#8889/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/04/26 19:41 ( 44)
落語を聴きに行こう>立川志の輔独演会鹿児島公演 永山
★内容
てことで、久しぶりに落語を楽しみに行ってきました。一連の地震が起きてまだ間が
ないタイミングなので、中止もあるかなと思っていましたが、当初の予定通りに開催。
関係者の尽力があったそうで。
会場は、鹿児島市民文化ホールの第二ホールというところ。鹿児島中央駅からなら、
バスで十七分ほどの位置にありますが、鹿児島の父の実家からでは、日帰りはちょっと
しんどい。故に、ビジネスホテルに一泊することに。ポイントサイトのポイントとクー
ポンを使い、七千円の値引き。父と二人で朝夕二食付き三千円に収まって助かった。
公演は午後六時開場、六時半開演だったため、宿の夕食は帰ってからになる。ただ、
終了時刻は午後八時半から九時となっていたので、早めに軽食を摂っておくことに。
宿にチェックイン後、雨の中、鹿児島中央駅まで戻り、とろろ飯と山菜蕎麦をそれぞ
れ食べたです。美味しかった。テーブル備え付けの爪楊枝入れがちょっと変わってて、
抽斗を開ける毎に一本装填されるタイプでした。
会場までのバスは、思ったよりもずっと空いていて、こりゃあ震災やら大雨やらで行
くのをやめた人が多く出たのかな、なんて想像しました。当日券も出たようですし。
が、着いてみると、ロビーが人で溢れており、皆さん早いなあと。
志の輔独演会を観に行くのは、たつの市公演に続いて二度目です。前回は、独演会と
銘打ちながら、若手二名が前座を務めたので、もしかしたら今回も……案の定でした
(笑)。
一人目は、志の輔の七番弟子という立川志の麿。噺は、これまでに何回も聴いたこと
のある物だったんですが、演題を知らなかったのであとで調べてみましたところ、「た
ぬさい」なる演目でした。博打好きの男の元へタヌキが恩返しにやって来た。じゃあサ
イコロに化けてくれってな話。枕の部分がめっちゃ早口だったので、大丈夫かいなと不
安な滑り出しでしたが、本題に入ると安定してきたのが分かりました。
二人目に登場は、四番弟子の立川志のぽん。「牛ほめ」という噺で、これも何度か聴
いたことあります。家やら牛やらを誉めてお土産やお小遣いをちょうだいしようという
与太郎の話。この志のぽんが、多分お約束になっているであろう“志の輔が出て来ると
思っていたでしょうが”云々と挨拶してました。七番弟子よりは上。与太郎がほんと、
いかにも足りない人物らしく演じられてた。
三人目で、ついに志の輔が登場です。これまたお約束、“独演会なのに若いのが二人
も出て来て、どうなってるんだと思われたでしょうが”云々で幕開け。
志の輔は二本やりました。一本目は……まず、枕が長かった。三十分以上やってくれ
たと思います。それがまた抱腹絶倒の見本で、面白かった。なんでも、志の輔は後藤田
正晴の息子と学生時代からの友人だそうで、大学自体に共通の友人を通じて知り合った
とか。ただし、大学は志の輔が明治、後藤田が慶応とだいぶ雰囲気が違う(笑)。
二人でバイクでツーリングしたときの思い出や、後藤田から結婚式の司会頼まれ、引
き受けたはいいが、その出席者リストを見て驚愕したことなどが面白おかしく語られま
した。……この辺の話がオフレコ気味なので、もうしばらく考えてから、続きを書きま
す。
ではでは。
#8894/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8889 ***
★タイトル (AZA ) 16/05/03 21:15 ( 34)
落語を聴きに行こう>立川志の輔独演会鹿児島公演2 永山
★内容
えー、オフレコであろう部分について、まだ判断しかねておりますので、とりあえず
書けるであろうとこを先に済ませておきます。
後藤田正晴の息子と志の輔が友人で、そのつながりから田中角栄に会う機会も得た、
という点だけ押さえておけばOKです。
物がなかった時代、日本列島改造論の時代から見て、現代は隔世の感だろう。物が溢
れているどころか、断捨離と言って何をどう捨てるかを考えるまでになった。
そんな流れから、演題「買い物ブギ」。ドラッグストアを訪れた中年男性が、妻から
頼まれた買い物メモの商品に関する疑問を、次々とアルバイト店員にぶつける。ユニー
クなシチュエーションで、凄く楽しい。
これ、午後七時前に始まって、枕(後藤田&角栄話)に三十分、本編二十五分ぐらい
でした。枕の方がなげえ(笑)。あんまり長いもんだから、今回はこの一本でおしまい
になるんじゃないかと思ったほど。
このあと休憩に入り、八時七分ぐらいに再開。なお、ロビーではDVDや手ぬぐいを
販売し、また、震災に関する募金箱も設置されていました。DVDの売り上げは震災の
義援金に回されるとかで、協力したかったんですが……一昨昨年、博多天神落語祭りで
志の輔の出番前にDVDを購入したら、直後に志の輔がそのDVDの演目をやったとい
う苦い思い出(笑)がありますので、躊躇してしまいました。
時間が押していたためか、二本目は枕なしにすっと入りました、「抜け雀」。一度だ
け他の人の演で聴いた覚えがあるけど、漠然としか覚えていなかったので新鮮だった。
無一文の宿泊客が、宿代酒代の代わりに、白の屏風にちょんちょんちょんと五羽の雀が
飛んでいるところを描いて、置いていく。絵が朝日を浴びると雀が抜け出して……とい
う話。冒頭の篭屋の話と、落ちのつながりが見事。
八時五十四分頃に終了。〆の挨拶は、震災に関することを交えて短めで終わりまし
た。鹿児島はほとんど被害は出ていないと思いますが、被災者に対する気遣いに溢れた
言葉で、ともてよかった。
このあと、恒例の?アンケートを書いて出すつもりでしたが、九時から有料シャトル
バスが出るので、それを目指して早々に会場を出てしまいました。急ぐあまり、筆記用
具(プラスチックの持ち手に鉛筆の芯を刺したようなあれ)を返却する必要があったの
に、持って来ちゃったよ。回収箱も見当たらなかったんですけど。ごめんなさい。
機会があればまた来たいと思える、よい公演でした。
ではでは。