味で、残念。
あと、平均視聴率は8.5パーセントだったそうで。試合が行われた当時は、46
パーセントを記録したとのことですから、五分の一以下に。世紀の一戦も、時代の流れ
にさらされるとこんなもんでしょう。むしろ、健闘した方?
ではでは。
#8946/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8943 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/15 18:29 ( 39)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その1 永山
★内容
さて、今回の名古屋遠征の本命です。えー、今さらではありますが、敬称略で書き進
めていきます。
朝10時30分から15時までがレクチャー、18時から20時30分がディナーシ
ョーというスケジュールで、どちらか一方だけの参加も可能ですが、両方参加すると割
安になるので、つい(汗)。レクチャーではお土産が用意されているし、マジックグッ
ズの当たる抽選会もあって、イベント感満載。
前日はJR名古屋駅近くのビジネスホテルに宿泊し、当日になって会場のホテルがあ
る千種へ移動。以前、同じ系統のマジックショー観覧のために泊まったことのあるホテ
ル(受付で手続きしてディナーショーの会場に入った途端、接客係の男性にチケットの
提示を求められた!)で、駅の極近くだったなという記憶が朧気にあった。が、運賃が
一番安いJRで行ったら、ホテルの位置が分からない。極近いのはJRではなく、地下
鉄の千種駅でした。まあ、ほぼ同じ場所なんですが、出口を間違えると遠回りに。少し
うろうろして、道端に立つ地図で場所を把握したです。
イベントは朝10時半開始、15時終了予定。宿泊予約を入れているので、10時過
ぎにホテルのフロントへ行き、荷物だけ先に預かって貰いました。着替えや本やパソコ
ンやらを持ったまま、イベントに参加するのは大変ですから。それと、ネット予約時に
チェックイン予定時刻を15時にしていたのだけれど、イベントが長引くと、チェック
インにも遅れてしまう。ひょっとしたら少し遅くなるかもとフロントの人に伝えると、
大丈夫ですよとの返事。これで安心して参加できます。
JR千種駅で降りた分、時間を取ってしまいました。そのせいで?会場の席は後ろの
方になってしまった。仕方がない。
会場の広間は既に八割方埋まっており、マジックの即売をしているディーラースペー
スも盛況でした。年齢層はお年な方がトップで、次いで大学生ぐらいから三十代半ばぐ
らいの人かな。男女比は男から見て8.5:1.5ぐらい? 私みたいに単独参加も結
構いたと思う(ただ、地元参加者は単独でも自然と顔見知りができてる)。私はやっと
こさ二回目だし、ほぼほぼ観る専門だからまだまだ。
無論、自分は覚えられていなくても、こっちが覚えている人は結構いるもので、覚え
のある顔が十人近くいた。顔を覚えるのが苦手な私がこんだけ覚えてるんだから、相当
なリピーター率。
総参加者数は分かりませんが、座席数を思い出してみるに、120人ぐらい?
それはさておき、10時23分頃になって、主催者のマジシャン将魔が、挨拶代わり
の前説を始められました。なんやかんやでてんやわんやの中、赤字覚悟の手品屋(ショ
ップの名)十周年記念、でも実は十一年目に突入してるとのこと。去年やるのを忘れて
たらしい。
なお、書き込みタイトルの「マジどっぷりの日」とはイベント名なのですが、これを
考えたのはかのMr.マリックだそうです。さすがの感性(笑)。
続く。ではでは。
#8947/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8946 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/16 16:39 ( 46)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その2 永山
★内容
定刻から遅れること二分、10時32分に開幕しました。
トップバッターは、緒川集人(シュート・オガワ)です。テレビで何度となく拝見し
ていますし、生でもハウステンボスでたっぷり観たことがあります。紹介によると、マ
ジックキャッスルの部門賞、今年三つ目を制覇したそうで、これはアジア人初、世界で
も二人目の快挙だとか。マジック界のイチローと呼ばれるのもうなずける。ちなみに世
界初の三部門制覇者は、実は四部門目も制覇済みだそうな。
そんな緒川がまず取り上げたのは、コインマジック。金銀銅色のコイン三枚を示し、
少しずつ大きさが違うことを告げる。さらに遠近法の話を絡めて、観客を翻弄。いつの
間にかコインが本当に大きくなっていた。
この内、最初に小さなコインから大きなコインにチェンジするやり方だけレクチャ
ー。単に重ねるだけで、客からは見えなくなる。
ついで、コインマトリクス。カード四枚の下で、コインを消したり動かしたりして、
最終的に一所に集めるマジックです。定番の手順があるが、そこを変えて別の見せ方も
あるという話。たとえば、四つ同時に消したかと思うと、同時に出現させる。これを実
演されましたが、どうやったのかさっぱり分からない〜。
三つ目はキューブなるマジック。初見でした。カード一組から一枚選ばせる。ハート
の4。客の手で山の中程に戻させる。その後別のカードを差し込み、押されて出て来た
カード。裏返すと……ダイヤのキング。外れた? しかし、そのダイヤのキングを指で
パンと弾くと、四つのハート型の穴が空いた。
名刺を用いた別の演目も紹介。穴が空いていたはずのカードが元通りになり、名刺の
方にハート型の穴が空く。
カードに穴が空いてトランプのマークと数字を示すというのは、ちょっとしたアイデ
ィアだなあ。大きな布や新聞紙をハサミで切ってトランプを表現するというのはあった
けれど、これは新しいと思う。
その次が、インポッシブルブランク。通常のカードと白紙(ブランク)のカードそれ
ぞれ一組を取り出す。通常カードを裏向きでスプレッドし、観客の一人に好きな一枚を
指で押さえるように言う。選ばれたのはスペードの10。演者は白のカードから六枚を
前もって選んでから、客に質問する。
・色は?――黒 答を受けてカードから二十六枚を取り除く。
・マークは?――スペード 答を受けて十三枚を取り除く
・数字は7より大きいか?――大きい 答を受けて七枚取り除く
残った通常カード6枚を表向きに並べ、それに対応させる位置に予め取りのけておい
た白紙カード6枚を裏向きに並べる。客に正解のカードを言わせ、スペードの10と対
応する位置の白紙カードを表向きにすると、そこにはスペードの10が。他の五枚は白
紙カードのまま。
全部で三通りの当て方があるらしいんですが、想像しても考え付かなかった。悔しい
んで、あとでこのマジックセットを購入しました(苦笑)。
他にも何かレクチャーしてくれた気がするんですが、覚えているのはここまで。三十
分あまりの濃密なショー&レクチャーでした。クロースアップマジックを観るには、ち
ょっと遠い位置だったのが残念。
続く。ではでは。
#8948/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8947 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/17 21:59 ( 37)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その3 永山
★内容
