#111/569 ●短編
★タイトル (fir ) 03/08/08 00:57 (191)
殺人鬼神父
★内容
殺人鬼神父
ここ、イタリアのプリンシ村では神父が礼拝を終えて皆に挨拶していた。
神父の身長は210cm、引き締まった大柄な男で、
痩せて角張った顔に顎鬚をわずかに生やした男だった。
目つきは異様に鋭く、常人でない気配を感じさせる。
「神父さん、またね」
「ええ、またね」
「あんたもうちょっと愛想よくしたほうがええぞ。
あんたが善い人なのは皆知っとるがのう」
「はい、心がけます」
「バイバーイ」
「さようなら」
教会の祈りが終わり、皆が帰っていく。
「さて…始めるか。クククククッ」
神父の顔には先程まで信者に向けていたものとはかけ離れた邪悪な笑みが張り付いてい
た。
「ああ…ああああああ……」
ここはそこから100km離れた悪魔寺院。
連れ去れってきた娘数人を陵辱中だ。
無論、本物の悪魔崇拝は生け贄は処女を使わなければならず、
ここは只端に反吐のような欲望を充たしたいカス共が集っただけの
悪魔崇拝者からも唾棄される営利組織だった。
娘たちは卑猥な機具で処女を奪われ、ありとあらゆる拷問と陵辱を加えられ虫の息だ。
具体的に言うと、まず単純な強姦、四肢切断、改造
調教、さらには性器を釘バットで抉る、等々。
汚されきってあとはもう変態の糞っタレ共が阿呆みたいな乱痴気騒ぎの生け贄に使う
くらいしか使い道はないくらいだった。
そして今まさにその乱痴気騒ぎの最中である。
体中に顔にまで男根を生やされた女の子が尿道から何人もの男に挿入されている。
その隣では糞袋にされた顔だけもとの美少女のぶよぶよの女がナイフで切り裂かれてい
る。
手を何本も増やされ、それで男共に奉仕させられている女が
かすかに呟いた。
「た…す…け……て」
それに答えるかのように糞溜めの建物内に朗々たる声が響き渡った。
「求めよ。されば与えられん。哀れにも堕とされた迷える神の子羊よ。
今御手により救いを……」
その声と共に群がる男たちがカマイタチに裂かれたようにバラバラになった。
「な、なんだこれは!?」
悪魔教徒の一人がさけんだ。
ドン!
そこに天井をくり貫いて神父がおちてきた。
「我は神の代理人、神罰の地上代行者。我らが使命は神の反逆者を速やかに塵一つなく
抹殺すること―――AMEN」
神父が静かに、だがきっぱりと口上を述べた。
「くぉの糞ったらぁ!やっちまえい」
ありきたりな口上で悪魔崇拝者共が飛びかかってきた。
「うおりゃあああああっ」
儀式用の三つ又の槍で男が突きを繰り出してくる。
「聖なる、聖なる、聖なるかな三つにいまして 一つなる
神の御名(みな)をば 朝まだ来(き)起き出(い)でてこそ ほめまつれ」
彼は讃美歌を口ずさむと懐からM93R出して的確に三点バーストでブッ放した。
「うぼえばァッ」
頭に拳一つ分の大穴が開き、首が千切れ飛び、心臓が塵に滅却された。
聖なる銀の弾頭。
仏教系退魔組織闇高野が作る超破魔弾と対を成す
ヴァチカンの必殺退魔弾だ。
ありとあらゆるものが塵に帰る。
聖書の言葉通り「塵は塵に、灰は灰に」だ。
「ちぃいいいッ」
用心深く銃をもっている男たちが銃を抜き、銃撃を放つ。
「聖なる、聖なる、聖なるかな神の御前(みまえ)に 聖徒らも
冠を捨てて 臥(ふ)し拝み御使い達も 御名をほむ」
神父は銃弾を魔性の迅さで避けると銃をしまい、懐から剣を取り出した。
それは1mほどで銀色の鉄板を十字架形に加工したものに刃をつけたものだった。
穴あき包丁のように穴が規則正しく並んでいる。
「フハハハハハッ消え去れ邪教徒!」
そう言うと彼は両手に剣を持って走り出した。
「AMEN(エイメン)!AMEN!!AMEN!!!」
一瞬で神父は邪教徒を頭から真っ二つにし、
胴体を輪切りにし、身体をバラバラに分解した。
「何なんだお前はぁ!!」
パニックになって銃を乱射する邪教徒に神速で迫ると目にも止まらない迅さで
腕を切り落した。
さらに0、000000001秒後に胴を切り落し、頭を粉砕する。
「おお、聖なる、聖なる、聖なるかな
罪ある目には 見えねども
御慈(みいつく)しみの 満ち足れる
神の栄えぞ 類(たぐい)なき!フハハハハハッこれが我らが神の御力だ!」
神父が感極まったように諸手を挙げて迸し叫ぶ。
「こっちだ!ガード急げぇ!わざわざこのために高い金払ってるんだぞ!」
警備員がかけつける。
「調子に乗るなァ!!」
グレネードが発射された
「くだらん!くだらんぞ邪教徒ォ!」
神父は爆発する前に弾頭をゼリーでも斬るかのようにスライスし、ついでに射手も
輪切りにした。
さらに立ちすくむ男を返す刀で袈裟懸け斬りにして、隣にいた間抜けな中年男をX字に
斬りつけ、さらに頭から真っ二つにした。
内蔵が飛び散り、血が吹出し眼球が飛んだ。
「AMEN!AMEN!AMENンンッ!!!!!フハハハハハッ」
