AWC SF全集28>隊員たち $フィン



#4534/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (XVB     )  07/10/11  23:32  ( 28)
SF全集28>隊員たち   $フィン
★内容

『隊員たち』

著者 星新一
(早川書房 世界のSF28より)

氷ついた星で、映画を撮影しています。ヒロインは映画上ではどんなことをされても気
丈に涙一つ流さないのだか、いざ現実になるとちょっとしたことでもぎゃあぎゃあわめ
く馬鹿女。今日もペットのくまの脳を持ち、猿の身体のキメラペットが、香水1瓶なめ、
性欲刺激剤(このキメラペットは生殖能力がない)を飲ませて昇天してしまった。
そこで、ロケで使ったはりぼてのロケットの操縦席にキメラペットを起き、解けない知
恵の輪をおいてペットの葬儀は終わる。やがてこの星の近くて知的生命体が文明を持
ち、この氷の星まで探検にきたときに、この不思議な生き物と遭遇してどんな反応を見
るか楽しみだと書かれています。

ねたばれになってしまいましたが、別にSF仕立てにしなくてもよかったのじゃないか
なぁと思います。枚数がかかっているわりに、星先生にしたら普通ぐらいの作品です
ね。

それとこの話を見てアイスマンの記事をネットで調べました。凍りつく山の中で氷づけ
となっていた昔の人種が見つかった話です。いろいろ調べた結果凍死だと思われていた
ものが、やじりで大量出血して、出血死したというものです。何故アイスマンは標高の
高い山まで登ってきたのかわからないのだけど、えらい先生たちの研究でちょっとづつ
わかってくるでしょう。

星先生の物語はアイスマンが発見される前に書かれたものだと思うから、星先生はアイ
スマンに刺激されたわけじゃなくて、自分の想像力でこの隊員たちを書いたのだと思う
と星先生の造詣の深さが感じられますね。




#4539/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #4534 ***
★タイトル (mor     )  07/10/12  12:18  ( 18)
アイスマン・守屋
★内容
 アイスマンの話題に思わず反応(笑)。
 アイスマンとは、1991年、オーストリアとイタリアの国境(アルプスの山奥)で
発見されたミイラの愛称です。

 ミイラといっても、死後、そのまま氷漬けになったものなので、発見直後はすわ変死
体かと警察が捜査に乗り出したそうです。ところが、大学の法医学教室で調べると、少
なくとも数千年前の遺体だとわかりました。当然、事件性はゼロで警察も法医学者も守
備範囲外。
 喜んだのは人類学者や遺伝子研究者です。なにぶんにも古くてDNAを抽出するにも
一苦労だったようですが、ミトコンドリアDNAは検出され、同じ型を持ったイギリス
人女性が見つかりました。アイスマンの姉妹かお母さんの姉妹かの子孫だと考えられま
す。
 ロマンですね。

 しかし、ツタンカーメンでもないのにやっぱり呪いの噂が……。関係者が続々と亡く
なっているそうです。交通事故死や山での遭難となると、特殊なウィルスが残っていた
わけではなさそうですし、うーん???
 偶然なのでしょうか。




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