続いて登場は、米国からケビン・ジェームス。レジェンド級です。メンバー全員がマ
ジシャンという舞台「ジ・イリュージョニスト」で世界を巡る、その合間の休みを利し
ての来日だそうです。
この人の演目は昔、テレビ番組で観た覚えがありますが、ステージ上では色々とメイ
クしているのか、結構イメージが違った。マジックの実演はディナーショーでのお楽し
み、今はトークショーです。三十分あまり、マジックに関する思いや裏話などを聞けま
した。
紹介で知ったのですが、いくつかの有名マジックの考案者だそうです。たとえば、ス
ケッチブックにボーリング球の絵を描くと、直後にボーリング球が出現、ドスンと落下
し、スケッチブックからは絵が消えているという演目。日本ではDr.レオンがよくや
ってたと思います。
この演目を開発した当初は、他にソフトクリームと生きたガチョウも出現させるつも
りだったそうです。ソフトクリームはそのままの形で長時間保管するのがいかにも難し
い品物の代表、、ガチョウはそこそこ小さいサイズに収まるけれど羽を広げると巨大に
見える生物の代表という基準でセレクト。ただ、ボーリング球が大受けに受けたので、
ソフトクリームやガチョウをやる必要がなくなったんだそうな。うわー、惜しいこと
を。ソフトクリームやガチョウも見たいなあ。
他に印象に残ってるエピソードは……マジックで世界九十二カ国を回ったという話。
マジシャンには何十カ国を回ったよという人がたくさんいますが、その大半は世界一周
するような豪華クルーズ船でエンターテイナー要員として回ったケースがほとんど。で
もこのケビンは、ショーの開催だけで世界九十二カ国を回ったのが“小さな”自慢だそ
うです。
また、あるとき、オバマ大統領の秘書官と称する人物から、ショーをホワイトハウス
でやってもらいたいというメールをもらったとのこと。それを読んで真っ先に思ったの
が、「私の知り合いでこんないたずらをする奴は誰だ?」で、実際、返信メールにも
「おまえは誰だ?」的なことを書いたらしい。そうしたら、「いえいえ、これは真剣な
話です」みたいな返事があって、本当に大統領秘書官からの依頼だった。ユーチューブ
でケビンのショーの一部を見て、依頼を決めたらしい(笑)。
あと、参加者からの質問コーナーで、独創的なアイディアを形にするこつみたいなも
のを尋ねたところ、コンタクトレンズケースを使ったマジックの仕込みについて、説明
してくれました。詳細は省きますが、シンプルで面白い使い方です。私ゃ自作ミステリ
で応用するかもしれません。
続く。ではでは。
#8952/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8948 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/21 21:03 ( 30)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その4 永山
★内容
三人目に登場は、主催者でもある手品屋(しつこいようですが、こういう名前のマジ
ックショップ)の将魔。イリュージョニスト――舞台で行うイリュージョンマジックを
得意あるいは専門とするマジシャン――なので、どんなレクチャーをされるんだろうと
思っていました。具体的にテーマを定めていた訳ではないようですが、ステージマジッ
クでの見栄えに関するアイディアやテクニックでした。
えー、ここで、手品屋からのプレゼントである“お土産品”の使い方もレクチャーす
るるとのことでしたが……この時点で私、まだ受け取ってなかった! 他にも数名、受
け取っていない人がいた模様。どうやら受付時に貰えるはずが、開幕時刻が迫った頃に
はばたばたしており、配られなかったようです。
それはさておき、お土産はビッグフラッグという代物。
ステージマジックのラストで、大きな傘・扇・花などをぱっと開いて華々しく終わる
のが定番ですが、その一つに、大きな花を出現させて振るというのがあります。ビッグ
フラッグは名称通り、そのための道具。私はよく知りませんでしたが、通常のビッグフ
ラッグはサイズがやや大きすぎて扱いにくいのに対し、今回のお土産品は適度にサイズ
ダウンして扱いやすくなっているとか。フラワーやシルクとの組み合わせに、相性抜
群。
閉じた状態で懐に隠す(ホールドする)必要がある訳ですが、そのための道具につい
ても解説があり、なるほどと思ったです。最初、折りたたみ傘のカバーに見えたけど、
腕貫の改良品だった。
あと、(作り物の)花が一本から二本、二本から三本と増えていく「かわいい花」と
いう定番品があるのですが、それと杖が突如出現する「アピケン」との組み合わせに関
するレクチャーもありました。色違いの杖を用意して、コントラストを活かすとか。見
せ方一つ取っても、色々考えてるんだなと分かります。
正午を少し回ったところで、昼食休憩となりました。再開は十三時から。
続く。ではでは。
#8955/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8952 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/24 20:47 ( 38)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その5 永山
★内容
昼の休憩中の話をつらつらと。
このホテルにおける前回の催しでは、レクチャーとディナーショー両方のチケットを
購入すれば、ホテルのランチバイキング付きでしたが、今回このサービスはなし。昼食
は各自で摂るようにとのこと。
正規料金を払ってランチバイキングを食べようか、でも結構高いし、九十分制限のバ
イキングなのに、レクチャー参加者は十三時までに戻らないと行けないから時間的に損
だし、だったらホテル外の店に行こうかなどと考えつつも、ディーラースペースでマジ
ックグッズを見て回ってました。何しろ参加者の皆さんは、ことマジックに関しては“
蛮族”にでもなりかねない方々ですから(失礼)、私なんかの初心者は昼食時の空いて
いるときに覗いておかねばなりません。
見ていると、どれもこれも欲しくなっていけません。もちろん先立つものに限りがあ
るので、厳選するべく、グッズの並ぶ長机の前を何度も往復しました。で、先述の通
り、インポッシブルブランクと、キューブのマジックを購入しました。緒川集人の物ば
かりになってしまった。なお、カードマジックでは、通常のトランプと合わせて使うの
が常道故、裏面の色を赤にするか青にするか選べます。
マジシャン個人のスペースの他にも、主催の手品屋を始め、よその地方から出張して
きたショップがありました。中に物が隠せるよう、底が抜けた瓶とか(そもそも本物の
瓶ではありませんが)、外国のコインマジックのギミックとか、訳あり商品とか。だい
たい手に取ることができますし、質問すれば教えてくれます。韓国のマジシャンの個人
スペースもありましたが、この時点では何の知識もなかったため、そこに売られている
トランプが、単なる拘りのレギュラーデック(仕掛けのない普通のトランプ)にしか見
えなかったけど、後ほど説明を聞いて、感心させられました。でも買っておけばよかっ
たとは思わなかったのは、とてもじゃないけど素人には使いこなせない、宝の持ち腐れ
になるのが目に見えていたので(笑)。
そうそう、お土産品も頂かねば。手品屋のディーラースペースで、スタッフの人に訳
を話すと、参加証と交換で貰えました。
実際に手にしてみると、ビッグフラッグと言うだけあって、やっぱり大きいな。先述
した二重になっている瓶を手に取り、その内側に隠せるかなと比べてみましたが、ぎり
ぎり入らないか?