眼球が落ちる前に神父は女司祭の胸に両方の剣を突き刺し、メタメタに斬りつけた。
「げ…」
「っ…」
「うぎゃあああああああっ」
一旦足を止めて振り返った神父がようやく落ちてきた眼球を踏み潰す。
「これでお仕舞か?邪教徒。まったく楽しむほどの手応えもない」
最後に残った全裸の肥え太った中年男と貧相な婆にゆっくりと近づく。
「ななななななんなんだお前は…わしは、わしは今日始めて参加しただけなのに…
ほ、ほんの出来心で…違うんだ…わしはそんなこと…」
神父が表情を変えずに近づく。
「立てよ、いざ立て 主の兵(つわもの)見ずや、御旗(みはた)の ひるがえるを
すべての仇(あだ)を 滅ぼすまで君は先立ち 行かせ給わん」
ゆっくりとゆうっっっっくりと近づく。まるで優雅な旋律を楽しむかのように。
「い、いやだ!まだ全然楽しんでないのに!高い入会金を払ってようやく女と…」
神父の目がぎらりと光る。
「あああ、ああああああああああ……」
男は失禁した。
「みっともないよ。最後くらい潔くしたらどうだい」
老婆が呟いた。
その瞬間神父の手が一瞬ブレた。
そして後ろを向く神父。
「え……」
呆然とする男。
カツ、カツ、カツ
神父は犠牲者の女達の元へと歩み寄っていく。
「たた…助かった?」
自分の体を見てみると傷一つない。
「助かった!助かったぞ!ああ、もうこんなことはしない。真面目に生きよう!」
そう言った瞬間だった。
ミラ……
指が落ちた。腕が落ちた。足が動かなくなった。
「あ…?」
ゆっくりと胴体が輪切りになっていく。
「あああ、ああああああああっ…いやだ!いやだぁ!!」
ピシ
眼球が5つにスライスされ、脳が水平に切られ、首が落ちた。
血しぶきが首からびゅくん!びゅくん!と出た瞬間彼の体は185分解した。
老婆が最後の力を振り絞って神父に向かって呪文を吐き掛けようと口を開いた。
ニィ
神父が首だけ振り向く。
ガガガガガガガ!!
老婆は一瞬で何本もの剣に貫かれ、壁に張り付けられた。
「う…」
憎悪と苦痛と悪意の視線を投げかけたそのとき。
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュ!
ガン!
ブーメランのように飛んだ剣が老婆の目から上を輪切りにした。
「ぎえええええええええええええええええええええええっえぐっ」
さらに首にも剣が突き刺さり、老婆は黙った。
「フハハハハハハハハハッ!フハーッハッハッハッハッハッハ!!」
神父は狂気の表情で仰け反って大笑いするフッと聖職者の顔になって
しゃがんで怪物と化した女の子に話し掛けた。
「もう大丈夫ですよ。救いの手はきたのです」
神父は慈愛に満ちた表情で語る。
「ウァ…コ…ロ…シテ」
「コロシテ…モウイヤダ…」
「ヨゴレテシマッタ…モウ…イキラレナイ……」
女の子たちは口々に死を望む言葉を発する。
「この身体なら我らヴァチカンが治します。心ならいくらでも取返しはつきます。
私が責任を持ってあなた方を治します。
ですから死にたいなどとはおっしゃらないでください」
神父は言葉を尽くして語った。
「モウ…イキテイタクナイ……オネガイ…コロシテ……」
絞り出すように言うフリークたち。
彼は殺人鬼であるが故に、怪物と化した女たちの苦しみは痛いほどわかるのだ。
これから先、永劫に苦しみつづけ生きることを思えば…
彼は神父の、キリスト者の掟を破る覚悟をした。
「わかりました。神よ、迷える子羊を今、あなたの御元へ……」
そう言うと低く唱える。
「勲(いさお)なき我を 血をもて贖いイェス招き給う み許(もと)に我ゆく
罪科の汚れ 洗うに由なしイェス清め給う み許に我ゆく」
天上から青い厳かな光が哀れなフリークに降り注ぐ。
「疑いの波も 恐れの嵐もイェス鎮め給う み許に我ゆく
心の痛手に 悩めるこの身をイェス癒し給う み許に我ゆく」
フリーク達の表情が安らかなものに変わっていく。
ゆっくりと力が抜け…
「頼りゆく者に 救いと命をイェス誓い給う み許に我ゆく
勲なき我を かくまで憐れみイェス愛し給う み許に我ゆく」
天使が現われ、彼女らの魂を天に誘う。
穢れてしまった現世の肉体を離れ、神の国へ……
天使は海洋生物と機械を足して2で割ったものに羽根をつけたような感じの生物だっ
た。
神父は静かに奇跡を成し遂げた。
神父は血まみれの悪魔寺院を後にした……
「神父様、こんにちはー」
「こんにちはー」
村の子供たちが神父に挨拶する。
「こんにちは。気をつけて遊ぶんですよ」
邪気の無い顔で神父が微笑んだ。
「はーい」
「はーい」
神父のケイタイが鳴った。
「はい、私です。…はい……わかりました。すぐ行きます」
神父の顔が、猟奇的なものになっていく。
彼の名はグローリアス・ヴィクター。
悪魔と戦うために組織されたヴァチカンの退魔組織、
新十字軍の対化物用戦闘要員だ。