AWC マジックを観に行こう>初めての講座   永山


        
#8509/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8506 ***
★タイトル (AZA     )  15/04/23  21:23  ( 41)
マジックを観に行こう>初めての講座   永山
★内容
 オープン講座の続きです。

 入ってみると、部屋(ホール)は、よくある(と思う)大学の大教室とはや
や違い、横に広い空間といった印象を受けたです。すり鉢状ではあるけれど、
角度が緩やか。席は詰め込み気味。一部新幹線の座席みたいに、脇からテーブ
ルを引っ張り出すタイプでした。前方に黒板代わりのスクリーンがあり、そこ
へ映像を投じて授業を進める。
 講師は明治大学教授の石川幹人という人で、プロフィールによれば、一般向
けの著書も結構出してます。パフォーマーがマジシャンの上口龍生。この講座
は、最初の一時間で、不思議さを感じる仕組みやだまされやすさ等を心理学の
側面から解説し、残り三十分はマジシャンによる実演という構成になっていま
した。
 以下、受講者のことを客と記述します、多分(笑)。ご了解を。
 講義の部分はレポでは飛ばそうと思ってたんですが、講師の人がマジックを
交えながら進めるので、端折りつつ記録しとこう。最初に、「記憶」。その不
安定さ・変化しやすさを示す例として、トランプの絵札五枚を使った有名なマ
ジックを図説。五枚の絵札の内の好きな一枚を覚え、十秒後に四枚に減った絵
札を見ると、自分が覚えた絵札だけが消えている!というやつ。人間は、自分
が選んだ一枚以外はわざわざ覚えようとはしないものだ、ってことですね。
 次に、「注意」。人間の注意力は、<動き>と<視線>と<指差し>でコン
トロールされる。<動き>というのは、急な変化よりもゆっくりした変化の方
が、気付きにくい。アハ体験で有名になった、写真画像の一部が、徐々に変化
していくのを見付けようっていうあれです。次に<視線>とは、人間は、相手
の目が向いた方を、つい追ってしまうっていう話。ここので事例はスポンジボ
ールを使ったマジック。マジックにおける誤誘導の重要さがよく分かる演目で
す。さらに、人間は写真が対象だと、平面でも立体的に解釈しようとしてしま
う。その性質を利したのが、“お面錯覚”。ご存知の方も多いでしょう、お面
を横方向にぐるりと回転させる様を見ていると、裏表の区別が付かない&回転
方向が逆に感じる、というもの。お面の裏はへこんでいるのに、脳が「顔は立
体的な物だ」と勝手に判断するせい。三つ目の<指差し>は、他者との注意共
有で……長くなるので割愛します(汗)。
 あとは、因果推論。スポンジボールが小さなウサギの人形に分裂するマジッ
クをやって、ボールからウサギが生まれたのを呪術のせいと思うか、種がある
んだと思うか云々。ことの前後で因果関係を推測して、そこに理解しがたい段
階があると、不思議さが生じるってな話。
 ここまでが、“講義”でした。図や実例が豊富で、話も分かり易い、よい講
義だったと感じました。

 次回はマジシャンの実演を。

 ではでは。やっと一日2書き込みできた。




元文書 #8506 マジックを観に行こう>はしご酒ならぬはしごマジック   永山
 続き #8512 マジックを観に行こう>ショーでないでショー   永山
    #8521 (削除)
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