そうこうする内に、13時まで20分あまり。中途半端な時間になってしまった。も
ういいや、昼食は後回し。
席に戻ると、いつの間に配られたのか、抽選会用の紙が置いてありました。住所と名
前を記入し、前方にある黒い袋に入れます。
続く。ではでは。
#8961/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8955 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/01 20:10 ( 44)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その6 永山
★内容
てことで、午後の部のスタートです。
トップを切るのは、上口龍生。前回のここでのイベントでお目に掛かっていますし、
昨年の春、明治大学で行われたオープンキャンパスでマジックの解説をされているのを
聴講しました。古今東西のマジックに造詣が深く、とても愉快で、喋りの達者な人とい
う印象が強いです。
今回の題目はターベルシステムというマジック指南書の古典、その十一章から二十章
までの概説です。順不同。私のレポも順不同です(汗)。以下、箇条書きに近くなりま
すが、ざっと紹介をば。
サムタイ。左右の親指同士を針金で縛り、そのままの状態で色々な物を貫通させる。
観客の一人に手伝わせるが、間近で見ても分からない。というかこのサムタイって、和
妻(日本古来の手品)では、こよりを使うのは知っていましたが、西洋にもあって針金
を使うとは知りませんでした。
輪ゴムのマジック。人差し指と中指に掛けた輪ゴムが、一瞬のうちに薬指と小指の二
本に移る。指に障害物を填めても問題なし。有名かつ簡単な手品ですね。もう一つ、輪
ゴムの貫通現象もやっていました。これも有名。
フルーツを使ったマジック。観客の選んだトランプの角をちぎり取る。レモンの中か
ら見付かる。バナナの中からも見付かると言っていたが、出て来ず、食べただけで終わ
った。えっ、ネタ?
カードアクロス。二人のお客さんを手伝いに選び、それぞれ十枚のトランプを持たせ
る。数える度に、一人のトランプは減って、その分もう一人のトランプは増える。最終
的にお客さんに数えさせるが、間違いなく減っている(もう片方は増えている)。フ
ォールズカウントというカードマジックの技法の紹介と実演で、シンプルなやり方です
が、熟練が必要な演目だと思います。
バニシングケーン。いわゆる消える杖ですね。何故かこれの種明かしが最後に回され
ました。掻い摘まんで書くと、本物と見せ掛けて、消しやすい素材でできた杖を用い
る。
観客一人を手伝いに選び、カード一組から一枚を選ばせる。覚えた一枚を戻してカー
ド一組を輪ゴムでとじる。お手伝いにはボードを持って立ってもらう。そのボードを目
がけて、カードを束ねたまま放ると、選ばれたカードだけがボードに張り付く。昔は、
家の天井や壁に貼り付けて出現させていたが、現代ではそんなことしたら傷を付けちゃ
うので、怒られる、だから今時珍しいマジックらしい(笑)。
簡単なフォーシングの解説。狙い通りのカードを相手に取らせる技法です。簡単なと
書きましたけど、簡単じゃありません。というか、もしもフォーシングに失敗したとき
は、どうフォローすればよいのか不安なので、私みたいな素人はこの技法を試す勇気が
出ないなあ。
ライジングカード。観客の選んだカードを束に戻し、そのカード一組を透明なグラス
に差し入れて、おまじないを掛けると、選ばれたカードだけが上に飛び出す。色々なや
り方があるが、ターベルシステムで紹介されているのは、最も単純で古くからある黒い
糸を使った方法。
もっと多くの、もっと深い話が出たと思いますが、とても書き切れません。マジシャ
ンの軽妙な口ぶりと相まって、休憩を挟んだ約九十分、非常に楽しい時間を過ごせまし
た。
続く。ではでは。
#8963/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8961 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/03 21:40 ( 33)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その7 永山
★内容
午後の部二番手は、碓氷貴光。この人も、前回も出演されていました。ルービックキ
ューブマジックを得手とする方です。今回のミニショーも、ルービックキューブのマジ
ックばかり。まずは挨拶代わりに、キューブ一個を取り出し、各面ばらばらだったがあ
っという間に六面揃う。
三つのキューブを用意し、観客に使いたいキューブを聞いていく。選ばれなかった一
つを茶色の紙袋に。紙袋をくしゃくしゃに丸めて破くと、キューブ消失。無論、選ばれ
たキューブの方は、普通に使える。
新たに別の紙袋を用意し、色がばらばらな一個を中へ。先の手順で観客に選ばれた二
個(色はもちろんばらばらです)は、それぞれ左右の手に一つずつ持つ。紙袋の端を口
でくわえ、両手はキューブを持ったまま、頭の高さに掲げる。次の瞬間、両手のキュー
ブは六面が揃い、更に紙袋をひっくり返すと、中からはやはり六面揃ったキューブが転
がり出た。
この間、十五分。素晴らしく濃密でスピーディな連続マジックでした。
午後の部の最後、そしてレクチャーの最後を飾るのは、ユ・ホジン。韓国のマジシャ
ンで、欧米人以外に獲るのは不可能とまで言われたFISMの王座を、アジア人として
初めて獲得した超大物です。いや、私も今回聞くまで知りませんでしたが。
この人のマジックは、ほぼ手さばきが全てのようです。そのために、用いるトランプ
カードにも拘りを持っていて、とうとう自身で作ったとのこと。紙製なのですが、水に
つけても平気だし、反り癖がつくことのない素材を使っている。さらに折り曲げてもす
ぐに復元し、折り目も目立たないという代物。裏の柄にまで拘りはあって、どう広げて
も見栄えがするように考えられたデザインになっていました。
当初は自分自身のためだけに作ったのが、評判になったので、販売するようになった
とのこと。売り上げは寄付に回されるとか。
そういう話を聞いた上で、演技を観ていれば、ディーラーショップに並んでいたオリ
ジナルのトランプを購入しようかという気になったかもしれませんが、この時点では演
技はなし。急遽参加が決まったとのことで、時間がなかったのかな。十五分くらいで終
わりました。
尤も、ディナーショーでこの人の演技を観ましたが、あれを観たあとだと、逆の意味
で買わなくていいやと思うかもなあ。繰り出される超絶技巧に、素人には手出し無用と
感じて。それだけ突出した手さばきだったということですが、詳しくは後ほど。
続く。ではでは。
#8973/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8963 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/13 20:05 ( 44)
マジックを観に行こう>マジどっぷりの日その8 永山
★内容
午後2時55分ぐらいにレクチャーが終わると、お楽しみの抽選会です。景品は言う
