#7821/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 13/07/22 21:31 ( 25)
情報社会前 永山
★内容
昭和の頃、プロレスの海外情報ってのは割といい加減で、プロフィールや試
合結果などの誤りは言うに及ばず、日本のメディアによる創作も多々あったと
か。
業界を盛り上げ、ファンの興味をそそる目的あってのことですが、たまに、
いやしょっちゅう失敗例もあり。初来日の決まったレスラーがいかに凄いかを
表そうと、あることないこと書いて、いざ来てみれば弱くて、しょーもない試
合のオンパレードなんてケースはざら。でも、当たりや期待以上のこともある
から、ファンは毎回胸躍らせる。情報過多の今と違って、幻想があって、楽し
めた。
情報過多と言えば、現在では考えられない出来事も起きてます。
一九八〇年代半ば頃までは、プロレスの世界王者は文字通り、世界を駆け巡
って防衛戦を行っていました(旧ソ連とかは無理ですが)。
あるとき、世界ヘビー級王座を保持した米国のプロレスラーが、本国を遠く
離れた地に遠征し、地元のヒーロー相手に防衛戦を行ったところ、地元選手の
ピンチに暴動が起きそうな気配になった。世界王者は空気を読んでわざとフォ
ール負けし、あとでベルトを返してもらったという話が今になって伝わってい
ます。米国や日本などには、王者がフォール負けなんて報道、一切なし。当初
の筋書きでは多分、地元選手が善戦むなしく敗れる、もしくは反則勝ちを収め
ることになっていたんでしょう(反則では王座移動しないのが当時の通例)。
で、こんな風に現地と公式とで記録の違うことって、そこそこ起きていたと
思うんですが、これをミステリに――アリバイの話に絡められないかなと。ま
ともな形ではハードルが高いけれど、漫画「タイガーマスク」のような世界を
舞台に、番外編エピソードとして作れそうな気がしないでもなし。
ではでは。
#7822/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #7821 ***
★タイトル (mor ) 13/07/22 23:36 ( 10)
読者の予備知識・守屋
★内容
なるほど、当時はそういうものだったんですね。知らない業界の小ネタはたくさんあ
りそうです。今となっては、なぜに? と理解しがたい慣例も多そう。
ミステリのトリックにするには、読者を選びそうで難しいかもしれませんね。
以前、TVドラマや映画では撮影したフィルムを全部使わない、俳優も放映されたもの
をすべてチェックしないから、どこが使われたのかを知らない……と書きました。ミス
テリのアリバイトリックに使えるのでは? と、ずっと温めているのですが、逆にアリ
バイを証明する使い方しかできなさそうです。
トリビアをストーリーや状況に組み込むのが大変ですね。