までもなく、マジック道具。私が前回参加したときは、この抽選会はなかったんです
が、お馴染みの催しらしいです。
先述したように、応募用紙みたいな紙に名前と住所を書き、二つ折りにして、自分の
手で黒い袋に入れていきます。
考えるまでもなく、抽選方法は、この黒い袋に主催者が手を突っ込んで一枚ずつ抜き
出すのでしょう。であれば、ちょっとでも手に引っ掛かりやすいようにした方が有利な
んじゃないか?と思い、きちんとした二つ折りにせず、若干ずらし、なおかつ緩めに、
ふわっと折りました(笑)。
えー、想像していた以上に景品の数が多くて、覚え切れていません。覚えている分を
挙げてみます。
・フラワーやシルク。定番ですね。
・マット。クロースアップマジック用に、机などの上に敷くあれです。小さな物でも摘
まみやすく、またある程度の摩擦力がある表面。しかも、持ち運びの勝手がよいよう、
折り畳んでも型が付きにくい素材でできているらしいです。
・ボディカバー。女性の首から膝上辺りまでの型。これだけ書いても何のこっちゃです
が、首なしイリュージョン用の道具。うまいこと頭を引っ込めるらしい。お店で買うな
ら、十五万円!ぐらいする代物だとか。そんな高価な商品を、どうして抽選会に回せた
のかも理由はありましたが、オフレコってことで。
・フラッシュコットンの詰め合わせ。フラッシュコットンていうのは、火を着けるとぱ
っと明るくなり、一瞬のうちに燃え尽きる綿状の物質のこと。テレビのショーでもたま
に見掛けると思います。通常は、マジックで物を秘密の場所から取り出すときに観客の
注意をそらすために使う場合が多いですが、罰ゲームとしてタレントの手のひらに置い
て、火を着けるなんてこともありますね。で、その綿を、パン屋におけるパンの耳よろ
しく、裁断時に端っこになった切れ端を集めて、袋詰めで提供。元々がかなりお安く提
供しているそうな。
・ロープマジック。赤青黄の三色のロープが輪っかになった状態なのに、自由自在にす
り抜ける。解説DVD付き。――これ、当たりました! 二品用意されていて、二番目
に呼ばれました。ロープマジックの基本的な種は把握してるつもりなので、興味はあっ
ても買うまでは至らないだけに、プレゼントしてもらえるのはとてもありがたいです。
で、後日、解説DVDをじっくり観ましたが、ロープマジックに対する認識を新たに
しました。マジック道具さえあれば簡単にできると思ってたのですが、実際にやってみ
ると全然うまく行かない。やはり、練習が必要です。
他に覚えているのは、恒例イベントらしく、決まったかけ声があったこと。当たらな
かった人がおねだりするんですね。
また、ディーラースペースに出店していたショップからも、その場でいくつか提供品
があったことも印象的。太っ腹だな〜。おかげで、抽選会が終了したのは午後3時25
分頃。予定をかなりオーバーしてました。
ホテルの方に伝えていた予定時刻を思った以上に過ぎてしまいましたが、無事にチェ
ックインできました。
続く。ではでは。
#8980/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8973 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/20 20:17 ( 66)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その1 永山
★内容
チェックインし、部屋で、持って来た菓子類を食べるなどして昼食代わりにしたあ
と、レクチャーの内容を文章にまとめたり、(わざわざ)持って来たパソコンをネット
につないだりしながら、しばらく過ごしました。
開場時刻の午後5時30分まで十分を切ったところで、着替えに取り掛かります。そ
う、今回の目的の一つ(笑)、従業員に目を付けられないような衣服で参加すること、
です。
と言っても、もちろん正装する訳もなく、上は濃いめのグリーンのジャケット、下は
スラックスという出で立ち。あと、念のため、ループタイをしてみましたよ。世間的に
は、お年寄りのアイテムというイメージが強いようですが。
5時半を少し過ぎた頃、ホテルの二階にある会場前に行ってみますと、既にそこそこ
の人数が集まり始めていました。出入り口のドアの前にはさほどでもなかったんです
が、フロアのあちらこちらでお喋りをしている人達の和が出来てました。
一人で参加の身としては、あんまり早く入って手持ちぶさたになるのは目に見えてい
るため、有名なマジシャンが来ていないかちらちら観察したり、窓の外の雨模様を気に
したりとぶらぶらして時間を潰します。
やがてぶらぶらするのも間が持たなくなり、5時45分ぐらいに会場前の列に並び、
チケットをもぎってもらって中に入りました。従業員というかウェイター?の男性によ
り、決められたテーブルへと案内されます。十人掛けの丸テーブルで、すでに二人の方
が隣り合わせで座っており、更に私のすぐあとにやはり男女二人が案内されて着席しま
した。
テーブルは入口から見て奥側、舞台のある前方から反対側の壁までのちょうど中程に
位置してます。この時点では、やや外れ席かなと思ったのですが、会場の中央にも小ぶ
りながら四角い舞台が設けられており、ひょっとしたらと期待もしました。前回参加し
たときは、この中央辺りにピアノが設置され、ラストのマジックを大いに盛り上げたの
です。まあその辺は後ほど記します。
席に着くと、飲み物の希望を問われたので、ウーロン茶をオーダー。ナプキンはまだ
早いだろうと、その向こうにあるお品書きを手にとって眺める。持ち帰りましたので、
メニューを書いておきます。
・オードブル
ニース風サラダのセルクル仕立て
マグロの網焼きとタプナードのムース添え
・スープ
ジャガイモとオマール海老のロワイヤル仕立て カレー風味
・魚料理
スズキと帆立貝のポワレ ピペラード入りリゾット添え ソースピカンテと香草オイ
ル
・肉料理
牛フィレ肉の低温調理 カフェ・ド・パリ風 ソースジュ・ド・ヴォー
・デザート
ココナッツのブランマンジェ マンゴーソース添え
コーヒー パン
……一ヶ月ほど前のことなので、どんな料理だったかほとんど思い出せません(汗
)。
そうこうする内に開演時間が迫ってきて、とりあえずナプキンを二つ折りにして膝の
辺りに置く。
空いていた席にもどんどん人がやって来て、あっという間に満席。私の両隣には、男
性二人組×2がそれぞれ座りました。左手が社会人、右手が学生風なんですが、この人
達がお知り合いのようで、というか会話から判断すると私のすぐ左隣の人が、若い二人
の師匠格という印象です。間に挟まれ何だか気まずいぞ。席を代わるべきか? でも、
二つもずれることになるんだよな〜。飲み物も各人注文しちゃったし、もうすぐ開演
(と言ってもまずは食事からですが)だし……と迷っている内に、食事が始まりまし
た。しょうがない。少なくともマジックショーまではこのままでいいか。
で、この左隣の人のところへ、次から次へと他のお客が足を運び、挨拶をしていくん
ですよ。こりゃあマジック業界での相当な大物なんだなと推測する内に、ふっと、私の
頼りない記憶力にもぴんと来るものが。横目で顔を窺う内に、やっと思い出しました。
――この人、東京のレクチャーでお見掛けしている。主宰してた人だ!
続く。ではでは。
#8983/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8980 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/23 21:04 ( 50)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その2 永山
★内容
左隣に座った方は、日本クロースアップマジシャンズ協会の役員の一人でした。あと
で検索すると、本業はお医者さんらしいのですが、肩書きはマジシャン関連の方が多い
んじゃないかと思えるほど。
食事がスタートしてしばらくすると、主宰の将魔がステージに上がり、挨拶と開会の
辞を述べる。続いて、緒川集人のマジックキャッスル部門賞獲得が報告される。先にも
記したように、三つの部門を制覇したのはアジア人初ということで、結構盛大にセレモ
ニーが行われました。緒川の謝辞に続いて、花束と記念品の贈呈。このプレゼンター
が、私の左隣の人でした。うーむ、ほんとに紛う事なきマジック界の大御所の一人なん
だなあ。その模様を、関係者の人が、写真にパシャパシャ撮っていました。
そんな訳で、非常に居心地の悪いというか、緊張しながらの食事となりました。てい
うか、話すことなんかないよ(汗)。一回だけ、パンに塗るバターを、「どうですか」
と回されたくらい(苦笑)。観るだけのマジック好きは、ただただ皆さんの会話に耳を
傾けるのみ。面白い話も聴けたんですが、どこまでオフレコなのか分かんない。まあ、
最近はマジシャンもネットに精通している必要があるらしく、若手はネット動画で活動
展開して、名前を売って仕事を増やしているようです。右隣の若い人のどちらかは、ネ
ットのマジック番組に連日出演しているそうな。
食事はどれも大変美味しゅうございました。一番はスープかな。上の層がプディング
みたいになっていて、珍しかった。パンに付けて食べたかったけど、マナー的にどうだ
か分かんないので遠慮しました。そのあと、他の料理のソースを付けてパンを食べてい
たのが、左隣の人。何だ、よかったのかしら(笑)。
あらかた食事が終わった頃合いに、将魔が再登場し、個人的なお祝い事をしたいと切
り出しました。会場には知り合いが来ており、その人が今日ちょうど誕生日であるとの
こと。スポットライトが当てられたその人は、桂川新平。カードマジックを得意とする
カーディシャンです。以前、このホテルでのイベントに参加した折にも、メインで演技
をしていました。ピアノの演奏に合わせ、切り混ぜたトランプを裏向きのまま数字順に
出していく演目は、超絶技巧と呼ぶにふさわしい。スケジュールの都合で今回は出演な
し、残念。
誕生日プレゼントは、将魔から大きなケーキが贈られていました。蝋燭の火を吹き消
して、皆で拍手。
午後7時からは、予定通り、マジックショーが始まりました。
会場内が暗転して、ステージだけが青っぽく照らされます。
で、前に書いた、席を替わろうかどうしようかの件ですが……右手の若い方二人は慣
れたもので、自分で椅子を持って移動してた。ショーになったら、他の観客の邪魔にな
らない限り、ある程度の移動は自由にしていいみたいです。拍子抜けしましたが、これ
で気が楽になったです(笑)。
トップを切って登場は、主宰の将魔。イリュージョニストとして知られる方だけに、
この日もイリュージョンで観客をマジックの世界の入口に導きます。
まずは、透明な箱が運ばれてきて、将魔が中身が空であることを示す。箱が煙で満た
されたかと思うと、一瞬の内にに女性が登場。
続いて、別の箱が運び込まれる。今度は透明ではありません。ほぼ立方体の箱に女性
が自ら収まる。上蓋を閉じて鍵を掛ける将魔。四方プラス上から剣を刺していき、また
抜いたあと、蓋を開けると女性は無事登場。
どちらもテレビでもお馴染みのイリュージョンでした。大掛かりですが、見慣れてい
るため、驚きが少ないのが惜しい。でも、生のマジックショー初体験の向きには、いか
にもイリュージョンマジックらしく、ちょうどいいかもしれません。
続く。ではでは。
#8990/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8983 ***
★タイトル (AZA ) 16/07/30 21:36 ( 36)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その3 永山
★内容
イシュージョンを演じ終えた将魔が、再度挨拶を始めました。感謝の言葉と、去年十
周年だったのに忘れていたことをユーモアを交えて述べる。
さらに、このあとのショーについての説明が。正確な文言は覚えていませんが、大意
は「後ろの方のお客さん、外れの席だなあと、見えにくいなあと思われたかもしれませ
んが、ご安心ください。会場にはステージがここ(前方)の他、中程に一つ、後方に一
つ設置されています。適宜、ステージを移してマジックを行いますので、皆さんそれぞ
れいい目を見たり見えづらくなったりします」と。これを聞いて、後方にも舞台が組ん
であることに気付きました。
次に登場するマジシャン、緒川集人の紹介をして、将魔が下がります。
で、いきなり次からステージの場所が移ることはなく、前方のまま。
舞台袖から緒川集人が颯爽と姿を現し、すぐにマジックに入ります。
まずは小手調べとばかり、指ぬきを使った演目から。最初は左右それぞれの人差し指
に一つずつはめていた指ぬきが、指先や手を動かす内に、他の指に移動したり、数を増
やしたり、色が変わったりと変幻自在。最終的には両手十指に色とりどりの指ぬきがは
まっている。続いてマジックウォンドやスカーフのマジックも。前者は、短めの杖を出
したり消したりする演目。後者は結んではその結び目を消したり、手の中に押し込んだ
スカーフを消したり、色を変えたりする演目。
この一連の演目は、ハウステンボスで観たのと同じ組み立てだったと思います。た
だ、凄く進歩しているように感じたです。特に指ぬき。ハウステンボスでは、間近で観
たのだけれどまあこんな物かなとあまり感心しなかったのですが、今回は遠目で観たに
もかかわらず、実に美しい流れだなと感心させられました。近くよりも遠くから観る方
がいいタイプのマジックなのかな?
次は和妻っぽい、つまり日本情緒を意図したようなマジック、扇子や扇を連続して出
現させるマジック。ただ出すだけでは、いかにも奇術用の道具を使っているなと思えて
白けるのですが、そこは扇子や扇の模様や開き方、サイズ、そして演者の見栄の切り方
でカバーし、なかなか見応えのある演目になっていたと思います。
三つ目は、これまたハウステンボスでも観たマジック。ですので、詳細は省きます
が、素晴らしい演目でした。マグリットの絵や、緒川自身が子供の頃に描いたという絵
を利したマジック。これを含めて、ハウステンボスのときの緒川(シュート・オガワ)
の演じっぷりは、#7718辺りを参照してください。
マジックキャッスルの部門賞を複数獲得するような凄腕マジシャンでも、いやそんな
マジシャンだからこそ、現状に満足せず、さらに磨きを掛けていることが実感できまし
た。
続く。ではでは。
#9003/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8990 ***
★タイトル (AZA ) 16/08/13 20:26 ( 32)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その4 永山
★内容
今回は、演者の区切りの都合で、短めの分量になっております。
緒川が退くと、次に出て来たのは再び将魔。
今度は、会場の中央に設置された舞台に立ちました。おお、私の席から五メートルと
離れてないぞ。
透明で大きなボトル(小銭をいっぱい貯めるのに使うような、一抱えもあるサイズで
す)が用意され、台に置かれる。
将魔は懐から赤いスカーフを取り出し、ボトルの中へ入れる。スカーフがボトルの底
に完全に落ちたところで、将魔が何やら怪しげな手つきをすると、音楽に合わせてス
カーフが踊り出す。
しばらく踊らせたあと、ボトルに栓をする将魔。栓をしたあとも、スカーフは踊り続
ける。
将魔が指でピストルの形を作り、ボトルに向けて撃つ真似をする。と、スカーフは動
きを止め、生命を失ったかのようにぱたりと落ちる。その後、またスカーフは踊り出
し、ボトルの口から飛び出さんばかりの勢いを見せる。
更に、将魔がボトルを持ち上げ、そのまま舞台を降りて客席近くを歩き回っても、ス
カーフは踊っている。最後に栓を開け、合図とともにスカーフが外に一気に飛び出し
て、おしまい。
似たようなマジックを他の人の演技で観た覚えがありますが、今回のはなかなか華や
かで、スカーフの動きにつながりがあってよかったです。
次に登場したのは、地元名古屋のみずほという女性マジシャン。ステージはまた前方
に移ったため、遠目からになりましたが、結構お歳な感じでした。
黒い日傘に黒のドレス、黒い手袋と、洋風に着飾った衣装で現れた演者。その顔には
お面を被っています。手をかざすと面が別の物に変わります。中国雑伎でたまにある変
面のようです。
手をかざす度に、次々と変化してイクメン、じゃなくて変化していく面。色鮮やかで
いかにも女性らしい。それだけでなく、手袋の色も変化し始める。
終盤には、絵に描かれた面まで、実際の変面と同じように変わっていきました。
手品としては“生”すぎる感はありましたが、見事な手並みだと思いました。
続く。ではでは。
#9011/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #9003 ***
★タイトル (AZA ) 16/08/21 20:35 ( 41)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その5 永山
★内容
次に登場するは、緒川集人再び。今度は後方のステージでした。私の席からは、中央
ほどは近くありませんが、前方のステージよりは近かったと思います。
緒川はまず、女性客を手伝いに募る。が、ランダムに選んだり、挙手を求めたりする
のではなく、特定の一人を選びました。
実はその人(マリエと名乗りました)はこの日が誕生日で、緒川は、主催の方からサ
プライズを仕掛けてくれと頼まれていたとのこと。先述したように、ショー開始前、将
魔の知り合いが誕生日を迎えたからお祝いしたいというくだりがあり、桂川新平が誕生
日。このとき、マリエさんの心中はいかばかりか。サプライズを頼まれた当初は、個人
的なことはまずいだろうと断るつもりだった緒川だが、マリエさんが気の毒だから引き
受けた、らしいです。
舞台にマリエさんを上げたところで、最初に、緒川自身がケーキを運んでくる。ホー
ルサイズで、ちゃんと花火タイプのキャンドルが灯っています。会場のみんなで、ハッ
ピーバースデーツーユーを合唱。
その後、コインマジックが始まりました。これもハウステンボスで観た記憶がありま
すが、ざっと記しましょう。緒川の思い出話から入ります。五十セント硬貨は実際には
何万円もする代物で子供にはとても手が出せない。そこで、川で拾った平べったい小石
を使って練習に明け暮れた。その一例として、コインのムーブ――手の甲側の指の間を
順繰りにコインを渡らせる――を石で行う。
それから、コインとグラス一脚を使ったマジックへと移行。最初は一枚だったコイン
が、中にコインを入れたグラスに手のひら被せて振ったり、コインを高く放り投げてグ
ラスで受け止めたり、マリエさんの手を借りて同じようなことをやったりする内に、
段々と増える。最後は四枚に。ところが、コインだと思っていた物が、いつの間にか全
て石に変わっていた。
そこから、マリエさんに好きな石を選んでもらい、次のマジックに使うことに。グラ
スに残り三つを入れ、布を被せる。選ばれた青い石を手に握り込んで、布の上にかざ
す。手のひらを開くと石が消えている。グラスに掛けた布を取り去ると、そこには四つ
の石がある――と思いきや、グラスは透明な水で満たされ、金魚が泳いでいる!
さすがのテクニックと演出でした。
この大盛り上がりのあとを受け手登場したのが、上口龍生。マスターマジシャン(も
しくはマスターオブマジシャン)と呼ばれるくらいの人ですから、何でもできるんでし
ょうけれど、舞台ではたいてい和妻を披露しているみたいです。今回も和妻から入りま
した。格好も和装です。あ、舞台は前方に戻りました。
まずは、和傘を次々と連続的に出す。大小様々、色鮮やかな傘の花が舞台に咲いてい
きます。続いて、身に付けていたたすきの紐を複数本(色違い)を使う演目。どんどん
結んでいくが、最後にはきれいに元通りに分かれる。
次の演目では、観客から女性を一人選んで、手伝わせたのですが、これが抱腹絶倒も
の。とても文章では再現できませんが、その雰囲気の一端だけでも伝えるべく、お時間
をください(汗)。
てことで次回に続きます。ではでは。
#9018/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #9011 ***
★タイトル (AZA ) 16/08/28 19:50 ( 58)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その6 永山
★内容
上口龍生の続きです。
紙上再現は難しいので、とりあえず、演目の説明を先にしますと、以前、明治大学の
オープンキャンパスで観たものの一つです。
黒い布袋を取り出し、中に何も入っていないことを示す。袋の口を大きく開き、演者
は上方に視線をやると、すっと視線を落として袋の中を見る仕種。と同時に、袋に何か
が入ったような動きが。袋を覗くと、卵があった。だが、次に確かめると卵は消えてい
る。基本的にはこれの繰り返し。
で、手伝いとして上げた観客女性とのやり取り、基、客いじりですが。
女性との距離が近い! マジックを観る特等席ですよって名目ですが、圧を感じる距
離っていうか。当然、女性は一歩離れますわな。それを追い掛ける感じで一歩詰める。
それでも逃げられるから、「観たくないんですか」「僕のこと嫌いですか?」ってな風
に畳み掛ける。その台詞の口調とかテンポが凄くよい。
途中から袋を女性に持たせて、同じ演目を続けるんですけど、袋を渡すとき女性がお
っかなびっくりだったので、そんな怖がらないでください的なことを言うし、袋に手を
入れさせて卵の存在を確認してもらうくだりも、下ネタっぽい空気にしておいて空か
す。
あんまり女性が避けようとするものだから、しまいには「ケーキを用意すればよかっ
たんですか?」とまで言い出した。無論、最前の緒川集人がマリエさんにバースデー
ケーキを用意したのを受けての台詞です。
ずっとこんな調子で、文章にするといまいちかもしれませんが、マジシャンのキャラ
クターでとにかく面白い舞台になってました。
客いじりのあと、最後の演目として水芸を披露……したかったのですが、予算の都合
であきらめた、らしいです(笑)。代わりに南京玉すだれを。前方のステージからすす
っと走って、中央のステージに飛び乗ると、南京玉すだれをやってくれました。よくあ
る、「あさて、あさて、さては南京玉すだれ」ってやつじゃなく、アップテンポな曲に
乗せてやったせいか、とてもスピーディで新鮮に映ったです。
拍手の中、上口が下がって、将魔が進行のために登場。真っ先に、上口の女性客への
セクハラを詫びる(苦笑)。
それから、次の演者であるユ・ホジンの紹介。韓国のみならず世界的なトップマジシ
ャンの一人で、FISMの賞を獲った最初のアジア人。期待が高まります。私を含めレ
クチャーから参加していた面々にとっても、ユ・ホジンのマジック自体はレクチャー中
にはなかったので、楽しみ。
演目はオリジナルのトランプを使ったもので、ステージは後方になりました。暗かっ
たステージにスポットライトが当てられ、そこにユ・ホジンが立っている。私はよく知
りませんが、何となく「冬のソナタ」のイメージ? まあ、二枚目が正装して、白くて
長いマフラーを首に掛け、すっと立っているところを想像してください。
何も持っていないように見える手から、カードが出現し、ファン(扇形)を作る。そ
れをはらはらと散らして、今度はマフラーを外す。マフラーを丸めて手に収まるサイズ
にしたかと思ったら、いつの間にか一枚の白いカードになっていた。それを手の内側
で、くるくる回す内に、カードに数字とマーク、絵柄が浮かび上がる。裏面にも黒と灰
色のシックな柄が。その後、枚数を増やしていき、裏面の柄もシック調からカラーに変
化していた。ここまで、何もない空間からトランプを生み出したかのように見える。
左右に一枚ずつカードを持つ。が、左手の一枚が落ちてしまう。失敗? そんなはず
はなく、演者は右手のカードの端を細長くちぎって、ちぎった方を左手で持つ。だが、
その切れ端は左手の中で消えてしまう。残る右手のカードを少しこすると、元の形に復
元。そしてそのカードを手の内側でくるくる回す。するとこれまたいつの間にやら、白
いマフラーに戻っている。驚きの声が上がる中、ユ・ホジンはマフラーを広げ、出て来
たときと同様に首に掛けると一礼して終わる。
美しい演目でした。マニピュレーションの極致と呼んでいいんじゃないでしょうか。
テクニックのみでやっているとは、とても信じられない。
これまで観たマジックで、驚きにプラスαの感動をもたらしてくれたのはこれで三つ
目。演目途中の区切りで区切りで拍手するのさえ邪魔になる、息を詰めてじっと観てい
たい、そんなマジックでした。ちなみに他の二つは、幸条スガヤによる傘とお面を用い
た和妻と、桂川新平によるピアノ演奏に乗せたカードの超絶技巧です。
続く。ではでは。
#9064/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #9018 ***
★タイトル (AZA ) 16/10/16 17:58 ( 47)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その7 永山
★内容
乗船記の前にこっちを片付けておかないと。だいぶ間が空きましたが、続きです。
今回のイベントの大とり、ケビン・ジェームスの登場です。前方のステージから始ま
りました。
冒頭は、彼オリジナルの演目。先にも記しました通り、今や超有名になったマジッ
ク、スケッチブックに描いたボーリング球が実体化し、絵から抜け出るあれです。スケ
ッチブックの間から出現したボーリングが落下し、床でゴトンと音を立てるインパクト
は何度観ても凄いです。このあとケビンがボーリングを拾って、舞台袖へ転がすと、奥
で何かが倒れる音がするというおまけ付き。
次は、まず女性の手伝いを一人選ぶ。白い紙で小さな蝶を作り、手のひらの上や腕に
沿うように動かすケビン。女性にもやらせるがなかなかうまく行かない。両手でまじな
いを掛けると、女性の手の上でも成功した。
続いて紙で花を作り、一度客に渡す。手元に戻してからおもむろに花が宙に浮く。周
囲に糸などないことを示すように、手を通過させる。最後に花に火を放つと一瞬で燃え
尽き、本物の薔薇一輪が現れる。花は女性客にプレゼント。
三つ目。一本の紐を銀色の筒状の器具に通す。ハンドルを何回も回すが、紐は巻き取
られることなく、上下に自由に動く。何度やってもだめ。女性客を一人選び、彼女に回
させると、紐はこんがらがった状態になった。――何だかシュールで、少々分かりにく
いけど、笑いを誘う演目、かな。
ここで中央のステージにに移動しました。大きめの段ボール箱一つ持っている。そし
て子供二人ABを手伝いに選ぶ。
箱からはレタス、赤ピーマン、キウィが一個ずつ出て来ました。新たに選んだ三人の
客(席に座ったまま)にそれぞれ持たせる。
Aにはオレンジ色のタオルの四つ角をひとつまみにして持たせ、その中に何も飛び込
まないように見張るのが君の仕事だと言い付ける。
Bには、青裏のカード一組を弾くのへ指を差し込ませて一枚を選ばせる。スペードの
2。角を破り取る。残りの大きい部分を赤裏のカードに差し込む。半分ぐらいに分け
て、ケビンとBそれぞれが、青裏のスペードの2を探すが見付からない。
ケビンはBに「もし野菜や果物の中にカードが入っているとしたら、どれだと思う
?」と尋ねる。Bがレタス、赤ピーマン、キウィの順に挙げる。キウィから調べる。包
丁で乱切りにするが、カードはない。段ボール箱に残骸を回収。赤ピーマン、レタスも
同様に乱切りにするがやはりカードは見当たらない。残骸回収。どこにもない?
ケビンがおもむろに段ボール箱を持ち、幾度か振って手を突っ込むと、レタスひと玉
を取り出す。それは最初のと見分けが付かない。野菜の残骸は消えています。復活した
のか? さらにレタスを手で半分に割ると、中から赤ピーマンが。さらにナイフでピー
マンを切ると、中からキウィが。更に更にナイフでキウィを切ると、軸のように丸めた
カードが。Bが開いてみるとスペードの2。その角は欠けており、Bがポケットの仕舞
った欠片と合わせると見事に合致!
この演目は初めて観ましたが、凝った段取りながら現象が分かり易く、不思議さの伝
わってくるよいマジックでした。
あ、忘れていました。ケビンは最後に、腕を上げっぱなしでくたびれきったAからタ
オルを受け取ると、手を丁寧に拭いて終わり。って、おい(笑)。
もう少し続きます。ではでは。
#9068/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #9064 ***
★タイトル (AZA ) 16/10/20 20:22 ( 39)
マジックを観に行こう>極上の不思議晩餐会その8 永山
★内容
ケビン・ジェームスは再び前方のステージへ。
雪を初めて見た感動を現そうと、雪を見たことのない少女のために、紙で雪を作る。
破った紙を広げてみると、雪の結晶に似た模様になっている。続けて、水の入ったコッ
プに残った紙をつけてかき混ぜる。その後紙を取り、両手で覆って息を吹きかけると本
物の雪のように舞い上がった。
アシスタント二人が登場。ケビンを含めて、ドクターと看護婦と助手の格好をしてい
ます。
電動鋸を稼働させ、誤って(笑)助手を腰の辺りから切断してしまう。手術台?担
架?の上に横たわる助手の上半身。当然、動いています。それを起こすケビン。助手、
無事に動ける。あまつさえ、腕立て伏せまで。どこに足を隠しているのか分かりませ
ん。
さらに金属板に載せた状態の助手の上半身を手押し車に降ろす。金属板はとても薄く
見える。しばらく動いていた助手が動かなくなる。ケビン、女性客を舞台に上げ、色々
と蘇生?を試みさせる。絶妙のタイミングで、急に助手が動いて女性は悲鳴を上げる。
手伝い終わり(苦笑)。
助手を担架に戻し、一旦舞台袖に引っ込ませる。すぐに戻ってきた助手の腰部に、ケ
ビンは大型ホッチキスを当て、上半身と下半身をつなげる。そして助手復活。五体満足
になって動きながら袖にはける。
ケビンらが退場したあと、将魔登場。今日出演した面々を改めて紹介する。順に呼び
込んでいき、ケビンのあとケビンズアシスタントも呼び込む。
最後にシークレットゲストだったユ・ホジンを呼ぶが現れない。何か関係なさそうな
人達がちょろちょろ現れ、目を奪われている間に、助手役が帽子とマスクを取ると、彼
こそがユ・ホジンだった。
締め括りを含めて、計算されたエンターテイメントを堪能できました。
観客が会場を出るのに合わせて、主要出演者が戸口に立って送り出してくれました。
親しい人や大胆な人(笑)は声を掛けたり、触ったりしていました。
あと、退出時、名古屋の有名なとんかつ屋である矢場とんから、観客全員に一個ずつ
トランプがプレゼントされました。
え? とんかつ屋がトランプを? 意味が分からなかったんですけど、あとで調べて
みると、矢場とんグッズの一つとして結構有名なトランプみたい。矢場とんの社長さん
が手品をやるようで、その関係なんでしょう、多分。
これで極上の不思議晩餐会のレポートは終わりです。が、この翌日、マジックショッ
プを訪ねた際の話が残っておりまして、あとほんのちょっと続きます。
ではでは。
#9070/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #9068 ***
★タイトル (AZA ) 16/10/22 17:42 ( 54)
マジックを観に行こう>宴の翌日 永山
★内容
不思議晩餐会の会場になったホテルで一泊した翌朝、JR名古屋駅の高島屋に立ち寄
り、東急ハンズにあるマジックコーナーに足を運びました。マジックグッズショップ・
テンヨーのコーナーにはマジシャンが常駐しており、マジックの実演が観られるので
す。
エスカレーターにて八階で降り、玩具のエリアを目指すと、通路に面した目立つとこ
ろにテンヨーのコーナーがありました。大盛況とまでは行かなくても、割とひっきりな
しにお客が現れ、担当マジシャンの方(男性でした)が応対している。他のお客さんを
相手に商品のマジックをやっているのを横から眺めたり、ショーケース等にある商品を
物色したりしている内に、人が減って来ました。昼近くになったせい? ともかくこの
タイミングで色々と見せてもらいました。四つぐらいやってもらったと思います。その
内の一つが、いかにも磁石を使っていそうだったので、磁石ですか?とストレートに質
問したら、まさか答えてもらえるとは想像すらしていないとこへ、「よく言われるんで
すが磁石ではないんですよ」との返事が。これに興味を惹かれ、その商品を買ってしま
いました。
磁石の話が出たついでに、前日の抽選会でもらったロープマジックについて聞いてみ
た。テンヨーの商品じゃないけれど(汗)。「このマジック、磁石が用いられると思う
んですが、パソコンとかに影響出ますかね」と。例によってパソコンを持ち歩いていた
もので。その人によると、この程度の磁石であれば、影響はないでしょうとのことでし
た。実際、大丈夫だった。
他にも色々伺いました。特に勉強になったのは、前年に発表されたピーシーズという
不可能を可能にしたトライアンフマジックの新作について。「私みたいな素人がピー
シーズを買ったとして使えるものでしょうか」と聞いてみた。で、何と、担当マジシャ
ンは種を大まかに教えてくれたです。こういう仕組みですから、これをうまく処理する
技術が必要ですとのこと。うーむ、購入は考えるなあ。
あと、FISMとマジックキャッスルそれぞれの賞の違いについて。マジックキャッ
スルは毎年開かれ、色々な部門賞がある。各部門に特化し、傑出した人が貰える。だか
ら、普通は一人の人が一つの部門を取るだけで終わる。複数の部門を取れる人は、より
凄い。
一方、FISMの賞とは、三年に一度開かれるFISMマジック世界大会でのコンテ
ストのことで、部門賞も用意されているが、最高の栄誉はグランプリと呼ばれる賞(ス
テージとクロースアップそれぞれに設けられている。今回のイベントに出演したユ・ホ
ジンは、2012年のステージ・グランプリを獲得)。単一の賞としてみた場合、FI
SMの方が上と見なすのが普通だそう。この話を聞いて、FISMがオリンピックで、
マジックキャッスルはワールドカップみたいに思えたんですが、口には出さなかった
(苦笑)。
もう一点、マジックバーに関して、ついでに聞いてみた。関西や九州にもマジック
バーは結構あって、いつか扉をくぐってみようと思いつつ、私、アルコール類がだめな
ので、いずれ機会が巡ってくれば程度の思いでいました。そのことを言うと、マジック
バーはお酒が飲めない人でも大丈夫ですよ、もちろんノンアルコールドリンクだってあ
りますし、とのこと。観る人がいてなんぼの客商売なんだから、それもそうでしょう。
ただ、料金設定がねえ……アルコールを飲むことを込みで設定してあるセット料金は高
く感じるし、逆にノンアルコールだけ単品で頼むと、価格的にショーと釣り合いが取れ
ない気がする〜。
これにてこの度の東海マジック行脚、終了です。
だいぶ前にも記したように、当初の心積もりではこのあと、岐阜駅で降りて、大学病
院で行われるマジックショー(無料)も観ていこうと考えていたのですが、天候やら地
震やら疲労感やらで取りやめてしまいました。
ではでは。
#8950/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8943 ***
★タイトル (AZA ) 16/06/19 20:28 ( 22)
手が笑う 永山
★内容
昨日、関西から鹿児島に移動し、今日は朝から大雨&雷。新幹線も一時止まるという
ニュースを見ながら、昨日動いてよかったなあなんてのんびり過ごしていたのですが。
午後四時頃、雨が上がったあと、父が畑などの見回りをしていたら、近所の人が、う
ちの土手の一部が崩れているのを知らせてくれた。
ご近所さんを助っ人に得て、すぐさま復旧作業開始。ショベルや鍬や三つ叉なんかで
泥混じりの土を溝から土手へかい出し、竹を縦横に差して柵代わりにし、できた空間に
はブルーシートを敷いて紐で固定。明日以降も雨の予報が出ているので、応急措置の段
階で、後日土を盛るそうな。私も手伝いましたがほとんど戦力にならず(汗)。
そのあと、味噌汁の下ごしらえでじゃがいもの皮を剥いていたら、手が勝手に震えて
やりにくいことこの上なし。膝が笑うならぬ、手が笑ってました。
先日の春日井市のショーの模様が出ているかなと、マジシャンDAIKIのブログを
チェックしていると、関西の方でショーをやったとの記述が。すぐそこの近場でこれは
惜しいことをしたと思ったものの、文章を読むと一般には非公開の、企業の創業○周年
記念イベントでのショーでした。
春日井市のショーの方も、開演中の写真が一枚アップされており……自分、写ってな
くてよかった(笑)。以前、KiLaのショーで凄く小さくだけど写ってたことがあっ
て、それ以来気になるように。
あと、この日は渋滞に巻き込まれて、開演の五分前に到着したとのこと。そんな状況
でもきちんとマジックをこなせるのは、プロだなぁ。
ではでは。